[CBR250Four] 突然スピードメーターが動かなくなった!の原因を探る
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
1時間以内 |
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2026年01月25日(日)、CBRを使おうとしたところ、速度計が動いていないことに気が付きました。その前日までは、普通に動いていましたので、突然動かなくなったような印象です。
速度計が動かなくなると、それに連動して距離計(オドメーターとトリップメーター)も動かなくなってしまいます。特にトリップメーターは、(燃料計の備わっていないバイクにとっては)次回給油のタイミングを推し量るツールになっていますので、これが作動しないと大変不便です。
# 現状、私のCBRは区間距離260Kmの
# 走行インターバルで給油しています。
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原因を探るため、まずは車体左側のフェアリング(カウル)を取り外します。
今回の作業内容は、速度計不動の原因が 「メーター本体にあるのか」 「それ以外にあるのか」 の切り分けをすることです。
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続いて、3連メーターの下に備わっているヒューズボックスのフタを取り外します。ヒューズボックスの中には、ドライブレコーダー用の電源分岐ヒューズがあるため、これを取り外す必要があるためです。
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次に、3連メーターの左右下方にある 「フロントカウル インナーパネル」 を取り外します。
「インナーパネル」 は、本体上端に車体側のパイプブラケットと勘合する 「ツメ」 のほか、前後2ヶ所のボルトで固定されています。
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別の車体側ブラケットには、3連メーター本体がM5サイズのボルトで固定されていますので(左右の2ヶ所)、これを緩めます。
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3連メーター右側の固定ボルトを緩めているところ。
左右2ヶ所のボルトを緩めると、3連メーター本体を 「少しだけ」 上方に浮かせることができます。
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3連メーターを少し上方に浮かせることができれば、フロントホイールから物理的に入力(差し込み)されている、スピードメーターケーブルの取り外しにかかります。
メーター裏側の、ローレット加工されている 「円筒形のつまみ」 を回転させて緩めると、スピードメーターケーブルを分離させることができます。画像は、その様子です。
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次の工程は、3連メーターにつながっている各種のコネクター(カプラー)の取り外しです。
【左上画像】
車体ハーネスと3連メーターをつないでいるカプラーは、全4ヶ所。これをそれぞれ外します。
【右上画像】
白色カプラーと、その直下にある赤色カプラーは、ロックする 「ツメ」 が上方を向いているので、上から手で押さえつけながら手前に引くと、カプラーを引き抜けます。
【左下画像】
ところが、白〇印で囲ったカプラーだけは、なぜかロックする 「ツメ」 がカプラー本体の下方にあるので、下から手を入れてロックを解除しないと、カプラーを引き抜きできません(作業性が悪い設計仕様ですね)。
【右下画像】
ようやく4ヶ所のカプラーを車体側ハーネスから切り離したところ。
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3連メーター(スピードメーター、タコメーター、水温計&インジケーター)Assyを取り外したところ。
これから行う原因究明の結果如何によっては、このメーターAssyの分解が必要になる可能性があります。
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(参考)
3連メーターAssyを取り外したあとの、車体側(フロントスクリーン下部)の様子。
T字型の骨格(電装用のパイプフレーム)やステー類は、いつかサビ落としや塗装処理をして、リフレッシュさせておきたいものです。
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こうして3連メーターAssyを(厳寒時ですが、カプラーのプラスチックを破損させることなく)車体から取り外すことができましたので、いよいよ今回のメイン作業である 「原因の切り分け」 作業に移ります(今までの工程は、その準備作業)。
スピードメーターケーブルをフリー状態にします。
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スピードメーターケーブルAssyのメーター側を、フロントカウルに養生テープで仮固定します。さらに、ケーブル先端をフロントホイールに装填したままの状態で、ケーブル後端(メーターから引き抜いた方)に養生テープを巻きつけます。
もしもケーブルが活きていれば、ホイールを回転させた際に、先端に巻き付けたフラッグ状の(≒旗のような)養生テープも連動してクルクルと回転するはずです。
車体を押して前進させました。フロントホイールが回転しているにも関わらず、スピードメーターケーブルの後端(に巻き付けた目印の養生テープ片)は、回転しませんでした。→ 「ケーブルに異常がある」 と1次判断しました。
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そこで改めて、スピードメーターケーブルAssyの外観を観察します。
すると、ホイールハブで出た直後(黄色の〇印で囲んだ)部分)が、何やら傷んでいるように見受けられます。
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スピードメーターケーブルをスリープから引き抜いて、ケーブル本体(ワイヤーの素線)をすべて露出させます。
その状態で、ケーブル本体の後端をスリープの後端と一致するように位置を合わせて、平行に並べてみます(→ 次の画像へ)。
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すると…引き抜いたワイヤーの先端は、ちょうど先ほどの(2つ前の画像の)外観が傷んでいる部分と一致するではありませんか! つまり、スピードメーターの不動の「直接的な」原因は、メーターケーブルの断線だったと判断しました。
# ここで「直接的な」 という表現を使った
# 理由は、次の工程17で後述します。
ケーブルが断線している以上、代わりのケーブルを手配する必要がありますが、過去の整備履歴により、このMC14型CBR250Four の純正ケーブル(すでに入手困難)と互換性のあるケーブルは、同じホンダのVTR250用が流用可能だと判明しています(※2)。
(※2)パーツレビュー
丸中洋行 '98~'07 MC33型VTR250用スピードメーターケーブル(NTBブランド、SHJ-06-165)→
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/10464891/parts.aspx 17
新しい互換ケーブルを入手するまでは、CBR250Four の運用を停止することにします。ボディカバーを被せて、駐車位置に戻します。ところで その互換ケーブルが届くまでの間に、実はまだ確認すべきことがあります。
1つ前の工程16にて 「”直接的な” 原因は、メーターケーブルの断線」 と記した意味合いについてです。
「なぜ」 ケーブルが断線したのか? という真因を探らなければ、たとえ新しい交換ケーブルに交換しても、断線が再発してしまう可能性があると考えている…という意味です。
例えば、スピードメーターの内部でギヤが固着(回転ロック)していたとするならば、「ホイール側は回転→スピードメーター側はロック」 により、しわ寄せが来たワイヤーは中間で断線してしまう恐れがあります。そうした懸念の有無を確認する必要があります。
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そこで、取り外した3連メーターAssyと断線ケーブルを室内に持ち込みします。
ケーブルの後端を、スピードメーター背面の差し込み口に挿入して、ケーブルを勢いよく 「手回し」 してみます。手回しする回転方向は、車両が前進するときに(フロントホイールから伝わって)ケーブルが正回転するときの方向に合わせます。
ケーブルを手回ししてみた結果、スピードメーターの指針は(回転速度に応じて)ピクピクと動くことが確認できました。これにより、メーター内部が固着ロックしていることは無さそうだ…の判断ができました。
より確実を期すならば、差し込んだワイヤーの他端を(例えば)電動ドリルやリューターでチャックして強制回転させれば、手回しするときよりもスピードメーターの指針は より高い速度を表示してくれることでしょう。
「3連メーターのメンテ」 に続く。
↓
2026-02-04(Wed.) : 更新
[CBR250Four] 3連メーターのメンテ (1)コネクター端子の酸化被膜除去(清掃)→
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8527569/note.aspx をアップしました。
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