先日挙げた記事のコメントの中で、「依存しないクロカン」の追求に、「縛りを入れた走り」があるのが、哲学的というか深いですよね」という言葉をいただきました。
上手いこというなぁと感心したのでそれについて書いてみたいと思います。
◼️縛りはあった方が楽しいし、こだわりはなにも要らない
思い通りにいかないことがあるとイライラするもんだ。
僕がクロカンを始めたのはちょうど長男が産まれた頃だった。(厳密にいうと産まれる数年前)
友人の中では結婚&出産が比較的早い方だったので、子供が小さい頃は友人たちはガンガン遊んでいる真っ最中で、僕はあまりお金をかけて遊ぶことができなくてイライラしてたことが多かった。
僕が最初に買ったランクル60も、どちらかといえば本当は欲しかったハチマルの代わりという感じだった。
結局、最初に欲しいと思ったハチマルを手に入れたのはそれから13年ほど経ってからだったのだが、手に入れたときの喜びは格別だった。
ハチマルは事情があって自分の手から離れたが、これから先は屑鉄と化したナナマルの方に愛情を注いでやりたいと思う。
僕の場合、わけあってクロカン人生の最後はコレと共に終わろうと決めているが、
コレはあくまで僕の都合なんで、僕以外のひとはここまで一台の車に固執する必要はないし、どんな車でも長所と短所はあるし、出来ることの差はあれどクロカンして遊ぶのは大体出来るものだ。
ま、これからクロカンしたいという方には「こんな車どう?」とか、ランクル限定ならセミフロはやめとけとか、出来ればMT車の方が遊ぶ幅が増えていいぞとか、なるべくデフロック車を買っとけという程度のアドバイスは出来る。
先日、某所でランクル200がリアバンパー外してガンガン走り回っているのを見たが、良い意味で独懸車は走れないという偏見がなくなったように思う。
やっぱり、ああいうのってそれを造った人がなぜそのようにしたのか?どこが長所なのか?などを生で聞くことが出来ると楽しいし、思わぬ勉強になることがある。
自分には、ランクル200をクロカンの現場に持ち込んでガリガリ使い倒す器はないが(汗)、とりあえずこのように偏見なくクロカンを始めてみて、自分が限界だと思う時までその車にこだわり続けていくのもひとつの「縛り」だろうと思う。
◼️車が走ってくれるクロカンほどつまらないものはない
「なんでも思い通りに出来る」ことほどツマラナイことはない。
ニンゲンは、特に男性は狩猟本能みたいなものが残っているので手に入れるまでは本気で追いかけるが、手に入った瞬間に飽きてしまうということがよくある。
これはクロカンでも大いにある。
これを読まれている方の多くは、まだ現役でクロカンしている人が多いと思うが、僕がクロカンを始めて知り合った人の大半は、もうほとんどクロカンをしてない。
辞めた人全てに辞めた理由を聞いたわけじゃないが、辞めた人の中には「もうやりたいことはやりつくした」って人も多いんじゃないかと思う。
これは僕にも言えてて、クロカンの技術がいくら上手くなってもどこまで行っても自己満足でしかないし、何か社会的に役立つってことも少ない。
ついでにいうと仕事にもなりえないのでいくら上手くなっても所得が増える訳でもない(笑)
まあ、ボロボロの目立つ車に乗ってるので他人に顔を覚えてもらうのは楽でいいし、よく「YouTube見てますよ!」と言ってももらうと、恥ずかしい反面 もうちょっと続けようと思えるのだか、
個人的にいうとハードなことはかなりやり尽くした感があるので、「まぁいつ辞めてもええかな、ナナは関係なく乗り続けるし」と思うこともあるし、実際 長男がクロカンやりたい言わなかったらもう降りてたかもしれない。
ま、それも終わったのでいつ辞めてもいいのだが、走りに行って、楽しいことや古くからの友人や、相変わらず競って楽しい人がいたり、自分しか掴んでないようなことが残っている限りこの遊びを続けようとおもっている。
話が脱線したので元に戻すが、自分がここまで続いたのは「他にやることがなくなった」ということことや、「出来る限界が他の人とと比べて低かった」ってのがあると思っている。
今でこそ、車の戦闘力は昔とは比較にならないほど上がったが、クルマや腕のハンデが大きかった時の方が今よりはるかに燃えていた。
つまり、有る程度限界が決められていた方が楽しいし、のめり込み易いのだ。
クルマの戦闘力が圧倒的に高かった、高いクルマに次々乗り換えていったという人ほど早く辞めていっているというのは覚えていていいだろう。
先日の記事でも書いたが、クロカンの魅力はあらゆるものに依存しなくて良い自由度の高さだと思っている。
有る程度のスキルや知識や人脈があれば、クラブ、車種、遊びの流儀、走る場所、仕事や経済力や家族構成などに縛られることなく遊べるし、老境に達した方や女性の方、免許を取る前の若者なども出来ることだし、車の免許だけあれば出来ることなので、楽しく遊び続けれるコツさえ掴んでいたら多くの人が出来る遊びだ。
…ただ、先ほどもいったがいきなり限界までやり込まない方がいい。
特に金は突っ込み過ぎない方がいい。
つまり家が多少ビンボーだとか(笑)、ケチくらいの方が続き易いと思う。
よく、アメのYouTube動画とか見てて、金をどっぱどっぱ掛けたモンスターマシンとかをよく見かけるが、あそこまで金かけたら逆につまらなくならないかなぁ?と要らぬ心配してみたりもする。
僕ももう少し若い頃は、一千万とか二千万とか平気で稼ぐ手段を手にいれたいと熱望していたものだが、最近はさっぱり熱意がなくなったので自分の器の範囲内でつつましく遊びたいと思う。
金がないと出来ないクロカンはツマラナイ。
逆に金がないと、僕みたいにクロカンに対しての執着(恨みに近い?)がハンパなくなるので、車に負担かけずに腕を効率よく磨くにはどうしたらいいか?とか、家族から文句言わさず続けるにはどうしたらいいか?などという風に頭を捻るようになる。
どう思われているか知らないが、僕はあまりクロカンの現場であっち行け、こっち行けとラインや走り方を指示したり、アドバイスするタイプじゃない。
(長男に対しだけは別だったが)
だいたい、せっかく誰からの束縛のない遊びをしてるのに軍隊式にやること決まっていたり、上下関係ガチガチの中で走ってたのわけないじゃんか、と思っている。
だが、自分で気が付いてもらうようにわざと他人が走ったラインをわざと外してギリギリを通してみたり、限界付近まで傾けたり揺らしてみたり、技を使って脱出してみせたりはする。
ただ僕の目指してるクロカンの難点は「かなり地味」なことが多いので解説しないと熟練者ですら何してるのか、何が凄い難しいのかわからないことが多いことだ。
で、YouTube動画などで解説付きで技術解説を残していたりするが、僕自身もまだ発展途上ということもあったり、編集技術とかもさっぱりピーマンなので、コメなどで悪口書かれることも珍しくない。
悪口言われたりネットで突っ込まれるのは昔からのことなので慣れているが、あまりにも鬱陶しい場合は容赦なく削除されてもらったり、ブロックさせてもらう。
(;^_^A
あ、あと パソコンを誰かさんにパクられたので慣れないスマホで投稿してるので、文脈が前後で食い違っていたり、同じことを何度も書いたりすることが多いのはご容赦下さい。
参考になるかどうかあやしいが、楽しくクロカンを続けるためにも、有る程度、やり残しておいたことを残し、足りないところは数稽古や知恵を絞ることに切り替え執念で乗り越え続けた方がいいしオススメだ。
自分はこれまでそうしてきたし、これからも続ける限りはその方法(流儀といってもいいかな?)で続けていく。
依存しないクロカン」の追求に、「縛りを入れた走り」があるのが、哲学的というか深いですよね」というお題を頂いたので今回の記事を書いてみたがいかがだったろうか?
もしよければコメを残してやってくださいね(クロカン歴とか関係なく)
P.S.
前回の記事にも出しましたが、来週の13日の日曜日、スポーツランド岡山で遊ぼうと思ってます。
詳しくは前の記事をご覧下さいませ