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ディスカバリーチャンネルでランボルギーニ特集を見ていたら1964年発表の350GTも一本式ワイパーモデルがあった。

画像はシトロエンCXが1974年式で、やはり一本式ワイパーが採用されている。

今は当たり前のように黒いアームに50センチ位の立派なブレードが装備されているが、1960年代は素人目にも粗末な短いメッキのアームに20センチ程のブレードが付き、シャカシャカと頼りなく動いていたものだ。
特にジャガーやミニなどの英国車のワイパーはぎこちなく見えた。

ワイパーが急に立派になったのは1970年代半ばのドイツ車だったと記憶している。
恐らく拭き取り面積や耐雪性能が法令化されたからだろう。
この時代辺りからワイパーは艶消しの黒色（防眩性確保か）なりアームも太く頑丈になった。

その後、ベンツが一本の大型ワイパーが伸縮しながら動く法式などを採用したが、現存していないので何か問題があったのかもしれない。
（停車中にワイパーが作動すると車体が揺れるほどで、コストか耐久性？もしかしたら安全性か？）

ポルシェはワイパーにも一家言があり、大型ブレードを二本運転席側に並行に配し相当な高速で動かしていた。
911は目の前にあるワイパーが邪魔なので右ハンドルモデルを注文したら、わざわざワイパーも運転席側に移動して納車されオーナーが驚いたという逸話が残っている。
（助手席側の視界確保のためだとか）

ポルシェやBMWの最速ワイパーのレースカーみたいな動きにはいつも感心していた。
まあ、日本国内の環境ではあまり使用する機会は無かったと思うが。

国産車のワイパー性能は150キロあたりが上限のようで、そこを超えるとワイパーの戻りが風速に負けて動きが悪くなった。
現在のGTRなどの高速車はどうなっているのか、確認してみたいものだ。

現在の車は中央に大型ブレードを配置し、助手席側に補助の短いブレードを配置する形式が内外を問わず採用されているようで、左右のブレードが大きさが違う形式が多いようだ。
ブレードも骨式からエアロブレードになったものが多い。

我が家の車にも新型エアロブレードを装着してみたが、今のところ従来型との差異は感じない。
しばらく観察してみたい。

画像は1974年式のVWのシロッコで、一本式ワイパーの採用は初期の方ではないだろうか。