足回りリフレッシュ：　トランスバースリンクブッシュ（Ｒ）交換（２）

『トランスバースリンクブッシュ（Ｒ）交換（１）』のつづき

【 取り付け 】
1) ブッシュ、ストッパ、ワッシャを正しくセットし、トランスバースリンクフィッティングに挿し込み、セルフロックナット[22mm]を仮止めする。

・セルフロックナット： 20207AA000 x2

トランスバースリンクブッシュ（Ｒ）は、左右区別がある（識別マークあり）ので組違いの無いように気をつける。

ストッパ、ワッシャはそれぞれ大きさが異なるので組めるようにしか組めないが、ゴムストッパの外側にワッシャをセットする。

2) トランスバースリンクとクロスメンバーの結合ボルト（フランジボルト）を挿入し、セルフロックナット[17mm]を仮止めする。

このとき、ナックル（ハブユニット）が邪魔になるので、ジャッキで持ち上げてずらして（スペースを作って）おくと結合ボルトが挿入しやすい。

・フランジボルト： 901000228 x2
・セルフロックナット： 902350006 x2

3) トランスバースリンクブッシュ（R）をボディに固定するボルト（2本）[19mm]を仮止めする。（長穴をスライドできる程度）

・トランスバースリンクボルトC： 20540FC100 x4

このねじ穴4箇所を舐めると取り返しのつかないことになるので最大限の注意が必要だ。

ボルトにはスレッドコンパウンド（EGオイルでも可）を塗布し、前もって（2)の作業の前）ボルトだけを手でスムーズに回せるかを確認しておく。

はじめの10回転程度は手で感触を確かめながら回し込むと絶対舐めないので安心だ。

4) 2) でナックルを支えていたジャッキを外す。
5) トランスバースリンクとボールジョイントを結合し、キャッスルナット[19mm]を締める。<39.2Nm>
6) キャッスルナットをコッターピン（増締め60度以内）で固定する。

・キャッスルナット： 023212010 x2
・コッターピン： 051030300 x2

7) トランスバースリンクとスタビライザーリンクを結合し、セルフロックナット[14mm]を仮止めする。

・セルフロックナット： 902350001 x2

8) 車両を接地状態（1G）にし、規定トルクで各ナットを締め付ける。

【締め付けトルク】（単位：Nm）
・クロスメンバー結合ボルト：（98±14.7）
・リアブッシュボディ固定ボルト：（245±49）
・リアブッシュ結合ナット：（186.2±9.8）
・ボールジョイントキャッスルナット：（39.2[増し締め60度以内]）
・スタビリンク結合ナット：（44.1±5.9）