お里帰り・・・
アニエッリ総司令の辞書の中にこの言葉は存在しない。
アニエッリ総司令は余程のことがない限り、一人でお里帰りすることはない。我が家に嫁いで来たという責任感が強いのと、帰郷すれば毎回自分と性格が瓜二つの母親と超絶バトルすることになるため、帰りたくないのだそうだ。私は
「たまには帰って親孝行するのも一考だよ」
と帰郷を促している。私だってたまには一人になりたい時もある。しかし、アニエッリ総司令は絶対帰らない。衣食住、どこをとっても我が家の方が楽しいし、幸せなのだそうだ。嫁さんの鏡のような人であるが・・・
前置きが長くなってしまったが、今回私は我がエグザンティアを「お里帰り」させることにした。
私は最近、2CVやついうっかり号にうつつを抜かしていたら、我がエグザンティアは見事にヘソを曲げた。キーレスは作動しなくなり、プレッシャーレギュレター付近からLHMを漏らし、給油口の蓋はヒンジが壊れ、フロントの車高が安定しなくなった。シトロエンバカとしてこの類いの非科学的現象は慣れっこであるので、私はこの黄金週間、時間許す限り我がエグザンティアと接することにした。私に許された自由時間はたった1日半(涙)
我がエグザンティアは新車から17年間埼玉県で過ごしていた。その後私に見初められ、我が町に嫁いできて4年目になる。
私はエグザンティアの状態を注視しながら、私とエグザンティアの仲を取り持ってくれた仲人さんの店へと向かった。
画像右下に写っているのはお馴染み女王様である。女王様も先行里帰り中である。オレンジ2CVは我が家の2CVの弟?妹?上の部品庫は我々シトロエンマニアにっては垂涎の宝の山である。
なんかおいしそう(笑)
我がエグザンティアを修理開始!
ここのメカニックの皆さんは「知性あるモーターライフ」を支えてきた猛者たちであるがゆえ、華麗な手さばきでエグザンティアを直してゆく。
キーレス以外は全て直った。キーレスは本体が壊れているようで、そのうち社外品に交換することにした。
キレイに洗車してもらった。仲人さんも「このエグザンティアは幸せだね~」と評価してくれた。
あっという間に楽しい時間は過ぎ、私は名残おしく帰路へついた。
エグザンティアは絶好調であった。他のシトロエンにうつつを抜かしていた己をを反省した。私にはシトロエン愛の深さはあるが、幅が無い。もっと精進しなければ。
栃木付近で休憩したとき、LHM漏れを点検したが、全く問題ないようであった。私は周囲の人がこっちを見てないことを確認し、エグザンティアのフロントバンパーにキスをした。
「ジュテーム・・・」
その後、福島宮城県境付近でトイレ休憩をした際、私はキーレスが作動しないのをコロッと忘れていて、癖でボタンを押してしまった。その瞬間!!
「ガシャ!!!」
「あれぇ~~~直った!」
何度も繰り返しやってみるが、完璧に作動している。
自惚れかもしれないが、エグザンティアが私に感謝の気持ちを表してくれたような気がした。
今回のエグザンティアお里帰り作戦は大成功であった。
アニエッリ総司令様、たまには貴女も帰郷なさったらまとうですか?お里帰りすれば、イマイチ気が利かないのも直るかもしれませんよ!エグザンティアのキーレスのように・・・

Posted at 2014/04/29 15:02:52 | |
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