すでに GW に入りツーリング やご家族での ドライブ 等 遠方へ出かける計画の皆さんも多いかと思います 。 又 特に愛知県外の ロータス ・ 英国車 オーナー や ファン 、 現在購入ご検討中の皆さんの中にはこの連休を利用して愛知県岡崎市に有る ACマインズ ( Lotus 岡崎 ) に出かけてみようかとお考えの場合も有るかもしれませんね 。
すでにオフィシャルサイト にも告知はされていましたが 今年は例年と違っている為 せっかく 時間を作って出かけたのに空振り になってはお気の毒なので 自分のブログ でもご紹介しておこうと思います。
今年の場合 4 / 29 , 5 / 1 ・ 2 は営業ですが 30 日 は棚卸 、 3 ( 土 ) ~ 6 ( 火 ) までは休業となっていますので 自分のような カレンダー通りのお休みだと 29 日 しか日程が合わなくなっています 。
これまでは月曜の定休日以外通常営業で連休相当日数を 社員の皆さん交代でお休みを取られていましたが業務上の不都合が出る場合も有り今年はこのようにされるそうです 。 5月の連休で出かけてみようかと思われていた方の場合は予定が合わなくなりそうですね 。
又 27 日 夜に セヴン 160 の試乗車が入荷しています ( 自分がいた夕方までには届きませんでしたが 搬送中で PM 7 00 頃到着予定と言われていたので大丈夫でしょう )
先日 スパ西浦サーキット で行われた ACマインズ 走行会でも試乗出来ましたがこの時はまだナンバー取得前だったみたいですね 、 今回は取得済みなので公道走行が可能です 。
ただしこの車は 5月 2日 夜には搬出されるのでちょっと時間に注意も必要になりそうです 。
29 日 は岡崎周辺で雨のお天気が予想されるので 明日は当日の状況や時間により 又 カレンダー通りのお休みの場合今回 試乗が難しいかもしれませんね 。
そんな場合は お店がオーダー されている車が 6 月 始め頃から試乗車として卸される見込みなので
これ以降はずっと可能になりますから多くの場合はそれ以降でしょうか ( ロータス 同様出荷予定が遅れているそうですが ・・・ )
どちらの場合にしても 現在注目を受けている車種でも有るので希望時間が重なる場合も有り 、 試乗希望の場合は事前にご希望時間と予定の空きが合うかどうかお店に確認を入れておいたほうが良さそうですね 。
エリーゼ ・ エキシージ の ノーマルラジエター は交換すべきか
NEW ・ USED 問わず S1 以降のエリーゼ ・ エキシージ を購入検討 あるいは 購入後の際 起こる可能性が高いトラブル を考えた場合 自分も筆頭にくるのはやはり現在でも ノーマル ラジエターの水漏れに関するものだと思います 。 いつどこで起こるかは起こってみないと分からない為に余裕が有れば オールアルミの社外ラジエターに交換した方が安心感が高いのは間違い無いところですが 、 もし全て自費で負担する場合それなりの出費 も必要になり 又 ロードユース主体で有ればそれ程大きく ノーマルラジエターの能力に不足を 感じないのではないかとも思いますので 特に新車の保証期間が残っている場合等は トラブル が起きる前に交換するか悩まれる場合も有るかと思います 。
メカニックさんのお話では 「 起きる場合は 新車で納車の場合 1 ~ 2 年前後あたりくらいまでに起こる印象が有りそれまでに水漏れが起きなかった場合はその後も起きないことが多い気がする 」 とも聞きますので現在の 3年保証を乗りきればそのままいけそうな感も有りますが 、 自分の 06 モデル も
約 95000 km 6 年半 乗って サイドタンク とのカシメ部 から 滲み出る状態が起きましたので ( はたしてこれは 当たりの個体だったと言えるのか ・・・ 自分は まあ 当たりだったと感じるのですが ) エリーゼ ・ エキシージ 各モデル とも個体差にもよりまちまちなので 自分は以下のように考えるようにしています 。
エリーゼ ・ エキシージ の 水漏れが起こる事例としては樹脂製のサイドタンク 部をアルミ製のコア部両端でかしめて止めている構造からかしめの部分からの水漏れ ( 滲み出る程度から酷くなった場合は滴り落ちるレベルまで ) が多く感じますが他にもサイドタンク 部に亀裂が入って冷却水が漏れたり 、 ホースバンド の締めつけ不足やラジエターホース の組みつけ不良により ( ラジエター本体だけで無くどうみても作業工程にも問題が有りそうですが ・・・ ) ホース が抜けてしまったりとその状況も様々です。
漏れが発生する原因としては主に コア両端でのかしめ部の強度不足 、 樹脂サイドタンク部の水温 ・ 内圧変化の影響に対する強度不足が有りますが 、 その他にも エリーゼ ・ エキシージ は ボンネットライン を下げる為にラジエター を レーシングカー並みに水平配置していますけれどもこの為冷却にはやや不利な面が有り ラジエターへの導風の構造も適切とは言えない部分が有る 。 これに加えてラジエター 固定方法による車体からの振動の影響やパーツサプライヤー の工作精度の問題等が有ってこれまでもいくつかの仕様変更はされているのですが抜本的な改善はなされてきていないのではないかという印象を自分も感じますね 。
同じかしめる構造としてもサイドタンク部もアルミにしてコア部と同じ材質にした方が熱や圧力の影響も同じになってその方が漏れにくいのではないかと思え 「 なんでわざわざ材質を変えているのだろう ? 」
と エキシージ に乗り始めた頃は思っていましたが 、ウィキペディア でラジエター を見てみると 「 軽量化と製造コスト の点で現在では樹脂のサイドタンク を アルミの コア 部で かしめた構造が一般化している 」 となっていて 特殊な事例では無く 以前トヨタ 関連にお勤めのエリーゼオーナー にこの件をお尋ねしてみたことが有りますが 同様なお答で このラジエターがエリーゼ ・ エキシージ 専用品とすれば問題は Lotus Cars での設計時の各種要素が使用される地域ごとの負荷の強弱に対し低すぎ パーツサプライヤー での製造時 ( 同じ樹脂材料を使っても成型時の温度 ・ 圧力 ・ 加工 速度により強度に差が出るそうなので )
にも問題が有りそうです 。
なら最初から社外品のようなアルミのサイドタンク を溶接した物にすれば良いのでは ? と自分も思ったのですがアルミの溶接は必要な技術レベルが高く コストもかかり ( これは S1 エリーゼ開発時にアルミシャシーに接着を採用したもう一つの理由です ) 製造時の環境負荷の点で各自動車メーカーは溶接工程を減らす方向でも有るそうなので良い点ばかりとは言えないようです ( まあLCI 経由で純正ラジエター を購入するならばオールアルミの社外品でもベーシックモデルあたりですとそれ程価格差は無いんじゃないかと思えますが )
又 重量の面から見ると 溶接した オールアルミラジエターの方が重くなるので軽量化を重視するので有ればトラブルの不安は有っても 敢えて ノーマルラジエター を使う ・・・ というのも有りかもしれませんね ? 同様に樹脂サイドタンクをかしめているトヨタ等の日本車では水漏れが起こるとはあまり聞きませんので日本製よりは多少信頼性が下がるかもしれませんが トヨタ や ホンダ 系の仕事をする英国内パーツサプライヤーからラジエター を購入したりすればもっと信頼性は高くなるのではないか ・・・ とも思ったり
ただし Lotus Cars からの発注数が少な過ぎて受けてもらえないですか ・・・ ?
各モデル の変遷
基本的に同じ構造ですが生産時期によって若干仕様に差が有ります 。
S1 モデル製造時はインポーター の体制が不安定だった為に並行車がほとんどで すでに水漏れの問題は当時から有ったと思いますが個体数が少ないことも有って情報の共有化がし難く この頃のオーナーの皆さんは対応に御苦労されたと思います 。
S1 各モデルの場合水漏れ以外にも水温センサーの位置や精度 の点からも水温表示がややラフ で メカニックさんからも 電装関係のスイッチ を入れた際に実際の水温は変化していないのに表示のみが 2 ~ 3 ℃ 上がることが有ると聞きますので このあたりは S1 シリーズ に乗る場合 ちょっと気を遣う点かもしれませんね 。
S2 へのモデルチェンジ時 ラジエターも仕様変更を受けました 。
表面積を変えずに容量をUPしたとなっていますのでコア厚を増す形で実施されたようですね 、 ただこの為 S1 時ラジエター下部付近に有ったバッテリー のスペース が無くなり他に搭載場所が無いのか現在まで全て車体後部左に設置されています 。 この容量の違いも有り 同じローバーエンジン でも S2 よりも S1の方が水温は高めになるようですね 。
この時同時にかしめの量も増やされていますが十分では無かったのか LCI での正規輸入が始まった後もトラブルの事例は続き エリーゼ 系の定番トラブル として評判が定着してしまいます 。
自分が 2005 年にエキシージ に乗り始めた際ディーラーメカ さんから聞いていたのは 「 Lotus Cars の見解としてラジエターの水漏れが多いのは日本固有の現象で Lotus Cars はクレーム として認めていない 」 というものでした 。
もちろん2005年当時でも 1年間の新車保証はついていましたのでこの期間内で有れば 無償修理をしてもらえたのですが LCI が自腹で対応していたかもしれません ( これについては後に Lotus Cars
もクレーム を認めたのでその際にそれまで負担していた分の帳尻を処理して合わせたと思われます )
自分も含めこの当時のオーナーの皆さんは 「 どうせ水漏れするなら 保証期間内に ・・・ 」 と願って ?
いましたが 、 保証期間を 2 ~ 3 ヶ月過ぎて漏れたりすると
! なんてことも 有りましたね 。
S2 モデル 固有の注意点として水漏れが起きた際放置しておくと2次的被害として ウインカー脱落に繋がることが有ります 。
漏れ方にもよりますがこれは漏れたクーラント がボディ内部に溜まる際 ちょうどウインカー をボディに固定しているツメ の有る部分に溜まって材質を劣化させてしまい走行時の振動でツメ が折れることでウインカーが外れてしまいます。 配線で繋がっているので落ちてしまうことまではあまり無いかと思いますが 最悪ぶら下がったウインカーが揺れて ボディ にキズ がついてしまうことも有りえるので注意が必要で この経験をお二人のオーナーさんからお聞きしました ( お一人は修理の為にディーラーへ向かう途中の高速道路走行時に起きたそうで )
サイドタンクに滲んでいるくらいならまだ良いかもしれませんがラジエターグリル あたりに滴り落ちてきているのが目視出来たり 冷えた状態でリザーバータンクのレベル をチェックした場合減り方が明らかな場合は漏れ方が酷いおそれが有るので出来るだけ早い交換が必要でしょう 。
又 エリーゼ と エキシージ で 冷却水の回る方向が逆らしく エリーゼ の場合右ウインカー 、 エキシージ の場合
左ウインカー のツメ が折れやすくなると聞きます 。
この後 Lotus Cars から明確な連絡は無かったようですがディーラーメカさんの印象では 08 モデル時あたりからさらにかしめの量が増やされたようです ( S3 モデル以降のコア のアルミ部分も黒色塗装をされている物も同仕様です ) これによって 水漏れの事例はさらに減ったそうですがサイドタンク部の強化はどうも これまでされていないようで サイドタンクの破損が起こる事例はかえって増えたように感じられるそうです 。
これもちょっと問題で 今までで有ればかしめ部分から漏れることでタンク破損まではいたらず とりあえずは自走出来た場合でも、 従来モデルよりは漏れにくくなった反面トラブルが起きた場合は 内圧に負けてタンク部に亀裂が入って漏れ方が酷くなってしまい 状態がより深刻になるおそれが高くなってしまっています 。
世界各地の輸出先でラジエタートラブルに関し どれくらい地域差が有るのか分かりませんが 日本だけが突出して トラブル が多いとも思えず 、 サイドタンク部を強化するのにそれ程多大なコスト がかかるとも思え無いので もっと抜本的な対策を S1 から S2 へのモデルチェンジ 時に行うべきだったのではないかという気がどうしてもしてしまいます 。
ただ 水漏れに対してどれくらいの走行距離 ・ 使用の期間 等 問題無ければ起きた場合許容されるのかについては判断基準に個人差も有りますし、 ロード主体 サーキット主体と使用環境によっても変わる と思いますのでどれくらいのレベルだと 壊れにくくなったと信頼性を得られるのかは難しい面も有りますね 。
交換の 場合は
以前自分も他のオーナーさんから ノーマルラジエターを交換した方が良いか相談をいただいたことが有り
又 新車の保証が残っている場合迷うことも有ると思いますが 自分はこんなふうに考えています 。
ロードユース主体の場合まずノーマルラジエターでも冷却能力自体にはそれ程不足を感じないのではないかと思います 。 サーキット 主体で酷使されるような場合 100℃ を常時超えるようだと別かもしれませんが ラジエター内は加圧されていますので 水温が 100℃を越えてもすぐにオーバーヒート するわけでは有りません 。
ただ エリーゼ系の場合ラジエターが密閉式の為 この圧力調整をリザーバータンク のキャップ に持たせていますがキャップ が古くなっているとこの調整機能が駄目になっていて水温上昇を招いたり最悪オーバーヒート に繋がるおそれも有るようです 。 具体的に寿命がどれくらいとは言えないそうですが水温面で不安を感じるような状況の場合このキャップ も正常か確認してみるのも対策の一つとして有りそうです。
交換の費用を考えた場合ディーラーでお願いすると フロントカウル脱着に約 5万円程度 、 社外品のオールアルミラジエター Flex の場合だと定価ベース で 約 9万円 ~ となりますね。
保証期間内でノーマルラジエターでの交換で有ればこれらの負担は必要有りませんが今後も又起きるかもしれないという多少の不安は残ってしまいます 。 トラブル が出た場合入っている車両保険の内容にもよりますが交通費や宿泊 ・搬送費用等 金銭面では保険でカバー出来る部分も多くまだ良いと思うのですが 一番困るのはその後の予定が全く狂ってしまうという時間的な 問題でしょう 。
この二つを天秤にかけてどちらが自分にとって納得出来る選択と考えるか
( 約 15万円をかけて少しでも安心感が高い方を取るか ・・・ 故障はラジエターだけとは限らないですけれども 、 もしくは保証が効く間はその費用を他へのモディファイに充ててトラブル時は保険でカバー出来る部分は請求し 後は運が悪かったと妥協する ・・・ ? 漏れの頻度自体は減っているとのことなので )
各自 予算と相談しながら決める形で 無理をしてまで交換しなくても良い のではという印象です 。
他にも漏れた場合の保証交換時に社外ラジエターのみ別に自分で購入して交換してもらったり 、 以前ですと フロントガラスにヒビ が入った場合の交換時にラジエター を含む他のフロントカウル脱着を伴うモディファイを一緒に行って工賃を節約するなんて方法も有りましたね 。
すでにご使用のオーナーさんもいらっしゃいますが英国車だけにこんなアクセント も良いですね 。
これが使用頻度の大小問わず サーキットユース をメイン に考えられる場合はやはり事前に 交換しておいた方が良いでしょう と お答えしたくなります 。
ご存じの皆さんも有ると思いますが 日本国内で正規販売された車両の中で 最初からオールアルミラジエターに変更されている物が 3 車種だけ存在します 。
日本での Lotus CUP 参戦用に設定・販売された車両はいずれもレギュレーション で交換が指定されているので最初からFlex 製のオールアルミラジエター に変更されています。
運営側もノーマルラジエターの耐久性には不安が有ったようですね 。
この 1.6 L モデルでしたら LCI や 運営されていた ウィザム さんに問い合わせるとまだ新車も見つかるのではないでしょうか 。
ただ消火器は外せば良いとしても ロールケージ も入っているので ロードユース主体の場合ちょっと使いにくい部分も出てしまうかと思いますが 。
今後気になる点としては
少し不思議に思えるのは エヴォーラ のラジエター で水漏れが起きたとはあまり聞かないと感じることですね。 国内の個体数が少ないことやここしばらく自分の周囲にエヴォーラ のオーナーさんがいらっしゃらないので実際どうなのかよく分からないのですが 、 基本的に従来のエリーゼ系の容量を UPした物のはずですから 実際のところどうなのか ・・・
Lotus 岡崎さんにもトラブルの事例はあまり入っていないようですが 。
もう一つは今後増えていく V6 エキシージ S のサブラジエター の耐久性はどうなのか ですね 。
エリーゼ系のシャシー を使っていることも有り メインラジエター は そのままのようですが 排気量が倍になって過給機もついていることも有り フロント左にサブラジエター を追加しています 。
流れとしてはサブラジエター を経由してから メインラジエター に入っていますので 従来モデルよりは メインラジエター の負担が減ってトラブルの可能性は下がっているように思えますが その分 容量の小さいサブラジエター の負担は逆に大きいのではないかとも思われ 特にこのサブラジエターは今回初めて使用され社外品で当面置きかえることが出来ないので このあたりはどうなのか ちょっと気になる部分です 。
従来のエキシージ のオイルクーラー はフロント左右のツインタイプ でしたが サブラジエター がついた為に シングル化
されました 。
排気量も大きくなってオイル量も増えたと思いますがオイルクーラー の能力は十分なのか ・・・
こちらも ちょっと気になる部分では有りますね 。