８６＆BRZのアクセルペダル形状変更に思うこと

みんカラのブログの中でも話題になり始めていますが、８６＆BRZのアクセルペダル形状がAT車と同一形状に変更されるそうです。

この記事だけ読んでしまうとなんだコスト削減でやったのか・・・、なんて思われるのが普通だと思います。ですが、コスト削減のために価格発表後に変更なんてことを本当にするのでしょうか？

それよりかは安全対策の方を優先させたと考える方がこの時期の変更についての説明になると思います。


この変更前のアクセルペダルの形状で、「ブレーキと間違えて（またはブレーキと一緒に）アクセルペダルを踏んでしまう」危険性を指摘されていたのではないかと思います。


８６＆BRZにMTで乗られる方の大半はヒール＆トゥを行うのを前提にしていると思います。
自分もその一人です。
ヒール＆トゥはクラッチとブレーキを踏みながら、アクセルペダルを踏みエンジンの回転数を合わせてシフトダウンを行うものです。ですから自分の体と頭で考えられた行為です。



しかし、ブレーキを踏むという行為は危険回避の場面に多いもので、その際に間違ってアクセルペダルを踏むという行為はクラッチを切っていない可能性もあり、ドライバーが予測できない状態（つまりパニック）に陥り、結果として大惨事につながる可能性があります。


TOYOTAは２００９年にアメリカにおいてアクセルペダルを原因とする忘れてはならない大問題を経験しています。これを発端とする品質問題は今のTOYOTAを変える原動力にもなっていますが、その当時は会社存続の危機すらあった大きな問題です。


８６＆BRZのユーザなら「こんなの自己責任じゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、世間の目はそんな見方をしてくれません。「そんな危険な車を作るメーカなのか？」「そんなメーカーの車なんて買えるか。」なんて言葉は実際に語られた言葉なのです。



TOYOTAとしてはこのような危険性に目をつぶることはできなかったのだと思います。
そしてTOYOTA（多田CE以下開発メンバー）としても苦渋の決断だったと思います。

パーツを変えたところで可能性が０になることはないと思いますが、変えないで事故が起こったときたぶん８６＆BRZはそこで終わってしまい、今後このようなワクワクするスポーツカーは世に出てこなくなるでしょう。



これは自分の意見ですが、このような考え方があるということも心の隅においていただけると幸いです。



一人の８６ユーザとして走りの楽しさがスポイルされると寂しいですが、変更後のアクセルペダルでもガンガンヒール＆トゥが決まるものだと信じています。

まあ、駄目だったときは自己責任で（笑）