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画像はフェラーリの第一号車として知られる1947（昭和22）年製フェラーリ125Sで3台が製造された。

イタリアは1940（昭和15）年6月に参戦し、1943（昭和18）年9月に無条件降伏している。
第二次大戦時のヨーロッパ戦線の歴史はよく知らないが、短期で降伏したことにより日独ほどには戦争被害が拡大しなかったようだ。

そんな戦争直後に、スポーツカーやレーシングカーで楽しもう、しかも購入できるという趣味人が居たこと自体が驚きである。

余談だが、フェラーリは純粋にレースを愛好したため、見栄やステイタスとしてフェラーリ車を買う顧客を軽蔑していたということだ。
自身も日常はランチアを使用していた。

しかし、自分では設計しない割りには、レースカーのイメージを市販車に取り入れて販売する方法は巧みだったと思う。
戦前のアルファロメオの手法を真似たという意見があり、「私はアルファロメオに学んだ」と題した原稿が現存している。

スポーツカービジネスで設立以来経済的危機を迎えていないのはフェラーリだけだと思う。
（ポルシェの危機は何回かあった。他社は言うまでもない。）