2023年05月01日
ガレージ計画④ 税金vs補助金編
工事が終わったらさっそく引っ越しです。とはいえ、ローンには家具家電の費用を全く含めていませんでした。(※大抵の住宅ローンはある程度の家具家電を家の付属品として含めることができます。)
これは補助金をあてにしていたからです。
というわけで補助金です。
今回利用した&利用を検討した制度を並べておきますので、ガレージ欲しいなって人は参考にしてみてください。市の補助金がかなり強力ですが、人口の都内一極集中を何とかしたい政府と、経済のために人口を増やしたい自治体の思惑が一致して国から予算が回ってきていることが背景にあるようです。
国の地方創生の予算で実施されている補助金は国の補助金と二重取りできないので注意が必要です。(補助金と税金の減免措置は重ねがけ出来ますので必ず併用しましょう)
〇木造住宅耐震改修費補助事業(前橋市)
耐震補強工事にかかる費用の4/5以下かつ100万円まで補助が出ます。
枠がとても少ないかわりに毎年少数募集しています。2022年の予算は500万円だったらしいですが、今回耐震改修の設計をお願いした建築士さんの案件だけで3戸あったらしいので、ほかの建築士が担当した案件があるとすると・・・?全員に行きわたることはなさそうですね。早い者勝ちなので、事前に書類を見てもらって問題点がないか確認して、募集開始当日は開店待ちをキメて確実に通せるようにしました。
ちなみに書類提出が終わるまでにもう1人来てただけだったので、当日の午前中に行けば大丈夫なんじゃないかな。
〇空家対策支援事業(前橋市)
市内の空き家を自分で住む目的で購入した人に対して、リフォーム費用の1/3以下かつ100万円まで補助が出る制度です。補助を受けるには現行の耐震基準を満たす必要があります。今年からは市外から来た世帯には人数に応じて上限が増えるアップデートがあったみたい。
最初はこれ狙いだったんですが、担当者に耐震の補助と併用できるよって教わったので併用する形になりました。もちろん耐震リフォームも住むためのリフォームなので、併用せずこちらの補助金で耐震リフォームをしてもOK。
これに相当する制度はあちこちの地方都市に存在しているようで、例えばお隣の伊勢崎市は上限が200万です。(※2022年現在)
〇こどもみらい住宅支援事業(2022年)こどもエコ住まい支援事業(2023年)(国土交通省)
旧建設省系列のバラマキ補助制度。名前や趣旨をちょっとづつ変えながらも似たようなことをだいたい毎年やってるので、日本中どこでも誰でも利用しやすい補助金です。2021年で言うところのグリーン住宅ポイントですね。補助を受けるには現行の耐震基準を満たす必要があります。
こどもと名前がついていますが、誰でももらえます。条件を満たす(例:子育て世帯)と上限が増えるのが特徴です。
こどもみらいでは耐震改修で15万出るのですが、市の補助金(国の予算で実施)と重複できないらしいので補助額が大きい市の補助金の方をもらいました。
市の補助金を使わない内容≒リフォーム業者に投げていない内容≒ローンに含めていない家電の購入で利用しました。
1回の申請で必須工事1件以上を含む必要があります。エアコンの購入が任意工事なので、てきとーな必須工事を1件くっつければ安く買えるってわけ。必須工事のなかで手軽なのは内窓や節水蛇口あたりでしょうか。
2023年のこどもエコ住まいは窓リノベとかいうものすごい補助額の制度と組み合わせて使えることが話題になってますね。必須工事にLow-E内窓を組み合わせてエアコンの購入に利用しました。
〇不動産取得税
土地や家を買うとかかる税金です。これにも軽減措置があります。条件としては床面積などいろいろありますが、中古住宅の場合は現行の耐震基準を満たす必要があります。
家を買うと、自治体から「払ってね!」っていう趣旨の書類と振込用紙が送られてきます。この書類と軽減措置の対象であることが証明できる必要書類を持って手続きに行くと安くなりますので、お金が余って仕方がない人以外は手続きに行くといいでしょう。
○固定資産税
持ち家がある人に毎年お手紙が来る税金。耐震改修工事をすると翌年の税金が安くなります。
〇住宅借入金等特別控除(国土交通省)
いわゆる住宅ローン減税。家を買ったら確定申告をしよう!ってのがこれです。中古住宅の場合、10年間毎年ローン残高の0.7%が年末調整で帰ってきます。(去年までは1%だったのに・・・)
制度の利用には現行の耐震基準を満たす必要があります。耐震基準をクリアしている住宅の購入の他、耐震補強工事でローンを組んだ場合にも使えるようです。
(極端な金利上昇がなければ)控除の対象期間はあえて繰り上げ返済をせず毎月の返済だけをのんびりこなしつつお金をどこかに貯めておいて、対象期間が終わったら貯めておいたお金で一気に返済すると美味しいです。銀行に預けておくだけでも金利で若干増えますからね。・・・と言われていましたが、金利が上がりだしちゃった。ロシアめ・・・余計なことしやがって。
マイナンバーカードを持っていると確定申告の手続きがすごく簡単になります。家を買う人や病弱属性持ちの人(医療費控除)はマイナンバーカードを作っておくといいです。
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新耐震の家じゃないと受けられない補助制度が結構ありますね。リフォームに対しての補助制度については耐震リフォームも補助の対象になっていることが多いので、さっさと震度6に耐える家にしろってことなんでしょう。旧耐震の家は(シロアリでボロボロにされていなかったとしても)震度6が1発来たら倒壊する可能性があります(震度5に耐えろっていう基準だったので)
旧耐震の家の場合、耐震リフォームをすると補助金コンボがつながります。古民家買っちゃった!みたいな人は検討してみると良いでしょう。
とはいえ、耐震リフォームって結構高いです。今回は縦の強度は足りていたので横剛性を出すための補強だけで済みましたが、これだけ補助金をもらっていてもトントンか耐震補強のコストが上回るくらいです。縦の強度が不足していた場合は、軽い屋根材に葺き替える(例:瓦→スレート)か柱を追加しなくてはならないのでさらに高額になります。(参考に、今回買った家と同じくらいの床面積で平屋になった程度の規模の実家の場合で、雨漏り修理目的の葺き替えで300万くらいかかりました)
屋根の軽量化が必要なレベルになると、下手しなくても建て替えた方が早いレベルに突入しますので、ご利用は計画的に。
個人的には床下を掘り下げて鉄筋組んでコンクリ入れて基礎を後付けする工事を見られたりして面白かったです。補助金でカバーできそうならやる価値は大いにあるかな。面白い上に地震で家が潰れなくなるので。
補強をすることでダメなところを見つけて改修できたり(天井裏にハクビシンが住んでいた時期があったっぽいことが発覚→出入り口になってた場所を塞いだ、など)、補強を入れるために壁を壊したついでに後付け配線を壁の中に入れて普通の壁コンセントにしたりと、まともな家に近づくことができます。ついでにLANケーブルを通して・・・なんてやってたのでめっちゃ予算オーバーになりましたが。
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ガレージ計画 | 日記
Posted at
2023/05/04 00:25:10
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