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スーパーカーは見せびらかす為に所有する人が多い。
買える人達は居住性重視なので広い室内とエアコンは必須である。

レーシングカーはひたすら勝つ為に開発される。
スタイル、居住性、乗り心地等は一切無視で性能が最優先される。

勝てなくなった古いレーシングカーはゴミと同じだが、一部マニアが高額でも買うので、メーカーには良いサイドビジネスになる。

あれはブリヂストンのイベントで筑波のTC1000を走っていた時だった。

走行中、メーターに急に赤ランプが点灯した。
一瞬、頭が空白になり半ドア警告灯なのは理解したが、対処法がすぐには思いつかなかった。

とりあえずピットインしたら直ぐにブリヂストンの人が飛んで来て、どうしましたか？と聴かれ、ランプの事を報告し、運転席側のドアをバタンと閉めて解消した。

今でも、何故自分で対処できなかったのか分からない。
気合いが入り過ぎで舞い上がっていたのかもしれない。

あの時のイベントは盛況で、土屋 圭市、高木 虎之介など有名ドライバーが来ていた。

ルーカスフィルム公認のナビが発売された。
ダースベイダー（吹き替え声優）の声で案内するそうだ。
口コミではナビとしての評価はあまり良くないが、シリアスに考えないで遊び心のある装備品としてなら楽しいだろう。

ナショジオチャンネルでミシュランの工場内部の映像を見ていて気が付いたのだが、専用機に熟練工が張り付いて作業していた。

要するに一本一本手作業で製造しているわけだ。

ミシュランだけかと思い、「クルマはかくして作られる」を読み直すとブリヂストンも同様だった。

文字では読み飛ばしてしまったが、映像で気がついた。

技術者が「寿命が二倍長持ちするタイヤは明日にでも作れますが、グリップ性能、ノイズ特性が劣るので製品には出来ません」とコメントしていたのが印象的だった。

この二律背反性は自動車全てに関わる原則かもしれない。

絶妙な角度で内側に倒れ込むリアサイドウィンドウ、屋根からトランクの蓋へ続く曲線とリアパネルの交差具合など素晴らしい造形だと思う。