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旧車イベントは懐かしくて好きだ。

この車は輸入初ロットのフィアットX1/9で、新車からのワンオーナーで出走していた。
初輸入は昭和49（1974）年だから38年前になるだろうか。
この車は保守管理がゆき届いているらしく、画面で見る限りではオリジナル状態のようだ。
この時代のイタリア車はメーカーを問わず防錆処理が弱く、日本の青空駐車場では1年で錆びが発生したことを覚えている。

シルビアの12年くらいで根負けしている場合じゃないぞ！と気を取り直した次第。

欧米人の書く字が下手で汚いことは筆書き文化の東洋人には衝撃的だと思う。
アルファベットは表音文字（注）だから一文字でも判読を誤ると意味不明になることがある。

画像は英国人が書いたシャシー番号で、下5桁は23467だが、Hに見える4や判読不能な7にはびっくりした。

注）ひらがな、かたかな（アルファベットも）がそうである。
対して漢字は表意文字で一語で意味を表すので、外国人には象形文字に見えるのだろう。
絵文字も表意文字に分類されるかもしれない。
日本語が難解なのは文字体系が混在し、男女別、尊敬語、謙譲語があるからかもしれない。

1976、77年のF1に参戦し、76年のスウェーデンGPでは1、2フィニッシュしている。

生産車もオープンボディの車体が少数生産され、カーグラフィックの試乗記事を読んだ記憶がある。

日本での題名は国際救助隊で、イギリスのプロダクション制作の人形劇で有名だが、今DVDで観ても古臭くない。

この年代のテレビ番組にはバットマンカーやグリーンホーネットのブラックビューティなど、変な改造を施された車体が多かったが、このピンクのロールスロイスはオリジナルデザインで人形劇ながらなかなかかっこいいと思った。
多彩な仕掛けがあり、機関銃を装備し水上や雪上でも走行可能だった。

ロンドン支部諜報員のレディペネロープと有能な執事のパーカーの人物設定もいかにもイギリス的で面白かった。

当時は前4輪後ろ2輪の6輪車など実現不可能だと思っていたが、後年F1にタイレルP34として現実化し、そこそこの成績を残したのには驚いた。