
前回の記事では、どちらかというと「今はデフレなんだけどもう少ししたら、デフレからも脱却し、経済は必ずよくなるのでそれまでは少し無理してでも、なるべく有料コースを中心にお金を落としていきましょう」という主旨で書いたのだが、
なぜか、デフロックネタの方で盛り上がった(笑)ので、デフロックの変わった使い方をご紹介したいと思います。
例えばこの動画、わざと対角線スタックになるように車をモーグルで侵入させ、ステアリング操作を一切せずに脱出させて遊んでいる所なのですが、実はあるところでデフロックを使っています。それが貴方にわかりますか?
タネ明かしをすると、2:41の「コン」という音がフロントデフロックが入った作動音です。
で、2:44ではもう抜けています。
その間、デフロックを使って動いた距離はおそらく3cmとか、ブロック1つ分ほどにも満たない距離だと思いますね。
デフロックを作動させていた時間はわずか5秒ほど、動いた距離は3cmほどだったということになります。
なぜ、こんな使い方をしているのかといいますと、デフロックを使って完全に抜けてしまったら、せっかくヒール&トゥやブレーキチョーキングで遊んでいるのに、一番美味しい所を残して食事を終えてしまうようなものだからです。
ブレーキチョーキングというのは、アクセル開度、ブレーキの踏み具合、クラッチの接続具合などが、ピタリと合った瞬間だけ微妙に発生する駆動力です。
アクセル開度が大き過ぎると、タイヤは勢いよく回ってしまいデフの差動を殺せません。
ブレーキを踏み過ぎると今度はデフの差動どころか、タイヤの回転を全て止めてしまうので、今度は車は動きません。
クラッチの繋ぎが弱いとタイヤは空転しませんし、繋ぎすぎると今度はタイヤが勢いよく空転してしまうので、それぞれが微妙に合うポイントというのは実際のところ物凄く狭い範囲にあると思っています。
そうですねぇ~、ボーリングに例えるとするならストライクを決めるくらいの難しさじゃないかな?と思いますね。
ですので、僕の場合はクロカンをするときは必ず、何度かブレーキチョークを試してみて、「こんな感じだ」というのを体に染み込ませてから走り始める、ということが多い。
こちらの動画は、脱出後に再度同じポイントに侵入して、何度もポイントやラインを変えていますが、その度にブレーキチョーキングによるデフの締め殺しで、脱出を繰り返しています。
今度はアクセル操作によるちょっとした荷重移動や、ステアリングでの微調整を使っていますけどね。
先ほど、「ブレーキチョーキングに最適なポイント」は探り当てて体にもなじませているので、今回はポンポンと立て続けにブレーキチョークを決めているわけです。
感覚的に言うと、ボーリングで4連続ストライクを決めた・・・というような感じでしょうか。
こういう感覚を味わうことが、僕にとっての”クロカンの醍醐味”の一つだと思っています。
この日、モーグルで走ったのは、この動画2つ分しかありませんでしたが、このわずか8分ほどの間、移動距離にしては10mほど?くらいしか走ってませんが、このような感じで濃密に練習することも可能なのです。
ランクル70系の場合、フロントデフロックとリアデフロックは構造がやや違い、フロントデフロックの方が比較的、ロックし易く、抜き易いというような特徴を持っています。
ですので、今回のように瞬間だけ入れて、ほんの少しだけ移動させてあげて、またオープンデフでクロカンを堪能する、というような使い方が非常にし易い。
僕はARBのエアロッカーはつけたことがないのだが、エアロッカーはもっと断接がスムーズだという話も聞くので、こういう「極限られたポイントだけロックする」というような使い方も可能だろうと思う。
貴方はクロカン時に何度「ストライク」を決めているだろうか?
僕の場合は8分ほども走ったら、この動画のように軽く10回は決めれるがあなたはどうだろうか?
このように1つ脚が前後で浮くポイントがあれば、前後に移動すれば短時間で何度も練習出来るが、貴方はしているだろうか?
また、任意でデフロックがある人の場合、難所を抜け終わるまでデフロックをオンしっぱなしという「デザートの食べ残し」をしていないだろうか?
この動画でもやってるが、僕の場合は本当にオープンでは厳しいわずか数センチだけデフロックで移動し、そこから抜け出すのはブレーキチョーキングを使う、というような細かい使い方をしているが、あなたはここまで細かくやっているだろうか?
ま、これはあくまでも僕の遊び方だし、練習方法なので他人に押し付けようとか、これが偉いだとは思わないのだが、「クロカンは細かい所まで突き詰めた方が楽しいし短期間で腕も磨かれる」と思うのはこういう理由があるからだ。
P.S.
余談だが、先日、日銀の新たな総裁になった黒田氏がかなり思い切ったデフレ脱却策を導入することを発表しました。
これはもしかすると、1930年代の高橋是清以来、日本では初めて「デフレ期の正しい金融政策」になるんじゃないかと個人的には物凄く高い評価をしています。
実際、株価も一気に500円以上も上昇しましたね。
これまでの民主党はデフレ期にもかかわらず、「インフレ対策」しかしてこなかったので、ここまでデフレを悪化させたということは本当に大きな罪でしたね。
おかげで円高は加速、日本の輸出産業は壊滅的被害、公共投資の過度な制限による経済の縮小、中小零細の倒産の増加、GDPの低成長、個人所得の悪化という典型的な「デフレスパイラル」に陥ってしまっていたわけです。
ですが、相変わらず日本の対外純資産は253兆円と21年連続で世界一。
国の借金は1000兆円ほどありますが、その大半は我々日本国民が国に”貸しているだけ”なので問題は全くなし。
ついでにいうと日本人の個人貯蓄額は1400兆円と言われていて、実質的には日本がまだまだ世界一豊かな国なんですね。
(ちなみに対外純資産でいうと、アメリカは大マイナス、GDP2位になったと喜んでいる中国は日本の1/3以下しかない)
日本は、まだ全然大丈夫ですし、やっと経済が分かる政権が登場してきたので今後、期待出来ると思います!