
前の走行記録を書いていて思ったことなのだが、ロングとショート車では随分と攻める戦法も違うし、改造度も変わってくる。
自分でいうと20年前、クロカンを始めたのはランクル60のHJ61Vだった。
今は当時買いたくても手が出なかったランクル80の前後デフロック車を持っている。
僕の主戦闘機の70ショートは他の車種ではミドルに相当するくらいのホイルベースがあるのだが、80系などのロングホイルベースを経験するとやっぱり劇的に短い。
ホイルベースが短くなるとまず、地形の影響でピッチング、つまり姿勢が上向きになったり下向きになったりの変化が激しくなる。
モーグルのヒルクライムをして、リアタイヤをわざと溝の底に落としたりすると空しか見えなかったり、段差が大きいところをぽてっと下ると地面しか見えないときがある(笑)
最初に70短に乗ってクロカンをしたときは怖かった記憶がありますね。
今ではそれらにはすっかり慣れたし、いわゆる「三点接地」の使い方も覚えのだが、昔作ったサイトとかを覗いてみたら、案の定、三点接地している画像が大量に出てきたのでここで出してみようと思います。
こちらはスポラン岡山の三つ叉ヒルクの下の沼地。

今では少し地形が変わってますが、沼地の横の斜面に切り込んでいってます。
確かこのときはJr.も助手席に乗ってました。
すぐ後ろにTAMADAのチャレンジカップの表彰台の常連者が来ましたが…

あえなく転倒(笑)
ま、ちょっと重心が高いクルマですからねぇ〜と思っていたら、後日、僕と全く同型の幌車を買ってましたw
お次はヒロシマのテージャスランチ。
今はもうなくなってると思いますが、出来た当初はこんなV字溝がありました。
このときはまだコケてません。(笑)
これは同じ場所で別の日の画像ですが、

V字溝を又越しながら進んでいきますが途中で右上に登ろうとして右リアタイヤを溝の底に落としました。

すでに充分リアに過重がかかるときは前後オープンデフでもこのように登っていきます。

クルマがある程度右上を向いたら右前タイヤをまっすぐに戻し…

多少アクセルワークやサイドブレーキでクルマを揺らし、一気に三輪のタイヤに駆動をかけると…

右側の斜面に着地。エンジン回転を可能な限り落として四輪全てのトラクションを回復させると、スルッと登頂します。
よくこんな場合、アクセルハッピーな方はアクセルを吹かし過ぎ、着地の反動でFデフやドラシャを割ったりするので注意が必要ですね。
また、リカバリーでボディを痛め易いので少しずつ登る距離を伸ばしていったり、傾ける角度を大きくしていくとよいと思います。
こちらはまた別のポイント。
見たところなんでもない段差に見えるが、
一旦段差を横方向から下って、また段差を横方向から登ろうとしています。

この程度の段差はそれこそ至るところにあるが、やってみるとわかるが、これが結構難しい。
フロント一輪だけ段差を横方向から下るときも、次に登ることも考えてなるべく横滑りしないような超絶なステアリング操作とブレーキ操作が必要になってくる。
次にフロントタイヤを段差に登らせる際はクルマが真横に傾きながら、リアタイヤは段差を下ろうとするので、リアをブレイクさせないよう注意しながら、フロントは斜面に対してほぼ真横から少しだけ上向きに登らせないといけないので、全身から汗が吹き出すほどの緊張感を味わえる。
フロントが登ると次はリアだが、今度は高々と三点接地が味わえる上に右後ろは斜面にかろうじて張り付いているだけなので、少しでも荒い操作をするとズリ落ち、下手すると転倒が待っている(笑)
最近はスポラン岡山のモーグル地帯の終わりに岩が張り出しているのでよくそこで遊んでいる。
こちらも同じく某所の広場中央に過去あった岩壁。

今はジムニー勢が掘り繰り返してすっかりなだらかにさせてしまいましたが、昔はここをよく巡回してました。
この岩壁はわざと一番高い所をリアを通して降ります。

ここまではフロントタイヤの向きに気を付けさえすれば余裕。
多少左後ろは浮きますが、なんてことありません。

リアタイヤを岩壁に張り付かせてじわじわ下ります。
この時、恐怖心からハンドルを谷側に切ると、右後ろのシャックルが岩肌にヒットするのでなるべく下った先で斜面に対して真横を向くラインで降りていきます。

降りた先も岩肌が露出し、滑りやすいキャンバーが待っているので、「きゃー♪」といいながら横滑りを堪能しつつ、トラバースしていきます。
今ではすっかりつまらなくなりましたが、遊びラインを変えたらまだ充分この手の練習は可能ですよ。
こちらも同じく広場の穴や溝を利用してタイヤを浮かせて遊んでいる図です。
同じ巡回路にはこんな感じで前も後ろも浮かせる所を用意してましたね。
こちらは僕じゃなくJr.がやってる所です。
フロントを落とす「犬ション」はよく考えてやらないとリカバリーも困難なので適当に攻めるのは辞めましょう(汗
確かこの日はすぐ隣の溝でランクル73が犬ションから転倒したのでリカバリーはどうするか、シートベルトはちゃんと肩までかけてるか?などよく確認した方がいいでしょうね。
こちらはスポラン岡山の三つ又ヒルクで上の方を真横にトラバースしていくライン。
ちなみにこれは、各地からクロカンの猛者を集めて開催したバトルチャイナのときに僕が対寺野用に走り出したラインでしたね。
むかしはもっと斜面が急だったので僕ですら怖いラインでしたが、今はジムニーがキャンバーターンしてなだらかにさせちゃったので比較的簡単になってしまっている。
先ほどの岩壁もそうだが、頼むからキャンバーターンとかで地形を荒らさないでもらいたいものだ。
最後は僕のではなく、亡きCCVMANのサイトからの拝借画像。
鋭角に折れ曲がっている林道を一発で曲がろうとしているY60前後デフロック車。

ジワジワ〜と上がって…

かなりの角度になりました。

そこからさらに前進させてやると…

ふわ〜っとフロントがお辞儀をはじめ、ソフトランディング。

そのまま登ってしまいました。
こーゆーのを見るとやる気を失っちゃいますね(汗
悔しいので最後に自分の三点接地の画像を貼って終わりますw