続・気になるアーティスト～RENAJA（ルネージャ）、綺羅（きら）　ちょっと長いけど。

前回は眠くてブログを途中にしてしまいました。
今日もアルコール入って眠いんだけどね。

さて、前回はRENAJAのライブのインプレッションをしましたが、アルバムをやっと通して聴いたのでそのインプレを。

ライブでは圧倒的ぱパフォーマンスを見せるルネージャ。彼女は視覚に訴える部分があるので、その部分が見えないのはまず惜しい。しょうがないね、CDだから（笑）

ミニアルバムは５曲入り。全体のトーンはやはりjazzyでオシャレ路線。おもしろいのは４曲目の"Wherever you are"。例えばイントロに波の音を入れて、アップテンポに仕上げれば良質なＡＯＲソングなりそう。コンポーザーである新井現詞氏のAORフレーバーが最も感じられる一曲。途中に入るギターソロもAORライクだ。ルネイジャはjazzyに歌い上げるけど、それでもアルバム中ではもっともテンポがいい曲になっています。

アルバムのタイトルソング"Souls"はイントロから琴の音色で始まる。うーん、この音どこかで、、そう同じく女性ボーカルをフューチャーするフュージョングループHIROSHIMA（ヒロシマ）を彷彿させます。
近々、アルバムも出るとのことなので、今から楽しみ！

さて、一方の綺羅。広谷順子と木戸やすひろの夫婦によるコーラスユニットである。この二人にも前回のブログで書いたパーティでお会いしたのだが、この広谷順子には並々ならぬ思い入れがあります。

実は広谷順子のソロアルバム「その愛に」は私の愛聴盤であり、実家に行けばレコードがある。２年くらい前にCDでも買い直したこのアルバムは、古い良き日本の情景を思い出させてくれる、そんな曲の数々が素晴らしい。
そんな広谷順子に２０年ほどの時を過ぎて再会！（というか初めてお逢いした）なんか運命的なものを感じましたね。

で、今回前述したルネージャが綺羅のアルバム「悠久の翼」を手に取り、とても気に入ったというので私も聴いてみました。
驚いたことに、この世界、間違いなく広谷順子が２０年前に届けてくれた古き良き日本を感じさせてくれる雰囲気、音作り。

３曲目に置かれた「百人想歌」。百人とは百人一首の歌人のことか。遠い遠い時の流れの水の音から始まるこの曲は、いきなり透き通った広谷順子の声で「天の原～」と歌う。これにはまいった。このワンフレーズでこの曲の虜になってしまいました。
「天の原～」は遣唐使として唐に渡った安倍仲麻呂の歌からの引用。続く「光のどけき～」は紀友則の歌からの引用なんだろうな。

こんな感じで２０の歌を引用して綴られたこの曲は、「いにしへの」で幕を閉じる。紫式部や平兼盛、右近らの歌の最後は伊勢大輔。「いにしへの　奈良の都の　八重桜　けふ九重に　にほひぬるかな」からなのだろう。

綺羅のHPでは、ユーミンの旦那さんの松任谷正隆、ハイファイセットの山本潤子、フュージョンギタリストの鳥山雄司、そして尾崎亜美らがこのCDを絶賛してます。

古き良き日本が、歌が好きな方は聴いてみてはいかが？

綺羅のHP
http://www.kira-net.com/