2015年09月21日
F1シンガポールGPはマクラーレンホンダにとって後半戦でも重要なサーキットです。なにせポイント獲得が望めるサーキットだから。それゆえに前戦のイタリアGPはある意味捨石作戦で割り切って臨んだレースだった。
しかし、決勝はその期待を裏切る結果となってしまった。サーキットとマシンの特性もマッチし、フリー走行ではトップ10に入るなど好調で、予選もイエローフラッグによりあと少しでQ3進出を逃した。いや余力がなかったので厳しかったかもしれない。
決勝に期待していたが、レースペースが思ったよりもよく、中盤にはなんと2台ともトップ10に入ってきた。アロンソは意外にも中盤で最速をたたき出し、今後のレースに期待できるペースだった。
しかし、アロンソとバトンの両マシンのギアボックスが壊れた・・・。結果無念のダブルリタイヤ。入賞圏内だったのにも関わらずポイントを獲得できなかった。
ホンダのPUは終始問題なかった。エンジン全開率が引くサーキットでは間違いなく信頼性を確保できた。しかし、エネルギーマネジメントがうまく使えず、高速サーキットではエンジンパワーのみで確実にパワー不足だ。これは終盤にリタイヤしたハミルトンをみると良くわかった。回生エネルギーがなくなるとあんなにも遅くなるのだ。ハイブリッドの力は本当に大きくなった。
ホンダの弱点はこの回生エネルギーシステムがダメだということ。これを改善するにはもはや現状では難しいようだ。レイアウトを含め見直しが必要だという。今シーズンは絶望的だ。
レースの方だが、優勝はベッテル。さすが王者の貫録。レースを終始コントロールしていた。余裕がある勝ち方だった。完勝と言っていいだろう。一方メルセデスはまったくと言っていいほど速くなかった。イタリアGPでのタイヤ内圧問題が尾を引いているとみた。確実にタイヤをうまく使いこなせていない。あれほどのPUでもダメなのだ。やはり今のF1は総合力が大きい。PUだけでは勝てない。
次はホンダのホームでもある鈴鹿だ。ここもPUには厳しいと思う。果たしてホンダの意地が見られるかどうか!?期待したい。
Posted at 2015/09/21 21:42:55 | |
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F1 | 日記