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トヨタ2000GTとS800が有名でコロナの（正式車名はトヨタ）1600GTの存在が忘れられている。
発売当時（1967年）は2000GTは雲の上の存在、S800は二人しか乗れない特殊なクルマということで、中古になればトヨタ1600GTが買えるかもしれない現実味があった。
MTが4速のGT4（96万円）と5速のGT5（100万円）があり、外見は同じなのになんで4万円も違うんだろう！と思っていたものだ（実際はリアのバッチが違っていた。）
当時としては珍しく車体色も目立つ黄色がテーマ色でトヨタのワークスドライバーになると貸与されたらしい。
特徴はフロントフェンダーの熱気抜きダクトで、普通のコロナハードトップにこのダクトを着けた偽物が少数だが出回ったのはスカイラインGTRと同じだった。

写真は1952年のル・マンでのアメリカのカニンガムチームだが、男達はコーヒーカップ片手に談笑し、ピット内ではクルーの奥さんらしいご婦人方が飲み物をサービスしている。
耐火スーツなど誰も着用せず正に普段着だ。
決勝レース中ではないと思うが、このほのぼのとした家庭的な雰囲気を感じとっていただきたい。
カニンガム／スピア組がこの車で4位に入賞した。

先ほどの本をパラパラめくっていたらマツダ コスモの車名が「110Ｓ」と記載され、メーカー提供写真のナンバープレートもそのように表示されていた。
輸出名はこう呼ばれていたらしいが、今まで知らなかった。

本棚を整理していたら「スポーツカーの歴史」（ジョージ ジョルガノ著、高齊 正訳、1971年8月二玄社発行）という本が出てきた。
いつどこで買ったのか忘れたが、1911年のヴォクスホールのプリンスヘンリーモデルからトヨタ2000GT、R380、ホンダS800まで記載されたかなりの大著だ