☆　ALPINE　カセットデッキ　7272J　再生時リバース側の音が出ないのを修理

　えー、ALPINE　カセットデッキ　7272J　再生時リバース側の音が出ないのを修理しました。


　以前はちゃんと音が出ていましたが、なぜか保管放置プレイ中に不具合となったようです…・。


　ガックシ・・・。



































　　先ずは音が出ない原因を調査しますが、パイオニア製ではコンデンサー不良が一番の原因でしたので、今回ももしかしたら同じ原因かも知れません・・・。


　しかーし、よくよく考えてみますと、音響回路のコンデンサーは何個か取り替えていますし、左向き再生時ではちゃんと音は出ています。


　何故かリバース（右向き再生）時だけ片側音が出ていません。




































　もう少し調査してみますと、ヘッドは反転式２ｃｈではなくて反転なし４ｃｈ仕様のようです。

































　上のギア周りを取り外してヘッド周りを調査いたします。


　ヘッドから出ているフィルム配線に断線があれば同じ症状が出ると思いますが、テスターで導通を調べてみますと異常なしです。


　んーん！！、もしかして迷宮入りか！！。







































　その基盤から出ている黒色・赤色・白色配線が３本しかないのに気が付きまして、この配線裏に切り替えスィッチがあるのではないかと思い、裏返してみますとありました。


　このスイッチでＡ面、Ｂ面の音の切り替えをしているようです。





























　スイッチの接点表面が汚れて接触不良となっているかも知れないため、試しに接点復活材を塗布いたします。






























　結果は、バッチシOK牧場でして、音出し復活いたしました・・・。


　何もパーツ取替してないですが、見事音出しOKとなったようです。


　素晴らしい・・・。































　ここまでバラしたら序の餅でピンチローラーも交換しておきます。


　ローラーゴムが劣化して、音が揺れるように再生されておりました。


　（笑）







































　そんなこんなで、無事に修理完了です。


　ちなみに、このヘッド上のバネが組み合わされている部分の復旧にとても苦労いたしました。


　あまり素人（しろうと）はバラさない方が良いかと思いますねー。


　（笑）











　時間がすんごく掛りましたが、これでまた１台不燃物とならずに済みました・・・。


　素晴らしい・・・。