2018年02月25日
シルビアの馬力を考える
以下の内容は全て私の勝手な思い込みと独断と偏見です。
ご承知のようにS15シルビアのカタログ馬力は250馬力(スペックRのMT)です。


シルビア発売時期(1999〜〜2002年)は丁度インプレッサとランサーエボリューションが開発競争をしていて2ℓターボで280馬力は当たり前の時代でしたがシルビアが何故250馬力だったかと言うと、商品ラインナップのすぐ上にあるER34スカイライン2.5GT-tが280馬力だったからだと思います。
(要するに自社商品構成の序列を維持する為)
しかもスカイライン(2.5GT-t2ドアの車重は1,410キロ)はシルビア(スペックR同1,270キロ)より140キロも重いので、日産はシルビアのブースト圧を0.5㎝ / ㎏に抑えて雑誌の試乗記や当時流行った筑波サーキット(TC2000)のラップタイムでスカイラインを上回らないようにしたようです。
ただしその結果1.8ℓのインテグラ(DC2)タイプRにラップタイムで負ける事になりシルビアの評価を下げる事になりました。
DC2インテグラ タイプR

余談その壱
カタログで200馬力のインテグラがサーキットでシルビアに勝てたのは車重が1,080キロとシルビアより190キロも軽量だった事と過激なくらいに走り側に設定した足回りによるものと思われます。
余談その弐
この時期の両車オーナーまたはファンの口(くち)プロレスではインテグラ派の「2ℓでターボも付いてるのにラップタイム遅いじゃん」に対しシルビア派は「でもFRだもんね、ドリフト出来るよ」と(聞きかじりの知識で)言い合いをしたのは楽しい思い出です。
余談その参
S13の大成功で喜んだ日産はS14を乗用車寄りに設定して失敗し、その反省からかS15を先鋭的なスポーツカーとして作成、発表しました。
当時のカタログの1、2ページ目にはドリフトをイメージする画像が載り、「大地を蹴るダイナミックな動き」「走りへの本能を目覚めさせる」「FRだけがもつ走りの醍醐味」と過激な語句が並んでいました。
カタログの1ページ目
過激な語句は拡大すると見えます。

同2ページ目

きっとカタログ作成の担当者は楽しかったでしょうね🎵
結局S15は日産の思惑通り?ドリフト族御用達となり(私も含め)その筋には人気となりましたが車輌保険の事故率が最悪で会社によっては車輌保険引き受け禁止車に設定されてしまいました。
変な改造をされたり車体が錆びやすい事もあり現在では程度の良い個体はほとんど残っていないそうです。
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シルビアについて | 日記
Posted at
2018/02/25 08:27:46
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