2013年12月06日
南アフリカの反アパルトヘイト闘争を指導したノーベル平和賞受賞者、ネルソン・マンデラ元大統領が5日午後8時50分(日本時間6日午前3時50分)ごろ、ヨハネスブルクの自宅で死去した。95歳だった。同国のズマ大統領が5日深夜に発表した。肺の感染症などで入退院を繰り返していたという。
ズマ大統領は「わが国は最も偉大な人物を失った」と述べた。家族に見守られながら息を引き取ったという。自宅前には訃報を聞いた市民らが続々と集まった。
オバマ大統領は「最も影響力があり、勇敢な人物を失った」との声明を発表した。オバマ氏は弔意を示すためホワイトハウスなどでの半旗掲揚を指示。ロンドンの英首相官邸でも半旗が掲げられるなど、国際社会に弔意が広がっている。
60年、警官隊が群衆に発砲したシャープビル事件を機にANCが非合法化されると地下に潜伏。軍事部門を発足させ、最高司令官となった。62年8月に不法出国の疑いで逮捕、64年に国家反逆罪で終身刑を宣告され、ケープタウン沖のロベン島などで服役した。
黒人との対話路線をとったデクラーク大統領(当時)の登場で90年2月、約27年ぶりに釈放された。翌91年にはアパルトヘイトの根幹法である人種登録法などが全廃され、93年にデクラーク大統領とノーベル平和賞を共同受賞。94年の初の全人種選挙で勝利し、南ア初の黒人大統領に就任。99年、任期満了に伴い政界を引退した。
私生活では96年に2人目の妻、ウィニーさんと離婚。98年にはモザンビークの初代大統領の未亡人だったグラサさんと再婚した。今年6月に肺の感染症で再入院。一時危篤状態となったが持ち直し、9月の退院後は自宅療養していた。そのときからもう先は長くないと思ったが…。
公の場に姿を見せたのは、2010年7月のサッカー・ワールドカップ(W杯)南ア大会の閉幕式に出席したのが最後となった。
世界は偉大な人物を失った。久しくまじめなブログだが、こんこ偉大な人に敬意を表したい。この人の偉業は絶対に忘れてはならないと思う。
Posted at 2013/12/06 22:13:06 | |
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