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（前の記事から続く）
翌1966年3月のジュネーブショーで公開されたプロトタイプがこれ。
リアウィンドはまだガラスで、排気管もナンバー下の蜂の巣タイプの網から出ている。

1965年11月のトリノショーにミウラのシャシーが展示されたことがスーパーカーの始まりだと言われる。

問題
このパワーユニットの搭載車はなにか？

解答
まずメーカーはカムカバーのロゴからランボルギーニ。
キャブレターだから現行モデルではなく60、70年代。
ファンネルの数で12気筒。
中央2気筒の排気管の下（ブロック中央）にデフがあり、ドライブシャフト（ボルト4本の円形）がシリンダー方向に伸びるということはエンジン横置き。
シリンダーブロック、ミッション、デフの一体ケース。
ということでミウラ用と判別できる。

写真は1965年11月のトリノショーに展示されたもの。
12本のプラグを点火するディストリビューターが大きい（ヘッドの谷間に横向きの円筒形）ことと、クラッチ（左下の大きな円形）、ミッション（クラッチ手前の楕円形）、デフが一体成形されたアルミ製ケースが印象的だ。
結果的に排気管がユニットを囲む配置になりオーバーヒート対策でルーバー式のリアウィンドになったのも納得できる。

写真はトヨタ2000GTの試作1号車である（1965年夏）
2号車（＝生産車）との相違点は下記の通り。
①3連式ワイパー（生産車は2連式）
②ワイヤーホイール（生産車はマグネシウム製ホイール）
③ドアハンドル（試作1号車はクラウンの流用で生産車は独自のもの）
④リトラクタブルヘッドライトカバーの形状（生産車は三角形）
⑤サイド・ストレイジカバー（前のホイールハウスとドアの間にある四角の蓋）の固定金具（生産車はエンジンルーム側から手を入れて内側から開ける）
ちなみに当カバー内は運転席側にはバッテリーとブレーキブースターが、助手席側にはエアクリーナーとウォッシャータンクが収まる。
⑥写真では見えないがテールランプ
⑦室内のメーターパネル

試作2号車はほとんど生産車と同じだがドアロックの鍵穴の位置が生産車よりドアハンドルに近い位置に着いている。