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かじはら(父)のブログ一覧

2012年10月13日 イイね!

トヨタ戦争(TOYOTA WARS)って知ってる?

トヨタ戦争(TOYOTA WARS)って知ってる?「トヨタ戦争(Toyota Wars)という言葉をご存知だろうか?

トヨタ戦争とは、1987年に起こったチャド内戦の後期の戦闘のことを言うのですが、この戦闘ではチャド政府軍と反政府勢力の双方がトヨタ自動車(主にハイラやランクル)をテクニカルに改造して使用したので、荷台に大きく記載された「TOYOTA」のロゴが目立ったためそう呼ばれるようになった。



「テクニカル」というのは、民間の軽車両(主にピックアップトラック)の荷台に重機関銃や無反動砲などを取り付けた火力支援車両のことを言います。

ちなみにテクニカルと呼ばれるタイプの武装車両はソマリア内戦を発祥としていると言われています。


これはランクル45ベースのテクニカル

ソマリア内戦をテーマにした映画では「ブラックホークダウン」が有名だが、その中でもハイラのテクニカルなどが多数登場してますね。



戦争という行為そのものについてどうこう言うつもりはないのだが、このように紛争地など極めてヘビーな使い方をされる処などでもランクルなどが多く使われているのは興味深いことだと思う。


で、その「テクニカル」の本場である日本本土を見てみると、今ではほとんどクロカンの現場で見かけなくなった旧・旧型パジェロベースの73式小型トラックが正式採用されていて、トヨタや日産、いすゞなどは、中型トラックや大型トラックを製造しているのはなんだか矛盾してるなと思う。





ちなみにウェブで画像検索してたらこんな70系を見つけたが、なんともまぁ似合っているというか、「あのウインカー欲しいな」とかいろいろ思うことがありますネ。





テクニカルとして使用されているランクル75




国内では見かけなかったグリルとフロントコイルの組み合わせの75ピック


ハードトップはFRPトップなどと違ってフロントウイントを前に倒せないので、変なところでピラーをぶった切っているが、その切り方がなんとも雑で良い。

ちなみにこれは「100人乗っても大丈夫♪」というCMではない。

・・・これは絵ですが、よく見たら人間じゃない人が乗ってる(w




新型75も対空砲を載せて活躍中(汗


※「活躍中」って書いているのだが、政治的なことは持ち込みたくないのでもし不謹慎な場合がご容赦を。




ランクル60も屋根をとっぱらって活躍中


・・・自分の愛車だったランクル60も、もしかすると今は紛争地でこういう使い方されてるのかな・・・??



あったら怖い・リビア版ランクルミーティング(汗)


日産や三菱なども少数ながら参加(笑)




※見た人を不快にさせるコンテンツかもしれませんのでご注意を・・
対空砲を載せたトヨタ車でビルを襲撃


無反動砲のバックブラストで荷台がブッ飛んでます(汗

あと、AK47をハンドガンみたいに撃っている人がいるが、誰か撃ち方くらい教えてやれよ(汗

AK47(1947年式カラシニコフ自動小銃)はこれまで世界中で最も多く生産された自動小銃として有名だが、


ちなみに、ゲリラや反政府勢力が必ず持っているものとして一部で言われていることに、「小銃ではAK-47、ロケットランチャーではRPG-7、テクニカルはハイラックス(タコマ)やランクル」なのだそうだ。





中野興業株式会社さんも、海外でよもやこんな使われて方をするとは思ってなかったでしょうね。



2003年にイギリスBBCの「トップギア」で特集された、ハイラの耐久テスト
おそらくあなたも絶句します(汗







走行距離30万キロあまりの1988年式モデルの中古のハイラックスを使い、

坂から落とされ、木にぶつかり、海の中に5時間放置され、火を付けられ、キャンピングカーを落とされ、鉄球攻撃をくらい、ビルの約100mの最上部に置き、そのままビルごと爆破され・・・

でも生き残ったハイラを称え、スタジオに飾られることになったとか・・・

よく見たら、フロントホーシングも曲がってるし、シャーシも折れてるが、修理は一般工具とバール、ドライバ、潤滑スプレー程度で治ってるんだから凄いね。




ランクル75ピックに無理やり戦車の砲塔を付けてみた(笑)




ぶんどった戦車などから砲塔を取り外し、町工場でこんな風に加工してピックアップトラックの荷台などに載せているそうだ。




リビアではランクル70も軍事パレードに登場


もちろん、ランクル70を生産している日本本国ではありえない風景。




テクニカルは三菱製もモチロンあります


テクニカルも近未来かが進んでいるみたいです。

「かっこいい」というのは不謹慎かもしれませんが、妙にカッコイイですね。



日本ではコレが正式採用されているが・・・




日本の狭い国土や市街地、山間部などの泥ねい地のことを考えると、やはりコレが最強でしょうね





もし、どっかの国が日本本土に侵攻してきたらこんなクルマが数万台出現するカモ


日本は潜在的軍事大国って言われ方することがありますが、そうかもしれませんね。




でも平和利用ではエコのことも考えてコレが最終進化系かも


これは牛だが、馬が引いていたら本当に「馬力」になる(笑)

(この場合は”6牛力”か?)

30年後のクロカンは牛で引くのがトレンドになったらスゴイ・・
Posted at 2012/10/13 12:26:49 | コメント(6) | トラックバック(0) | 海外四駆事情 | クルマ
2012年10月12日 イイね!

罠にハメて楽しもう(笑

罠にハメて楽しもう(笑”クロカンの楽しみ方”ってのは、人それぞれ違うのだが、「こんな楽しみ方はもしかして僕だけ?」ってものがあるので一応、ご紹介しておきたいと思います。


・・・ただ、予め言っておきますが、「悪人」って思われる場合も多いので、相手やTPOに応じて使い分けてください。



■「ここに轍を残しておきましたよ~」


先日から、汎用性四駆での遊び方ってのをくどいくらいお話させていただいているのですが、

汎用型の四駆で遊んでいると、「単独行」というカードが比較的使いやすくなってきます。

単独行といっても、大掛かりなものだけでなく、たとえば団体でコースに走りに行ったときなどにも、自分一人だけ団体行動から外れ、周囲に誰もいない処で軽く遊んでみる、なんてことも含まれています。

結構、コレは昔からよ~く使っている技(?)なのだが、

先日の僕のブログみたいに、このようにわざと轍をクッキリ残しておいて、



「○○さん、轍を残しておきましたよ~。僕のあんなショボいタイヤでもなんとかなったんで多分ラクショウだと思いますよ♪」

なんて仲が良い人に言ってみたりします。


今回は、別に誰かを罠にハメてやろうなどと思ってないので、別段、工夫もトラップの要素も考えてなかったのですが、本気で誰かを罠にハメてやろうって場合は、相当、アレコレと考えることもありますネ。


今回の場合、何も考えてないのでウインチングで抜けているのもアンカーの向きと轍の方向がイッショなので「あぁ、この木をアンカーにしたんか」というのがモロバレなのだが、

過去にキャンバーなどを攻めているように見せかけた場合などは、斜面の上に取ったアンカーが分かりにくいように、複数のアンカーに分散して取ってみたり、工夫してみたこともありましたねぇ。

(細い木しか見えない場合などは、自然と複数アンカーにしないといけない場合もあります)


ランクル70ってのは、先日からも言っているように、シャーシや脚回りは確かに堅牢なのですが、重心が高かったり、旧態然とした前後リーフの脚回りなのでトラクションは必ずしも良いとは限りませんし、キャンバー走行も得意ってわけじゃありません


・・・もっとも「トラクションが悪い」のも必ずしもクロカンで悪い話ばかりではなく、多少デフやシャフトの強度が劣っていても、トラクションが悪いためにそれらを破損しにくいというメリットもあったりするのです。

「改造しすぎると面白くなくなるぞ」って僕が普段から言っているのは、こんな理由もあるからなんですね。

※余談ですが、ランクル80系のフロントデフが70系のフロントデフに比べて明らかに壊れやすいのは、よりパワーがあったり、フルタイム四駆なので普段から酷使しているってのもあると思うのですが、最も大きな理由は”リーフサスに比べてトラクションが良いのでタイヤが不意にグリップしたときなどはデフに負担が集中し易いからだ”、と思っています。これについてはまた記事にしてみたいと思います。



トラクションの悪い前後リーフの70幌ですが、「走破性が劣る」「重心が高く転倒しやすい」ってのもカードとして使い道がある場合があるんですね。

つまり、走破性が劣ったり、重心が明らかに高いクルマで自走で通過出来るのだったら、当然、自分のクルマならそれ以上の走りは出来るので、

走破性で劣るクルマが轍を残していると、「ここは本当は自走で行ったんじゃないの?」「自分のクルマならそれ以上の処にトレッドパターンを残せるんじゃないか」ってついつい思ってしまうんですよね。


例えば、コース内を走っていて、自分の真横に運転席より高い処に横一本、轍が真横にずっとつながっていたら、「どうやってここを走ったんだ?」て思いますよね?

先日の轍のトラップの画像も、何も知らない人がアレを見て「ん?自走で簡単に行けるのか?」って思って進入してしまったら、もしかするとハマってしまうかもしれませんね。(^^)




■”轍で会話をする”


最近、そういう遊びをすっかり忘れていたのだが、以前よく走りに行っていた山などでは、”轍の応酬”をよく知り合いとやっていた。

その相手は僕と同じランクルではなく、ブッ飛んだ改造のジープ(元ジープ?)だったのだが、僕がウインチングや横からのチル引きなどで残した轍によく挑戦していたみたいだ(笑)。

その当時はお互い、特徴のあるタイヤを履いていたのでトレッドパターンが一目瞭然なので、お互いの轍がよくわかった。


まぁ、これはクロカンの遊びの1つなのだが、お互い気心が知れた仲なら、こんなくだらない遊びも結構楽しめたりするもんだ。


牽引まで含めたクロカンでの轍の残し合いってのは、パズルにも似た面白さがある。

「どうやってこんな処に轍を残したんだ?」

「アンカーはどうやって取ったんだ?」


自分で罠を張るときはその逆だ。

「自走で轍を残すならどうやって走る?」

「アンカーをどうやったらすぐバレないように張ろうか?」

「どうやったら後から走る人を上手に罠にハメれるか?」

そんな感じでニヤニヤしながら地形を眺めていることがある。


まぁ、これに限らず「クロカンでの楽しみ方」ってのは沢山ある。


いろんな人と協力しながらキャメトロみたいに難所をクリアしていく楽しみ方ももちろんアリだし、

なんらかの競技で勝つことを目指して普段のクロカンをすることも楽しい。

(自分も過去に何度かやったことがあるし)


だが、これはどんなクルマに乗っていてもそうなのだが、クルマによってとか、一緒に遊ぶ人によってとか、自分が今置かれている環境で遊び方をいろいろ使い分けることが出来たら、クロカンは今以上に楽しめるかもしれない。


今回は、「轍で語り合う」という戦い方、・・・じゃなかったクロカンでの化かし合い・・・じゃなかった楽しみ方を紹介したが、

それ以外にも、「走る人とお互いに課題を出し合いながら走ってみる」だとか、「ウインチングを封印」だとか「デフロック封印」みたいな”縛りで楽しむクロカン”なんてのもいろいろある。

また機会があれば”クロカンでの楽しみ方”ってのをまとめてみたいと思うが、”轍で語り合うクロカン”ってのもぜひ一度、試してみてください。







Posted at 2012/10/12 19:16:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | クロカンの楽しみ方 | クルマ
2012年10月10日 イイね!

スポラン岡山の広場で引っ張って遊んでみた

スポラン岡山の広場で引っ張って遊んでみた最近、引っ張りネタが多かったので、ちょっとスポラン岡山に行って”引っ張り練習”をしてきました。



昼過ぎ、広場に行ってみたらクルマの運転の練習をしに来ている方が1台おられた程度で、平日だったので案の定、走っている人は誰もいません。

現地でメシだけ食べて、広場の隅にある、小山の裏側を使ってウインチングの練習をしてみることにしました。






まだ轍がほとんど付いてない所に踏み込むのは気持ちの良いものです。

木の根が斜面にビッシリ張り付いてますし、自走ではちょっと難しい処ですね。






停っている角度に対し、アンカーはほぼ真横です。

強引に牽引したらワイヤーやフェアリードが壊れるので、軽くテンションを掛けた状態で前後にクルマを揺すって、クルマの向きを少しずつ左に変えていきます。

クルマの位置に応じて、送り出しと巻き取りを結構頻繁に行ってます。








牽引するときは、基本、フロントデフロックは使いません。(たまに使います)

どうしても進めないとき、入れるかどうか考えてもいいかもしれませんね。

登りきった処から、ウインチで引っ張る必要はありませんが、前後に揺すりながらクルマの向きを変えるときにも、アンカーに引っ掛けたままで行ってます。

ただ、ワイヤーがドラム内でフケてしまわないように、常に軽くテンションがかかるように調節しながら動いていますね。


登りきった処で、また向かって右⇒にタイトターンして小山を下ってくる予定なので、前後に揺すりながら向きを変えていきます。

ウインチングは普段のクロカンより遥かにクルマの負担を抑えるべきだと思っているので、個人的には据え切りは御法度だと思ってます。






画像では分かりにくいかもしれませんが、杭と丸いパイプが突き出しているのでそこをかわして斜面に登らねばなりません。

そこで、すぐ横の木にアンカーをかけて強引に向きを変えていきます。

ただ、強引に真横に引いてしまうと木に張り付いてしまいますし、この場合はなるべく向かって左にクルマを寄せたいので、どちらかというと駆動優先で斜面に登っています。

この程度の牽引アシストなら、ワイヤーやフェアリードを破損させることもありませんね。






斜面を登るためにアンカーを斜面の下の木に付け替えて引っ張り上げています。

本来は向かって正面に引っ張りたいですが、そちら方向のアンカーはざっと100m先(笑)。

そこで、これまたほぼ真横にアンカーをかけて引っ張ってるんですが、これで僕のウインチのワイヤーの限界の長さですね。

こちらもかなり無理な方向での牽引になるのと、牽引重視で引くと斜面に埋まっている丸パイプを踏んでしまうので、駆動中心で登っています。

ウインチングする際、タイヤを廻すことを「駆動アシスト」とか「トルクアシスト」と言いますが、今回の場合はどっちかというと、駆動の補助でウインチを使っている程度なので、「ウインチアシスト」と呼べばいいのかな?





いつもはキャンバー走行して遊んでいる小山の斜面を珍しく垂直に降って終了(笑)

時間でいうと、かなりゆっくりやったので20分ほどかかりましたネ。

これが例えば鉄棒競技などなら、5分くらいが参考タイムになるのかな?

(う~ん、この程度なら自走で走るジムニーとかも結構いそう・・・)




前回の記事で「轍を残しておいたので皆さんどうぞ~」みたいなことを書いておりますが・・・




実際はこんな風に轍を残してみました。



(^^)v
Posted at 2012/10/10 21:27:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | 走行記録 | クルマ
2012年10月10日 イイね!

轍を残しておきました(笑

轍を残しておきました(笑今日、ちょっとスポーツランド岡山に寄ってきまして、

サンダーV字がユンボで耕されていたので、ちょっと轍を残してきました。



ラクショウで通過出来ましたので、皆様もどうぞ(笑
Posted at 2012/10/10 19:27:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 走行記録 | クルマ
2012年10月09日 イイね!

General Purpose Four Wheeler (汎用型四輪駆動車)

General Purpose Four Wheeler (汎用型四輪駆動車)前回、「汎用性重量級四輪駆動車」というテーマで記事を書かせていただきましたが、今回も調子に乗って、同様のテーマで話をしてみたいと思います。

※くれぐれも言っておきますが、私は乱狂教の信者ではありません



先日、久しぶりに近所の本屋に行ってみましたら、以前は置いてあった四駆関連の雑誌は消滅していて、ジムニー専門誌がポツンと唯一置かれてあった。

「いよいよ国内から重量級の四駆雑誌も姿を消しつつあるのか」と実感した出来事だったのですが、

逆にいえば、ジムニーが国内のクロカン四駆市場の全てをかっさらうことに成功しつつあるということで、何年かしてトヨタやニッサンは「あの時撤退しなければよかった」とか、「ニッチ市場を広げる努力をしておけばよかった」と思うんじゃないかと期待しています。


よくテレビ業界の不況の話を聞くことがありますが、アレなどもテレビ局が以前のように「ひとつのコンテンツを作っておけば全ての視聴者のニーズが満足できるだろう」という発想から脱却出来ないことが原因じゃないかと思っています。

その結果、「視聴率至上主義」が満延し、誰が見ても面白いと思えるようなチープな番組作りばかりを各局がするようになった結果、誰が見てもつまらないとしか思えないような番組ばかりが増える結果になってしまい、視聴者ばなれが進んでいるんじゃないかと思うのです。

逆にインターネットは細かいニーズを拾うことが簡単なので、より細かいニッチジャンル(隙間的な分野)にも対応ができるのでここまで伸びてきているわけです。

テレビ局の視聴率をどうやったら伸ばせれるんだって話をするつもりはないのでこれについてはココで終了させていただきますが、

車のメーカーなどはこれから「より多くのニッチなニーズをいかにして汲み取っていくか」ということが大きなテーマになるんじゃないかと思っていますし、また逆にソレが出来ないと某反日国家の某自動車メーカー程度に抜かれてしまうようなことに陥ってしまうんじゃないかと思うのです。


■”汎用性”というキーワード

あまり詳しいわけじゃないのですが、よく自動車メーカーなどで量産されている車では、「あれはギャランベースだ」とか、「あれはカローラベースだ」なんてことを聞くことがあります。

つまり、見た目や車種名は全く違う車も、ベアシャーシは一緒だという場合が極めて多いということだ。


カローラFF系のベアシャーシ

これに限った話は今に始まった話ではなく、随分以前からされているのだが、これはジープやランクル60、70などでも似たようなことがされている。

ジムニーは国内では基本的にホイルベースが2種類だけだが、僕の友達はインド製のロングホイルベースの幌車を持っていたし、荷台があるピックアップトラックは結構台数が日本にも入ってきている。

この中でもランクル70系は1つの型式番号の車としてはボディバリエーションがかなり突出して多く、

「ショート」は鉄屋根のバンと幌車の2つがあり、

屋根を取り外すことも可能でフロントウインドも倒すことが可能なミドルのFRPトップ。

四枚ドアのセミロングの4種類が国内では今まで発売されてきた。

海外ではさらに75と呼ばれているピックアップトラックや、二枚ドアの超ロングホイルベースなどがバリエーションとして存在している。

(40系では国内では4枚ドアは存在しないし、70系では存在する屋根が取り外し不可のハードトップも存在しない)


ジープなどもそういえば
鉄ドアで幌屋根、ミドルホイルベースの20系、

ミドルホイルベースで鉄屋根の30系、

ロングホイルベースで幌屋根の40系、

ショートホイルベースで幌屋根の50系と数多くのバリエーションが過去に存在していた。

(三菱ジープについては詳しくないので間違っていたらごめんなさい)


つまりだ。

国内メーカーも以前はこのような感じで、ユーザーのニーズによって細かくボディバリエーションを揃え、たとえニーズが変わったり家族構成が変わってもそのまま同型車種の違うホイルベースやボディ形状の車に乗り換えることも可能だったわけだ。


僕は当初、大人数で大量の荷物を積んだ、グランツーリスモ的な使い方をするためにランクル60から入ったのだが、

もしその時にランクル77のような70系の4枚ドアが存在していたならそちらを買っていたかもしれない。

もしそうなら、未だにランクル77でクロカンし続けていたかもしれないし、その当時持っていたボディパーツなどを今の70ショートに移植して使い続けていたかもしれない。

(その当時はお金がなく、市場価格が高いサファリY60系やランクル80系は買えなかった)


途中から、人を大人数乗せる必要もなくなったし、よりヘビーなクロカンがしたくなったので、軽量な70幌に乗り換え今に到るわけだが、

また四枚ドアの車が欲しくなったときは、オンロード性能や乗り心地がさらによく、それでいてランクル70系を維持することで身につけた能力をそのまま引き続き使えるランクル80系に手を出したというわけだ。

(僕がもつPZJ70幌とHZJ81Rとでは、1気筒しか違わないエンジンが搭載されているし、ハブ周りなどのメンテなども違いはほとんど無い)

あとうちにはBJ74Vもかれこれ十数年転がっているのだが、こんな感じにうちではメンテや部品の共用などの都合もあるので自然とランクルばかりが揃う結果になってしまった。

これは何も僕に限った話じゃなく、同様のようなパターンは本当に全国に多数おられる。

「一家まとめてランクル」だったり「お兄ちゃんはサファリで弟はランクル77」とか。



■史上最も安い部類に入るモータースポーツ


人によっては「よくそんなお金がありましたね」って言われることもあるのだが、以前も言ったが、エンジンやミッション、脚回りなどもほとんど壊れることがないので、別段改造でもしない限り維持するのはそんなにお金がかかるわけじゃない。

僕もこう見えて5ナンバーのインスパイア(セダン)や、フロントデフがガリガリのスターレットベースのダートラ車に乗っていた時期があるのですが、



その車1台の年間維持費で、ランクル70短とランクル74ミドルの2台が維持できるなぁと思ったことがあります。


ランクル70短に乗るようになって本格的にヘビークロカンを始めたのだが、前回も言ったようにおそらく最短でも千時間以上は、クロカンをあの車でしていると思う。

が、これまで壊れたのも脚回りが多少ポロポロ、タイヤがポロポロ、ボディがボロボロ(笑)と言った程度で、肝心なエンジンやミッションなどは今まで一度も大きなトラブルがない。

(BJ74で一度、ラジエターが割れて交換したことがある)

僕が思うに、ジムニーなどの購入価格が極端に安い車でのクロカンに続き、ランクルやサファリなどのヘビーデューティ系のクロカン車両によるクロカンは、最もお金と手間がかからないモータースポーツだと(僕は)思っています。



■ウインチングやレスキューという新たな扉

これは別にジムニーやジープ、英国車などを否定するものではないのだが、ランクルのヘビーユーザーとして思うことに、

「重量物を大量に搭載したクロカンまで含めてしまうと、ランクルやサファリなどヘビーデューティ系四駆は軽量車を凌駕する場合が多い」と思っています。

これは、本当にクロカンの一種独特で他のモータースポーツと違う点だと思うのだが、通常のモータースポーツは「より軽量な方が有利」ということに異論はほとんどないと思う。

ところが、これが「クロカン」になると話がちょっと違ってくる。

前にも書いたが、「クロカン」というものは、自走だけで語れるものじゃないことが多いし、文明的な生活圏からやや離れた僻地で行われることが多いため、

トラブル発生時の対応なども含めて語らなければいけない面が大きいからだ。

それと、「レスキュー」にスポットを当ててみても、強靭なフレームと脚回りの強度を持つ車は有利になる点が多い。



例えば、スタックした車を牽引する場合など、自車が引きづられることが多いのだが、自車がそこそこの重さがあると、別にアンカーなどを取らずに引けることも多い。

先日、スポーツランド岡山の広場の横にあるちょっとした沼地でタイヤ半分程度埋まったジムニーを牽引したが、アンカーなど取らずに簡単に引っ張れた。

たしかに、重量車で重量車を引く場合などは大苦戦することもあるが、牽引するときはアンカーになる車にも非常に大きな負担がかかる場合も多いので、シャーシや脚回りがオーバースペックと思うほど強度があることは、牽引時に精神的な余裕を持つことにもつながる。




僕の場合は、「実際に足を踏み入れる範囲を可能な限り広めたい」という理由もあるので、たとえウインチやレスキュー品を搭載したり、シャーシなどが重すぎる旧式な設計の車で自走が苦手だとしても、

自走で踏破出来ない場所が全体の「2」くらいあったとしても、

自走では絶対踏み込めない場所が「10」広がってくれる方を好みたいし、そういうクロカンが好きなので今のランクルに乗り続けているということがあります。

(もちろんこれは僕だけのコダワリの話なので、ランクルなどに乗らない人や、僕みたいなクロカン手法を採っていない人を否定するものではありませんよ)



■牽引力を補うことは比較的簡単だが積載量やシャーシなどの強靭さを補うのは不可能に近い

僕は、PZJ70幌という、ランクル70系では最も軽量な車に乗っているのだが、搭載している電動ウインチは、80系などフルサイズ(2.5tクラス)の車に載せても十分使えるサイズのものだ。

だから、どちらかというと、ボディのサイズに比べて重さにおいてはオーバースペックなウインチを搭載しているといってもいいかもしれない。

また、70幌と言っても、例えば200キロ以上重くなる77などと比べて、シャーシが補強されているとか、ホーシングが補強されている(リーフはゴツくなっている)ということがあるのだが、基本的には強度的には軽い車も重い車もそれほど違わない。

つまり、70幌などは堅牢なランクル70系の中にあって、さらにオーバースペックな色合いが強い車なのだ。

だから、「ウインチング」だけで単純に考えると、70幌はミドルやセミロングなどに比べて単純に軽さやボディサイズなどで有利になることが多い。

だが逆に、大量の荷物を牽引したり積載したままヘビークロカンをしなければいけないような状況になると立場は一転する。

僕の車にはそもそも人間は2人しか乗れないし、載せれる重さは300キロとか平気かもしれないが、スペース的な問題もあって、それほど多くの荷物は積載出来ない。

やろうと思えばトレーナーでも引っ張っていけばいいのかもしれないが、それだとクロカンでの自走での戦闘力がガタ落ちしていまう。

こんな感じで、積載量を後から増やそうとするのは実質問題不可能に近い。

これはシャーシやエンジン、ミッションなどの耐久性や堅牢性についても言えることだ。

シャーシは弱い部分を補強していくことは可能だが、エンジンやミッションなどの強度を後から増やしたいと言っても、そう簡単な話では済まない。

いっそのこと車そのものを乗り換えた方が早い。

だが、「牽引力を増やす」ということは比較的簡単な場合が多い。

ウインチを連続稼働してバリバリ引いてやりたいという人は、PTOウインチを載せればいいだけだし、そうでない人は電動ウインチを積めばいいだけの話だ。

また、(僕はしませんが)パワー不足を感じるのであれば、15000ポンドのウインチやダブルモーターなどのウインチなども市場には多く出回っているし、車を買うことを思えば価格は安いし、買ってしまえば一生モノということも十分考えられるので、

僕は「牽引力が足りない」って思う場合の対処法は比較的簡単だし、それほどめちゃくちゃお金がかかるようなことではないと思っています。


■牽引力が少ないことは腕でカバーできることも多い

僕が搭載しているトヨタ純正の縦型電動ウインチは、同じサイズのウォーン製のモノに比べて、おそらくだが相当牽引力は劣っているように思う。

カタログスペックではそれほど違いがないのだが、どうもクロカンの現場で見ていると、最低でも1.5倍くらいは違うように思えてしまいます。

僕も機会があれば、M8274のダブルモーターなどを載せたいと思っているのだが、実際のところ、今の非力な電動ウインチでそれほど不満があるわけではない。

・・・というのも、特にこれはウインチングの初心者に言えることなのだが、下手にパワフルなウインチを積んでいると、ウインチそのものを壊したり、車にダメージを負わせてしまうことがあるからです。


これは電動ウインチではないのだが、以前車のタイヤ全部が埋まるほどの泥沼にハマってしまったことがあり、真後ろに脱出させたかった為にそこからチルホールを使って牽引したことがある。



10年ほど前の話なので画像や動画は残してないのですが、よく似た状況はこのような時でした。



この時は、トランスファーのガードがちょうど引っかかるような感じになっていたのでそこそこ重かったのですが、

泥にドップリ浸かったときはこの時の比じゃないほど重く、シングルラインでは引けなかったので滑車を使ってダブルラインになおして引き直したことがあった。

このように「牽引トルクが足りない」という場合は簡単に滑車などを使ってダブル、トリプルという感じでライン数を増やしてやれば、トルクも簡単に2倍、3倍と増やすことができる。

だが、その時起こしたトラブルだったのだが、ダブルラインでも重かったチルを無理やり漕いでいたら、チルホールの中でワイヤーがフケてしまい、(ワイヤーがボコッと膨れてしまう現象)ワイヤーを抜くことも差すこともできなくなってしまった。

その時は近くのランクルの電動ウインチで無理やり引っ張り出してもらって脱出出来たが、こんな感じで牽引力だけに頼ってのレスキューはロクなことがない。

だから、それ以降、無茶な横引きも駆動力を上手に使って前後に車を揺すりながら行うようになったり、自力でチルで牽引するときなども、チルでテンションをかけたら、車の運転席に戻って駆動を掛け、またチルでテンションをかけ・・というふうに、車のトルクアシストを積極的に使うようになった。

お陰で、ワイヤーの破断などのトラブルはそれ以降激減することになった。


このようにウインチの牽引力などを増やすのは、

①:滑車を使ったマルチラインを使う

②:複数の牽引道具を使う

③:車そのもののトルクアシストを使う


というようなことを使って比較的簡単に行うことができる。

このように多少非力なウインチなどでも滑車や技などを上手に使えば補うこともできるので、「安くてもいいので搭載しておけば?」ってアドバイスするわけなのだが、

(もちろん車のサイズに対しワイヤーや強度が極めて劣っているようなウインチはだめですよ)

車そのものの積載量や乗車定員、シャーシやボディ、エンジンなどの強度などを後からあげようとするのは手遅れな場合が多いということは覚えておいて損はないだろう。


■走破性が劣る車しかない次世代でクロカン車が生き残るには?

ランクル80系のリリースが終わり、ランクル70系が国内で新車で販売されなくなったときに、個人的には「国内でクロカンをこれから永く続けることは無理じゃないのか?」と思った。

実際、その直後くらいから3年ほどは完全に四駆業界から自分自身を切り離していたので、息子が「四駆に乗りたい!」と言い始めるまで四駆業界がどうなっているのかが全くわからなかった。

「どうせクロカンなんて下火になっているのだろう」くらいに思ってたら、あら不思議。

久しぶりにクロカンの現場に戻ってみたら、昔から走っていた人は確かに激減してましたが、JB23をはじめとして、ジムニーが物凄い勢いで増えてました(笑)


確かにヘビーデューティ系が国内の新車市場から消えてしまったことを考えてみたら当たり前の話なのですが、逆に台数が増えている?ってことは本当に意外でしたね。

これ自体は良い事なのですが、僕らみたいなヘビーデューティ系のクロカンが途絶えてしまうのももったいない話なので、今回みたいな記事をまとめさせてもらいました。

おそらくこれから新車として出てくる車は、僕らが今まではクロカン車と認めたくないようなものばかりになってくるような気がします。

時代の流れなのでこれは避けて通れないことですが、それらの車でも”クロカン”という遊びを途絶えさせないように今のうちから考えて行かねばならないと思います。


【自走能力のアップや耐久性の強化には自ずと限界がある】とするのであれば、僕らが以前からこだわってきたような、「引破に特化したクロカン能力を磨く」という方法で車の改造を進めていくのも1つの手段ではないか?と思うのです。


幸いにして、前後リーフスプリングのランクルは、ある意味、フロントが独立懸架の車などの近頃の車に似た面があります。

それは、「自走での走破性は大したことない」という点です。


前後リジットアクスルのランクルなどは駆動系に余裕があることもあるので、「多少走破性が劣る」としてもジタバタ遊ぶ楽しみというものあるのですが、

最近の駆動系や操舵系に余裕がないクルマは、さっさと自走は諦め、引破に切り替え、次々と自走だけで遊んでいるクルマを置き去りにして進んでいくという遊び方もあるんじゃないかと思いますね。

自走で遊ぶ余力が少ない分は、自走中心の人が実現出来ない引破のテクニックを見せつけてやるとか(笑)。

これから出てくるクルマは、快適性は元々優れているクルマが多いと思うので、後はそこそこの自走力、牽引に耐える改造とウインチなどのレスキュー用品の充実って感じでしょうかね。


牽引に関していえば、自走が優れているクルマが牽引に優れているとは限らないと思っています。

自車は軽いに越したことはありませんが、先ほども言ったように牽引力は割と簡単に上げることが出来ますし、

サスストロークやボディプロテクションなども関係ない場合が多いからです。

逆に小さいクルマではタイヤの直径で引っかかってしまうところを、大径タイヤを履いているクルマは楽々乗り越えていけるということも多いでしょう。

長時間のウインチングにモーターが耐えられないって場合は、以前の僕みたいにウインチのモーター&リレーボックスを予備で持ち歩いていてもいいでしょうね。


こうなってくると問題は「そもそも牽引して楽しいんか?」ってことですが、僕からしてみれば結構楽しいですし、腕を発揮できるポイントなども多いって思います。

例えば、先日僕とJr.が同じラインで同じクルマで同じように牽引しましたが、

僕がラインの架け替えなどせず、一発で引き抜けた所をJr.は一度ウインチをストール寸前にさせてしまったのでラインの架け替えを行なった・・みたいなこともあったりします。

まぁ、もうかれこれ何百回もウインチングしている経験者と牽引ド初心者を比べること自体ナンセンスですし、勝ったからといって自慢にもなりませんが、

こんな感じで腕の差って顕著に現れる場合もあるんです。


↑僕のウインチング


↑Jr.のウインチング

また、鉄棒杯(アンアンバールカップ)とかを見たことがある人なら分かるでしょうが、ウインチングが上手い人は段取りは非常に良いし、無駄な操作が少ないので見ていて感心することがありますね。

「自走」は「自走」。「牽引」は「牽引」でそれぞれ難しさや楽しめる点、チェックしておいたら良い点などがあるんです。


これから山で牽引しているシーンを見かけることがあったら、

「苦し紛れに脱出させるために牽引しているんだ」という目で見るのではなく、「どんな風に楽しみながら牽引してるんだろう」という目で見るようにしてはいかがでしょう。

多分、これまで見えなかったものまで見えてくるかもしれませんよ。



■汎用性が高いクルマの理想的な使い方

僕自身はどちらかというとヘビークロカンでの使い方に偏向して70幌を使っているのであまり偉そうなことは言えないかもしれませんが(笑)、

汎用性が高いクルマの理想的な使い方というのは、それでファリミーカーにもなり、接待ゴルフなどのビジネスにも使え、デートなどにも使え、通勤にも使え、クロカンにも使え、ウインチングなどもこなし、また長期の酷使にも耐える・・・というものじゃないかと思っています。

なんせ、四六時中一緒にいるわけなので、クルマに対しての愛着はハンパないことが多いのです。

実際、四六時中乗っているので、車両感覚が半端ないハチマル乗りなどは非常に多くいますし、神がかり的な車両感覚をもってクルマを操作しているのを見ていると鳥肌が立ったり感動することがありますね。


10年前、僕は自分のHPの中で「あと10年は(今乗っているPZJ70幌に)現役として続いていて欲しい」と書いたことがある。

実際、10年経って(一時別の理由で半分引退してたが)まだまだ現役を続けているわけなのだが、

走り方やこだわり方を替えると、まだまだクロカン現役を続行できるように思う。

ですので、後10年と言わず、ハンドルを握れなくなるまで現役を続けてくれたらいいなと思いますね。
Posted at 2012/10/09 17:07:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | クロカン道場 | クルマ

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