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維持費が安いのは新車だと思う。

中古車が人気なのは車輌購入代が安いからだが、それ以外の税金（一定期間以内）、保険、駐車場、ガソリン、高速道路などの有料道路代など全ては同額である。



また新車なら事故以外の故障は新車保証が適用されて無料修理だが、中古車の場合は全て有料になる。

特に故障しやすく定期交換部品や修理代が高額なヨーロッパ製高級車などは新車をお勧めする。
そして無料保証期間が過ぎたら下取り価格が高いうちにさっさと次のモデルに乗り換えるのが一番安上がりな方法だろう。



中古車が怖いのは素人には程度の見極めが難しいことで、たまたま見かけた中古車屋で念願の外国製高級スポーツカーを買い、念のため輸入ディーラーに悪いところは全部直して下さいと頼んだら購入代金以上の見積りが出て驚いたなどは良く聴く話しである。

上の画像は1963年8月に報道関係者向けに公開されたS500試作車の運転席で笑顔の本田宗一郎だが本当に嬉しそうだ。

ホンダの車と言えば後年の1300シリーズ辺りまでは「ニューモデルに飛びついてはいけない」と言われていた。
確かにS500発売の三ヶ月後にS600を発表したり、エンジン、キャブレター、フレームなど重要部品に何回も設計変更があり、それぞれに互換性がないというから恐ろしい。

Sシリーズの水温計などもキーオフで指針が高温側と低温側に振り切れるものがあり、オーナー同士で話題になるとか。

原因の一つは本田宗一郎の「悪いとわかっていてなぜ変えない」という考えによるもので、側近が後年「指示があったら直ぐにやれと言われ、来週になどと言おうものならぶん殴られた」と回想していた。


こちらは1965年10月の東京モーターショーで発表されたS800。
傍らに立つご婦人の服装が現在とはあまりにも違うのでご参考までに。



これは伝説の名勝負、1965年7月の船橋サーキットで開催された全日本レースGTクラスでの生沢徹（ホンダS600）と浮谷東次郎（トヨタS800）で結果は浮谷が勝った。



これは1964年9月のニュルブルクリンク500kmレースにS600（グリルは500用）で出たデニス ハルムだがスタート前にキャンギャル？と話しこんでいて当時のレースのほのぼのとした雰囲気が感じられる。
デニスはこのレースでクラス優勝した。

デニス ハルムは1992年、レース中にスローダウンしコース脇に停車したが、ドライバーが降りてこないのを不審に思ったコースマーシャルにより死亡を確認された。
死因は心臓発作とされている。
享年56歳。