• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

調布市のKAZの"BG5B型 レガシィ GT-B" [スバル レガシィツーリングワゴン]

整備手帳

作業日:2005年2月13日

[#3] 「圭オフィス(株)との交渉」 の巻

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

1
「走行中にダンパーの底が抜け落ちた」というトラブルの続編(その3)。

圭オフィス(株)宛てに、破損したダンパーとともに当方の要求を記載した書面を送ったことは、シリーズ「その2」で延べた通り。それと前後して電話でも何度かやりとりさせていただいた結果、「後輪用のダンパーについても弊社で点検させていただきますので、追加して送って下さい」ということになった。

上の画像は、後輪の圭オフィスダンパーを取り外すところ。
2
結局4輪ともダンパーを脱着することになったが、不安を抱えたまま走るよりも、この際全てを点検していただいた方がずっと良い。

だがちょっと待てよ・・・後輪用ダンパーも圭オフィス(株)に送るのは良いとして、仮に検査していただいた結果、「何も問題が無かった」ということになった場合、またそのダンパーがそっくりそのままこちらに返送し返されるだけ・・・になる恐れはないのか? もしそうなら、またダンパーを脱着する工数が発生することになる。

つまり「異常無し」と判断されたときの処遇についても、送付前に(どうなるのかを)事前確認しておかなければならない。
3
取り外した後輪用のダンパー(タイプTD、非ラム式)。手前は純正ビルシュタインダンパー+Σβ200。ダンパーのシェル長がかなり短いことが読み取れる。

ちなみに、この時点での圭オフィス車高調(タイプTD)は、車高をめいっぱい上げてもノーマル車高まで届かない(詳細は こちら → http://www.asahi-net.or.jp/~mi5k-amkt/bg5_keioffice.htm )。
4
左の画像は、ノーマルビルシュタインダンパーの底部を見た図。底部はシェルと溶接されて一体となっている。なお画像には無いが、社外品であっても旧APEXi(現アペクセラ)のN1ダンパー系は底部が溶接されている、との知人情報であった。

さて圭オフィス(株)との交渉は、電話でも何度か行っているのだが、そのやりとりの中で「スバル系(ストラット式全長調整式車高調の旧モデル)の中で、4WDターボ用のフロントのみに底抜けが発生したことがある」との情報を得た。その原因は不明だが、現行モデルでは底抜けしないように改良されているとのことであった。
5
左図は、ビルシュタインダンパーを取り付けしたところ。

上記「工程2」で書いた疑問(後輪用ダンパーの検査結果がOKだった場合の措置)を圭オフィス(株)に投げかけてみたところ、「(検査結果がOKだった場合であっても)新品に交換できるパーツはなるべく新品にしてから返送いたします」とのコメントをいただいた。

また、何度かやりとりを重ねた結果、スバルディーラーでのドライブシャフト交換費用も負担していただけることとなった(あらかじめ費用の正式見積書をスバルディーラーに発行していただき、それを圭オフィス(株)宛てに送付しておいたのだ)。ユーザーの適切な使用状況下における不具合現象に対して、メーカーとして補償していただけることとなったワケだ。
6
後輪のダンパー一式については、アッパーマウントをクスコのキャンバー調整式に変更していたので、これを圭オフィス標準添付品に戻す。

その他、ベステックスのフリクションレスシートなども装着していたので、分解してこれも取り外す。

最後に目視確認ではあるが、自分なりに一通りの異常有無の確認と簡単な清掃を行う。
7
圭オフィス車高調(タイプTD)のつるしの状態に戻したところ。これを圭オフィス(株)宛てに送る。もちろん今回も着払いである。

圭オフィス(株)のダンパー担当者によると、直巻スプリングのIDは、私が使っているこの旧モデル(TD、TD-II )でも現行モデル(TEなど)でも変更は無く使い回しが効く、ということなので、仮に新品に交換していただける部品があるとすれば、ダンパー本体、あるいはそれに伴ってブラケットホルダくらいに落ち着くのかもしれない。

果たして「どこの何までが新品」となって帰ってくるのでしょうか。もしかすると、ダンパー本体のみが(オーバーホールと称して)新品になって返ってくるだけの恐れも考えられます。あるいは本当に「交換可能なパーツはすべて新品に代えて」返送していただけるかもしれません。そのへんに、アフターパーツメーカーに対するユーザーの信頼度が左右されるように思います。
8
返送のため、丁寧に梱包している様子。今回送付するのはリヤ用のダンパーであるが、前回送付した破損ダンパーについても、突起物には厚紙を当て、また全体もエアーキャップ(通称:プチプチ)で梱包した上でスキマに緩衝材を入れ、厚手のダンボール箱に入れて発送した。

「壊れたから乱暴に扱っても良い」のではなく、むしろ「市場で壊れたものこそ、限度見本として良いサンプルになりうる」と考えているからである。圭オフィス(株)においても、徹底的な破損調査を経て、次期モデルへの参考データとして生かして欲しいと思っている。

さて、次の整備手帳は「(その4)生まれ変わった圭オフィス車高調・タイプTE相当の巻」となる予定です。

イイね!0件




関連コンテンツ

関連整備ピックアップ

フロントスプリング交換(2025.08.01)

難易度:

スタビライザーリンク交換

難易度:

足廻り整備

難易度: ★★★

ステアリングラックブーツ交換

難易度:

STI車高調取付

難易度: ★★

スタビリンク交換

難易度:

関連リンク

この記事へのコメント

2005年8月6日 6:28
すみません。投稿実験。。。
トラブルが発生している模様。
コメントへの返答
2005年8月6日 20:40
こんにちは。
本日昼過ぎに何とか復旧した模様。それにしても外乱?に弱そうなシステムですな>みんカラ。まぁ、これだけの機能をユーザーに無償で提供していること自体が驚異でもあるのですが。

では続編(その4)にご期待下さいませ。
2005年8月6日 7:46
なかなか大変なことになっていますね。それにしても事故発生から、対応、部品の保全、状況証拠の記録まで隙がありませんね。
ここまでされるユーザーは、めったにいないでしょうからメーカーさんにとっても貴重な情報だと思います。

部品の写真を見せてもらって思うこととしては、ダンパーの底がねじ込み式と言うのは、メンテナンスのことも考えると悪いことばかりとは言えないと思いましたが、それにしても周り止め、抜け止めらしき機構が見当たらず、これが最大の問題ではないかと。この形なら最低限サークリップなどであるところからは底が抜けてこないようにするなどの方法がありそうに思いました。もっとも、この方法だと底のネジ部とサークリップがロックして分解整備できない、、、、なんて事も起こりそうですが。(~_~;)

なにはともあれ、事故などのおおごとにならずに何よりでした。
コメントへの返答
2005年8月6日 21:03
コメントありがとうございます。

ダンパーの構造に対する見解は私も同感です。ただ、他メーカーの同等品はここが溶接構造でも成り立っているワケですから、ダンパーをDIYでO/Hするユーザーが極めて少ない点も考慮しつつ、デリットとデメリットを天秤にかけると、前者を採るのではなく後者を潰しておいた方が安全かと。つまり際だったメリットが得られない限りは、危険性を内包したデメリットの芽は摘み取っておくべきだと私は思います。

さて記録画像はたくさん撮影してあります。また圭オフィス(株)さんとの電話でのやりとりでは、ここには書いていない泥臭いものまであるのですが、割愛させていただきました。いずれ本家サイトでは載せるつもりですが、結果として開発部の責任者の方まで私宛に直電をいただきました、とだけお伝えしておきますね。

・・・いや本当にトラブルが(他のユーザーではなくて)私で良かった、と今では思っています。事故もありませんでしたし。それではまた。
2005年8月6日 20:53
投稿した事実というか、ログはちゃんと残ってたんですね(^_^;)

そうです。ああいうコメント書いたんでした。思い出しました(爆)

メーカーに怒りをブチまけても不思議ではない状況で、冷静に対処されてるのは見習わなければ・・・

弟4弾楽しみにしてます。
コメントへの返答
2005年8月6日 21:18
どーも。もしもログが残らなかったら、みんな「怒怒怒」状態になることでしょう。(^_^;)

さてメーカーに対するクレーム手法ですが・・・これは相手の身になってみれば多分理解できると思うのですが、「単に怒鳴るだけのお客様」よりも、「冷静に淡々と状況証拠を挙げつつ、見解や対応策を求めて来るお客様」の方が怖い(無視できない)と思いますよ。

怒るのはいつでもできるワケですから、「ここぞ」という状況にならない限りは怒らない方が得策でしょうね(と言いつつ、1~2回電話越しに怒ったことがありますよ>修理費用入金の件で)。私もずいぶんと貴重な経験ができましたよ、本当に。まぁ、結果良ければ良し、としています。

プロフィール

「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] テールカウルのリフレッシュその1・ステッカー&ストライプ剥がし ... https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8338466/note.aspx
何シテル?   08/19 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation