◼️リアタイヤの位置を把握する練習法
ある方から、「リアタイヤの位置が把握できなかったら話にならない、という記事を見たがどう練習したらいいのか?」という質問をいただいたのでこちらで一部を転載しておきたいと思います。
「リアタイヤの位置の把握ですが、ちょっとした溝があればどこでも練習できると思います。
その溝は、高低差があまりなく、上手くいけば対角線にタイヤが浮くという程度で十分です。
なんでもないような地形でわざとタイヤを浮かせてトルクフローを起こさせるのも、狙ってやってみると最初のうちは結構難しいものです。
クルマをタイヤが浮いてギリギリ進めれないポイントまで動かしたら、今度はそこでクルマに負担をかけないように前後にクルマを動かしてライン補正したり、荷重移動を起こしてトラクションを得たり、ブレーキチョーキングなどを使ってギリギリ走破出来るところを狙って前進させます。
このとき、エンジン回転は極力抑えてやるといいでしょう。
で、この作業を何度も繰り返すことで体に染み込ませていくわけですね。
同じポイントをぐるぐる回り続けるので、「徘徊」と呼んでいますよ。
何度も同じことを繰り返すことで、さらに厳しいラインを狙ったり、正確無比な操作や、無駄の無い操作などを身につけていくわけです。
効果は結構絶大で、短期間で車両感覚が身につきますし、自分のクルマの限界付近の挙動を掴みやすくなり、難所でもそのとき反復練習した成果が出やすいと思ってます。
ブレーキチョーキングは、派手にブレーキを踏むとカンタンにデフやシャフトを壊してしまいます。
タイヤをぐるぐる回した時点でブレーキをふんでも特にガソリン車は効果が薄いので、タイヤの回し始めにじわっと使う練習から始めた方がいいですね。
ただ、慣れないとこれまたクラッチを焼いてしまうので半クラを使ったチョーキングは、本番ではここぞという時に限定して使うといいと思いますよ。
クロカンの練習はクルマに負担をかけないとできないってことは全くないと思います。
もちろんジムニーなどでも出来ることなので、いっぱい走りこみしてみてくださいね。」
◼️ちょっと補足説明
これはジムニーの方だったのでこのような回答になりましたが、ランクルなどのディーゼル車だともう少し細かい説明が付きます。
例えば、アイドリング以下まで粘らせてやるようにするとより強いトラクションを感じることが出来る場合があるとか、
ブレーキチョーキングで使うヒール&トゥにも二種類あり、場合によって使い分ける練習をしてみてくれとか、スロットルレバーなどを使ってエンジン回転を予め上げておくとブレーキやクラッチ操作に専念出来るぞ、などなど…
ま、文章だけで伝えるのはちょっと無理がありますが、自分の考えをまとめるためにも機会を見つけて書き残しておこうと思います。
以前の書き込みと重複するところもあると思いますが、やはり新しく書いたものほど完成度は高いと思いますので、今後もお付き合いいただければと思います。
ブログ一覧 |
クロカンテクニック | クルマ
Posted at
2014/03/21 07:39:56