[モンキーR改] 路上復帰への道18_破損したウィンカーステーを補修するの巻(中編)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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約20年間、室内に(保管という名の)実質は放置をしていたのですが、行方不明になることもなく、見込みの場所から無事にウィンカーレンズを探し当てることができました。
同時に当時、交換しようと準備していた新品の電球(WB17、12V/8W)もセットで見つけました。
さらには、モンキーR/RT のサービスマニュアルも発見しました。これがあれば、(今となっては)いろいろな不明点も調べることができます。
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こちらが、室内保管していたウィンカーレンズです。赤丸で囲った部分で破断しています。
当該部分は樹脂ですが、破断面はミクロ的には凹凸のある起伏に富んだ性状で、シワの間隔も広めであることから、一発破壊であった(疲労によるものではない)と推定します。
# 金属ではなく樹脂の破断面ですが、
# ほぼほぼ上記の破断ストーリーかと。
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さて、車体の整備に場面を戻します。
画像は、ヘッドライトユニットを筐体から取り外したところです。筐体の中には、灯火類を含む電装品のコネクタ類がまとめられています。
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が、この状態を見て気分はゲンナリ…。
赤色のハーネスは、当方が当時、DIYで引き直した or 追加した分岐線です。
具体的には、ワンオフのインパネにマウントさせるためのターンシグナルランプ(モンキーR は左右で共通(1個)のところ、左右で独立して点滅する方式(2個)に変更したもの)、ニュートラルランプ、ハイビームランプを新設または置換した際の追加ハーネスなのです。
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ヘッドライトの筐体の裏側から出ている、純正ハーネス&DIY追加ハーネスの状態。
この中から、今回補修するフロントRH(右前)のウィンカーハーネスのみを選別して引き出すことは、手間がかかると判断。やむなく、(ハーネスを含めた)ウィンカーの筐体を車体から切り離すことは断念。ヘッドライトを元通りに組み直します。
代わりに、ウィンカーの筐体を車体側に残したままで、破断した樹脂ステーの補修を行うことに方針転換しました。
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こちらが、車体側に残っていたウィンカーの筐体と、破断した樹脂ステー(の残り)です。
# 画像では、両者は一体に重なっています。
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筐体から、破断した樹脂ステーを切り離したところ。
樹脂ステーには穴が設けられており(いわゆるバカ穴)、その穴が筐体側のボス部(めねじを形成している円柱状の低い突起)に勘合したうえで、タッピングねじで共締めされる構造です。
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破断してしまった樹脂ステーと、室内に取り置き保管していたレンズ部分とを、お互いに突き合わせしているところ。
「ステー側の破断面」と「レンズ側の破断面」は、鏡像の関係でピタリと一致します(ので、ステーは この向きで接合し補修する必要があります)。
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別アングルから撮影。破断したステーを、レンズ側の筐体に突き当てた状態です。この状態を復元できるように補修します。
自宅には、補修後の強度に優れるであろう「プラリペア」があるのですが、今回は(実用強度を確保できる程度の)簡易的な、接着剤による補修(※)とするつもりです。
# 費やす工数が少なく簡単に仕上がる割りには、
# 必要十分な強度が得られるであろう手法。
# …という意味。
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レンズの筐体を、ウィンカー本体側の筐体に「差し込んだ」状態。
もしも破断した樹脂ステーを、レンズ側を一周する形で接着剤で塗って固めてしまったら、「レンズ側の外周」が膨らんで「本体側の内周」に収まらなくなってしまいます。
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したがって、破断したステーに接着剤を塗っても良い範囲は ほぼ限られて、
・ステーの内周側ではなく外周側
・その外周側も、ステーの幅以内
となります(次の画像へ)。
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「破断した樹脂ステー」と、「レンズ側の筐体」との間に接着剤を塗っても差し支えない範囲は、左図に示す範囲となる…と考えます。
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別アングルからのショット。
接着剤が片持ち(破断面に対して外側に盛って、内側には塗れない)となってしまう点は強度的に不利ですが、万が一に備え、接着後は「本体側の筐体」に「レンズ側の筐体」を差し込みする境界円周上に、脱落防止用のテフロンテープでも巻いておこう…と思います。
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