• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

かじはら(父)のブログ一覧

2012年11月11日 イイね!

ランクル70 VS. サファリ

ランクル70 VS. サファリ昔のVHSビデオを引っ張り出してみたら、結構、今見ても「あ、こんなんあったっけ?」みたいな動画が出てきたので、少し紹介したいと思います。

動画の日付を見ていただくとわかるのですが、1998年2月1日の動画ですので、今からざっと14年前のものです。

こちらの画像は、日本サファリスト協会の会長の椿井さんのY60短です。



なんせ14年前の話なので細かいことは忘れましたが、確か中国地方のサファリストの取材に広島のTAMADAに来られていたのを、部外者のランクル海苔数名で押しかけた(笑)んじゃなかったかな?

部外者にも関わらず、暖かく迎え入れてくださいました。



当時見て、ちょっと衝撃を受けた椿井さんのクローリング。

ヌタヌタの路面状況と、ほとんど山のないマッテレ系のタイヤですが、グリップ力を絶妙に稼ぐアクセル操作と車の扱い方をされています。

ブレーキングも絶妙ですねぇ。

僕は積極的に、椿井さんの後追いをさせてもらってますが、まぁなんとも芸のない走りをしてたんだろう(大汗)。




当時、TAMADAのチャレンジカップで同じミドルクラスでよくご一緒してたY60短。

(名前を忘れちゃいました)

いやぁ、今見ても、Y60、エエなぁ(羨)。





椿井さんのプチクロカン講習


小山のキャンバーを利用し、重力のチカラを借りて前進する技。

走っている車は見慣れないかもしれませんが、14年前の屑鉄号です。

当時はトライアル用の車だったので、ウインチレスでしたね。





コースの隅の方にあった斜面を使ってヒルクライム対決をランクルVS.サファリで遊んでます。



僕が結構サファリストの方々を煽っていたので、自然と「ランクル70 VS. サファリY60」の図式に。

ただ、後から考えても思うのですが、無礼な挑戦に広い心で応じてくれているサファリストの方々に感謝ですね。

僕の車は当時、トランスファーのギア比ダウンをしてませんでしたので、超高いギア比のままでクロカンしてました。

それでもこのズルズルのヒルクではロー・1速(ローロー)ではギア比が低すぎるので、ロー・2速(ローセコ)でのダッシュで登頂。

本来、このようなトラクションが必要とされるギャップのあるヒルクはサファリの独壇場ですが、この時はなぜかY60よりPZJ70の方が優勢でした。

椿井さんは考えた末、ハイ・1速(ハイロー)で登頂。





最初のシーンでは、先程 椿井さんのプチ講習のあったモーグルのキャンバーで遊んでますが・・・

「そのラインは無理やろ」ってラインを延々と走ってます(汗)

う=ん、今見ても洞察力に欠けているというか、経験値が低いというか。。。


その後のシーンは2段ステアケースを登っていますが、PZJ70では軽量なのと、比較的サイドシルが高いこともあって、なんとか登頂。

このあと、Y60が数台アタックしましたが、サイドシル(腹下)が引っかかり易いのと、タイヤの溝がない(w)ってこともあって、登頂はいませんでした。

ランクル70は、デフが前後とも、右側にオフセットしてますが、サファリのリアデフは真ん中に寄っているので、フロントがデフで掘った溝にリアは通せないってこともあったのかもしれません。







椿井さんも随分とアタックしてくださってましたが、登頂ならず。

ただ、若造の挑発に乗っていただいて感謝してます。(当時僕はまだ二十台)





Y60長のタイロッド(?)が破損したのか、ステアリングギアボックスのアームが折れたのか忘れましたが、壊れちゃいました。

(タイヤもビート落ち)

このあと、サファリに前後つながれて強制退去させられてますが、タイヤの向きが明後日の方向になって苦戦(笑)。

こういう場合、車が動いている間にタイヤをガンガン蹴ると、タイヤの向きも変わります。


その後のシーンは、丸太とタイヤの複合セクションですが、自分の車を持って行かなかったのでストレスがたまったS村氏(通称:ヒモパン氏)が僕の車でアタック。

普通、僕らの遊びは自分の車以外は運転しないので結構珍しいシーン。

普段はトルクが太く、ギア比の低いBJ70Vに乗っているので、やっぱりちょっと苦戦してます。





同じ地形を、今度は僕の運転でアタック。

基本的にタイヤは、なるべく抵抗が低そうなところに向けたら、あとは荷重移動を発生させるアクセル操作だけ気をつければいいので、難しい地形ではない。


最後に椿井さんの車との2ショット。

いい思い出になりました。

・・・ところで、肝心の4WDクラフトの記事がどうだったのかは全く覚えてません(笑)


Posted at 2012/11/11 17:39:36 | コメント(6) | トラックバック(0) | 走行記録 | クルマ
2012年11月11日 イイね!

私から見て上手いと思う人

私から見て上手いと思う人先日、自宅のリビングでなにげにテレビを見てたら、横でネットサーフィンしてたJr.が、

「これ見て、これ」

と言うので、PCのモニターを見ていたら、僕と同型車種の車がフロントを下に派手に3点接地(俗に言う”犬ション”)していた画像を写ってました。

体勢としては丁度こんな感じですが、


※この画像とドライバーは今回の話とは全く関係ありません。ちなみにこの画像はLCCOの現会長さんの車。もちろんヘタなわけじゃありません


Jr.が見せてくれた画像の方は、かなりの急坂でやっていたので、転倒したときのダメージはこの写真の比じゃないほど酷いでしょうけどね。


Jr.:「この人 凄く上手いな!」

私:「なんで?このどこが上手いの?」

Jr.:「だってこんな体勢に持ち込んでるんだよ」

私:「この画像見ただけで上手いか上手くないかわかるわけないじゃんか。俺が見て”上手い”と思う人は、全然違うよ」

こんな話をしたことがあるので、もう少し掘り下げてお話したいと思います。



■私から見て”上手い”と思う人


私が見て走りが上手いと思う人の走りにはいくつか特徴がある。


まず、1つ目は、「走りのバリエーションが複数ある人


書道の達人などでもこれは同じことが言えるのだが、字の上手い人は複数の字体を操る場合が極めて多い。

自分の場合は、顔眞卿(がんしんけい)の顔法(がんぽう)が一番得意で、


次に練習したのが、王義之(おう ぎし)、欧陽詢(おうよう じゅん)など。



僕が書道を辞めたのは高校生の頃だったので僕はこの程度だったが、上手い人はこれら達人の字体を吸収した後に、自分の字を編み出し、自分のものにしていくのだという。

今は”クロカン”ばかりやっているのだが、書道と同じようなことは、クロカンにおいてもいえるんじゃないかと思っています。

なぜかというと、まず「クロカン」というのは、何を目的とするかで使う技や走り方などがガラリと変わるからだ。

僕は今ではもう競技にターゲットを絞ったクロカンはしないのだが、競技を目的にして走ってもいいし、

僕みたいに”クロカン全般”にターゲットを絞った走り方を追求してもいい。

競技も例えば、トライアルとトライアングル、ロッククローリングではおおきく違うし、以前あったアイアンバールカップなどになるとこれまた随分と違ってくる。

また、走りにここまで凝らなくても、仲間とのツーリング感覚のクロカンもアリだし、キャンプや食事主体のクロカンってのもまたいいんじゃないかと思う。

また、改造主体で、イジるのが好きって人もいますよね。

つまり、”クロカン”というのはこれら全てを含めた話になるので、より多くの引き出しを持つ人が当然、強くなるというわけですね。



2つ目は、「四肢に感覚が行き渡っている人


クロカンは、四つのタイヤの性能を使い切る遊びだと僕は思ってます。

だが、走る地形というのはモーグルのように凸凹が多い地形や、岩場、キャンバー、ヒルクライム、ヒルダウンなど数多くの地形があり、またタイヤが接触する路面状況も非常に多くのパターンがあるので、「これが最高の脚回りとタイヤの組み合わせ」というものは実際の処ない。

また、タイヤのサイズも大きければ大きいほど良いのか?というとそんなことは全くなく、特に駆動系や操舵系に余裕のない車でデカ過ぎるタイヤを履くと、ポキポキと無様に壊れまくるので、やり過ぎないという選択肢を採ることが非常に重要になってくる。

僕は「よく壊す人」というのは、地面から伝わってくる情報を上手く操作に反映出来ない人だと思っている。

だが、操るのが上手い人というのは、例え飛んだり跳ねたりを繰り返すような 僕とは正反対の走り方をしていたとしても、ビックリするくらい荷重移動がうまかったり、空転を抑えた状態で着地したり、なかなか壊さない走りをする。

また、自分と同じようなクローリング基本な走りをしている人でも、四肢に感覚が行き届いている人の走りは、まるで地面を自分の手や足で掴んでいるような走り方をさせている。

どちらに共通するのが、「まるでこれから起こることを予期しているような挙動をさせることが多い」という点だ。





■予期する能力と、自分の走りを予告出来る人


走りの上手い人の共通すう特徴に「走りのバリエーションの多い人」というを挙げたが、走りのバリエーションが多いということは、あらゆる状況に陥っても、リカバリーや対処法の引き出しの多いということだ。

単に引き出しが多いと言わなかったのは、たまに人の走りの評論だけはするんだが、自分自身は全く走らないって「クチだけクロカン」の人がいるからだ。

本当にその人に引き出しが多いのか、多くないのかを知るのは本当にカンタンで、「自分がこれからすることを予告し、その通り走ってもらう」か、「これから何が起こるかを予言してもらう」ことをすればいい。

逆に言うと、自分自身が走る際などにはなるべく周囲の人などに自分がこれからどういうことをしたいのか、これからどういうことが起こるのか、ということを予告や予言をすればいい。

単独行などで自分ひとりしかいないのであれば、走る前などに自分の心の中でいいので具体的に何がしたいのか、どんなことが起こりそうなのか、を考えるようにして走ればいいと思うし、自分はやってる。


最初、僕が3点接地の人の画像を見ても上手い人なのかどうか分からないと言ったのは、そのひとが本当にその体勢を狙ってやったのか、たまたまやってフリーズしてしまっているのかさっぱり分からないからだ。



■車が持つ能力を使いきれる人


「極端な体勢に持ち込める人が上手い」とは僕は全く思っていない。

例えば、300万円する車と、タダ同然もしくはすでにグシャグシャにしてしまっている車とでは、出来ることや限界が違うというのは当たり前のことだ。

だから、例えば45度で同じように転倒してしまう車だとして、300万円する車とタダ同然の車では、300万円する車だと80%の35度程度まで攻めることが出来るのなら上等だと思うが、タダ同然の惜しげのない車に乗っているのであれば40度くらいまで余裕で攻め込めるのが当たり前。

また、そういう車に普段乗っていても、高い車に乗り換えたらすかさず同じくらいまで攻めれるようでないのであれば、それはまだ鍛え方が足りないわけだ。

僕が走り込みを重視したことを言うのも、よく現場で「ほんじゃそれと同じことをあと100回やろう」と言うのも、自分が思う”限界ライン”に躊躇なく近づけていけるようにするためだ。

だから、例え300万円の車だとしても最初は80%くらいまでしか突っ込んでいけなかったとしても少しずつ、少しずつ自分の限界に踏み込んでいくことで、全く危なげなく90%以上の処まで踏み込んで行けるようになっている人は凄いと思うし、上手いと思う。

これを可能にするには、「走り込みの質と量」と、「その状態を外から確認出来る目」の2つを持つことは欠かせないと思っています。


※こんな画像を残していたとしても、その人が上手いかどうかは本当にわからないものなのだ


これがネタバレ画像

自走で登ったのではなく、ウインチで岩をアンカーにして登ってたりする(w



■14年前の動画


Jr.がゴソゴソとVHSのビデオデッキを触っているのでなにやってんだかと思ってたら、今はMKYと呼ばれている(ぼくら旧住人は47と呼んでいた)山を走っていた動画が出てきた。

日付が1998年の1月なので、今から14年ほど前になるのだが、僕の車も転倒未経験の最後の辺りの動画なので、まぁ凹みもほとんどなく綺麗なこと(笑)。

当時3歳のJr.も写っているのだが、ムーミン谷のネーミングの由来になったムーミンもちゃんと抱えてなんとも可愛いこと。

今のクソ生意気なのからすると想像出来ないくらいですね。


自分の14年前の走りもチェックしてみるのだが、今では考えられないくらい雑でエエ加減なライン取り。

例えばV字溝を登ってるんだけど、最初のラインがダメだったら次はタイヤ3本分くらいいきなりズラしたラインを選んでたりとか、

3点接地でパオ~ンしていても、限界には程遠い処でビビって止まってしまってるとか。

まぁ、横にJr.を抱えた奥さんを乗せてたりするので、極力傾けないようにってのもあったのかもしれないが、正直見れた走りじゃない。

また、そのうち暇があったら動画をキャプチャーしてYouTubeなどに載せておこうと思いますが、そのときはご笑覧ください(笑)。



■走行会のお知らせ♪




次回の走行会は11月23~25日に予定しています。

スポーツランド岡山2泊3日飽きるまでクロカンしようぜ走行会

↑詳しくはコチラをクリック

飽きるまで走り込みをしようと思ってますが、「走りが上手くなりたい」とか「外から評価して欲しい」という方は積極的に絡んでくれるとありがたいです。

さすがにあまり親しくない方に辛辣な評価やアドバイスは出来ませんからね(^^;

今のところ、参加で手を挙げておられる方は、僕ら親子以外では・・

・てっちゃん@Y61さん (元々、うちのJr.と彼が言いだしっぺ)
・クラックマン@J55さん
・ジムニーのスズキ@JA11さん (休みが取れたら)
・仙人降臨さん

今のところ、参加表明いただいているのはこれらの方です。

てっちゃんのところは当然、お父様も来られるので今のところ少なく見積もっても5台・7名ですが、参加される方は出来るだけコメとかで参加表明をお願いしますね。
Posted at 2012/11/11 07:22:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | クロカン道場 | クルマ
2012年11月09日 イイね!

「揺り返し」こそクロカンの基礎技術

「揺り返し」こそクロカンの基礎技術かつてボクシングでフライ級・バンダム級の世界チャンピオンだったファイティング原田氏は、「わずか10cmの隙間があれば生きたパンチを打てる」と言っていたそうだ。

足腰がしっかりしていればそんな隙間でもKOが可能だということだそうなのだが、よく似た(?)ものとしては、中国拳法でも「寸勁(すんけい)」というものが存在するそうだ。

これはほぼ拳を相手に当てた状態から一気に拳を突き出し、相手に多大なダメージを与える技なのだそうだが、YouTubeなどで出ている動画などを見るとものすごくいかがわしい(笑)。

僕は剣道を十数年やっていたことがあるのだが、剣道でも割と似た技がある。

これはものすごくメジャーな技で「刺し面」という名前があるのだが、普通、相手を斬るのであれば、おおきく振りかぶってザックリと切り落とすというのを想像するかもしれないが、刺し面の場合は、ほんの数センチ振りかぶった状態で、剣を持つ手を瞬間的にギュッと雑巾を絞る要領で絞り上げ、剣先のスピードを極限まで早くする、というもの。

(剣道をある程度した人ならほぼ皆、使いこなせます)

ただ、普通に考えるとわずか10cm程度の隙間で生きたパンチなんて打てるもんじゃないし、もし打てるのであれば修練の賜物ってやつでしょうね。


■四駆を操る技にも似たようなものがある

四駆を操る技にも「わずか10cmほどあれば」という意味で似たものがある。

それは「揺り返し」と僕らが普段呼んでいる技だ。


ランクルやサファリなど、特に大排気量でアイドリング付近で大きなトルクが発生していて、減速比も低い車だと、アイドリングでクローリングしていても「止まることがないんじゃないか」という勢いでガンガン、背中を押してくれる車もある。

また、パワステも非常に強力な車の場合は、据え切りも楽勝なので、このような「揺り返し」という技を使わなくて済む場合がほとんどだと思う。

また、トライアルなどに出ている人も基本的に前後に車を揺すると減点対象なのでこの技を身につける必要ががほとんどない。

だが、こと「クロカン」においては必要不可欠と言っていいほど重要な技なので、ここで詳しく使い方とか使う意味などを紹介しようと思います。


■揺り返しを使う意味とは?

まず揺り返しを使う理由としては、「微妙なライン調整がし易いから」ということが挙げられる。

たとえばこんな使い方。


これなどはまさに「10cm」程度、前後に揺すっているのだが、極 微妙にステアリング操作なども行なっていることがお分かりいただけるだろうか?

こんな感じに実際にタイヤを回転させてみて、トラクションやグリップのかかり具合を確認しながら微妙にタイヤが引っかかるラインを選ぶような練習時にも使えるのだが、

その応用としては実際のクロカン時などにもモーグルなどでトラクションが得られるラインを選ぶときなどにも使います。


2つ目の理由としては、「据え切りを防止するため(操舵系の保護のため)」だ。

これは、一度 重ステの車に乗ってみたり、パワステの付いている車でもエンジンが停った状態でステアリング操作をしてみたらわかるが、

完全に車が停止した状態でのステアリング操作は、正直できたもんじゃない。


腕力さえ鍛えればガンガン回せる、と思うかもしれないが、車の場合は当然、しわ寄せとしてはキングピンや操舵系の各ロッドのジョイントなどに負担がかかっている。

ランクル70系の場合は、かなり強力なパワステが装備されているので、たとえばタイヤを溝に落とした状態で、ステアリングを無理やりコジると、溝からタイヤが浮き出してくるほど強力だ。

だが、これは私も過去に一度やったのだが、単独行で山の中を走っていて、タイロッドのジョイントがボコッと抜けてしまったために、あやうく自走で帰れない状況に陥ってしまった。

それ以降、「絶対据え切りはしないようにしよう」と心に誓ったことがあります。

そこで現在は、ちょっとした段差や斜面などを利用して、前後に車が動いている間にステアリング操作をするようにして、操舵系にかかる負担を極力抑えるようにしています。


3つ目の理由は、「荷重移動を起こしやすいため」だ。

典型的な使い方としては、岩場など、比較的大きな段差などにタイヤを乗せる際に、段差に乗せる直前にわざと車を前後に揺らし、車が揺れる反動を利用して段差に乗り上げていくというような使い方だ。

応用法としては、大きな穴にタイヤを落とした場合や溝を乗り越えるときなどに使うことがある。

クローリングで抜けれるのだが、わざと前後に車をブランコみたいに何度か揺らせて遊んでいることがあるのだが、それも一応、荷重移動の練習だったりする。

この荷重移動の派手なバージョンとしては、トラ車などがよくやる、障害物を飛んで超えていく技がある。

それは、障害物にフロントタイヤがヒットする直前に派手にブレーキングを行い、フロントに荷重が移動した瞬間にフロントタイヤが障害物にヒット。

その反動でフロントタイヤが真っ直ぐ上に飛ばされるのだが、その瞬間にアクセルオンして、今度は荷重をリアタイヤに移すことで、さらにフロントタイヤを高く飛ばし、大きな障害物を超えていくという技だ。

重量車でコレをやってしまうと、(出来ないことはないのだが)たちまち車を痛めてしまうので、ものすごく軽くその操作を行い、大きな段差を超えていくことは多くあります。

下りの岩場などではブレーキングだけで荷重移動を行い、揺れた反動で「ポン」と大きな段差に乗せたり、普通にクローリングをやったのでは引っ掛けられない斜面の上の方にタイヤを引っ掛けるような使い方をすることもある。

例としては、ちょっと見にくいかもしれないが、コレなどがそうだ。



(1分30秒前後で使ってます)

また、大きめの岩がゴロゴロしているようなガレ場では、アイドリングでのクローリングに頼らず、車が揺れている間に反動が合ったタイミングを利用して、ポンポンと岩を超えていくような走りを自分の車ですることもあります。



4つ目の理由は、「クラッチの保護のため」です。

慣れてくるとわずかなトルクで少しずつ大きな振幅にしていくことが出来るので、使い方が良ければごくわずかなクラッチの負担などで、大きな段差を乗り越えたり、溝や穴に落ちたタイヤを超えさせたり、雪道などで掘ってしまった穴から、掘り散らかすことなく脱出させたり、非常に多くの応用法がある。

僕がこの方法を身につけた(練習した)のは、「ギア比が高いPZJ70で半クラなどを極力使わず、クラッチの負担を抑えて走り込みが出来ないか?」と思ったのがキッカケでした。


実際の練習風景はコチラ



ギアは基本的にローかリバースに入れっぱなしにして行うので、前後に動かすたびにガチャガチャとギアチェンジをする必要はない。

・・・ただ、AT車では出来る車と出来ない車があるんじゃないかな?

過去に乗っていたATのソアラなどでは、トルコンが逝かれてたのかどうか知りませんが、坂道発進しようと思ってブレーキペダルから足を離すとATなのにバックしてた(笑)のだが、普通、AT車の場合は鼻っつらが上向きになって坂道で止まっていてブレーキを踏まなくてもバックすることがない。

クリープ現象ってやつだが、うちのJr.などはAT車がうちにあったことがないのでそもそもそんな現象が起こるってことも知らない可能性もある(笑)


そういう車の場合はこの「揺り返し」が効果的に使えない可能性がある。

度々、DとNの間をガチャガチャとシフトしてもいいのかもしれないが、サーボの動きが追いつかないような気もするし、元々がクラッチ保護のための技でもあるので、これが原因でサーボやATを壊してたら意味がない。

僕は走り込みを極めて重視したクロカンを普段から行なっているのだが、走り込みをして車を壊したり、車を消耗させるのは極力避けたい。

そこで使われるようになったのが「揺り返し」の技なのです。


■「揺り返し」は、クロカンでの重要な基礎技術の1つ

最近はAT車が多くなってきたので、揺り返しの技の中には使いにくいものもあって申し訳ないのだが、揺り返しが効果的に使えるようになると、車の消耗を抑えながら効果的に走り込みをすることが出来るようになると思っています。

また、V字溝を又越しながら這うときの微妙なライン補正や、モーグルでのライン補正など、非常に多用します。

10cmと言うと言い過ぎかもしれませんが、タイヤ半周分くらい前後に動かすことが出来たら、据え切りせずに車の向きをおおきく変えることも出来ます。

山道などを走っていると、崖のそばを走っていて、これ以上バック出来ないというような状況に出くわすこともあります。

そこまでいかなくても、モーグルのヒルクライムなどをしていて、1つのモーグルを超えたところで停止して、また次のモーグルをアタックする際にギリギリ後ろまでバックするようなときがよくある。

そんな場合、前後に動く幅がほとんど取れないこともよくあるのだが、この技を上手く使えば、据え切りすることで急にグリップを失うことも避けれるし、微妙なところでの操作を繰り返し行えるので、少しずつの成功を積み重ねて、走破する距離を安全に少しずつ伸ばす、ということもやり易い。

「一発で走りきる」というと、素人からして見てくれはいいのだが、実は踏まなくていいアクセルを余計に踏んでいた、ということは大半だし、大体、そんな走り方をしてたら、同じ場所なら10回も走ったら完全に飽きてしまう。

その点、最初から一発で走破することを狙わず、少しずつ走破する距離を伸ばしていくような走り方や、前後に車を揺すりながら少しずつライン補正を繰り返し、地形から伝わってくる情報を感じ取りながらするクロカンは飽きることがないと思っている。

今度の走行会も、こういう基礎の部分を徹底的にやろうと思ってますし、一度効果的な練習法を覚えてしまえば、後は自分ひとりででも出来るので上達は早くなると思います。



■走行会のお知らせ♪

次回の走行会は11月23~25日に予定しています。

スポーツランド岡山2泊3日飽きるまでクロカンしようぜ走行会
↑詳しくはコチラをクリック

飽きるまで走り込みをしようと思ってますが、「走りが上手くなりたい」とか「外から評価して欲しい」という方は積極的に絡んでくれるとありがたいです。

さすがにあまり親しくない方に辛辣な評価やアドバイスは出来ませんからね(^^;

今のところ、参加で手を挙げておられる方は、僕ら親子以外では・・

・てっちゃん@Y61さん (元々、うちのJr.と彼が言いだしっぺ)
・クラックマン@J55さん
・ジムニーのスズキ@JA11さん (休みが取れたら)
・仙人降臨さん

・・・こんなところでしょうか。

参加される方は出来るだけコメとかで参加表明をお願いしますね。
Posted at 2012/11/09 15:15:57 | コメント(3) | トラックバック(0) | クロカンテクニック | クルマ
2012年11月08日 イイね!

牽引 小ネタ

牽引 小ネタこの画像はベルギーかそこらの改造車の画像なのですが、このような感じで、運転席の後部にウインチを設置して、真上にフェアリードを置いている例です。

ロールケージをかなり頑丈にしないといけないでしょうが、ロールケージの材料をクロモリ鋼などで作るとか、金かけれるならアルミでガッチリ作るとか、いろいろ考えられるので一つ本気で導入を考えてもいいんじゃないかと思う改造です。


メリットはいくつかあると思いますが、まず1つ目はフロントヘビーの解消になるでしょうね。

特にフロントデフやCVなどが弱い車などは、いかにフロントヘビーを解消するかというのが命題になる場合があるのですが、

そういう車では1つの解決法になる可能性もあります。


フロントデフやCVなどが弱い車の場合、よくフロントを下にした状態で無理やりバックすると「ベキッ!!」と折れてしまう可能性がありますが、この改造なら、割と手軽に真後ろにウインチでアシストしながらバックすることも可能なので、そこらへんの部品を労わる使い方もカンタンでしょう。

僕の車の場合はこういう改造をすると貴重なラゲッジスペースが潰れてしまうのがイヤなのでしませんが、

真後ろにリカバリーしたい場合は、チルなどで後ろにテンションをかけておいて、自走中心で真後ろに脱出させるような使い方をすることが多いですね。

※参考例


ちなみに、重量があるのとかさばるので不人気のTu-16ですが(笑)、約半分の重量のX-13に比べ、かなり頑丈に出来ているのでかなりラフに使えるのは悪くないところですねぇ。

(まだ一度も壊したことないし)

チルは「安全を買う道具」なので、Tu-16も悪い選択じゃないなと思ってます。


先ほどの画像に話を戻しますが、あのフェアリードなら真横に転倒した際の自力リカバリーにも使えますし、また前方にも引ける構造にしているので、1つのウインチでほぼ全方向に使えるというメリットもあります。

デメリットは先ほども言ったようにラゲッジスペースに荷物が載せれなくなる、というものですね。


まぁ、使い方が合う人なら悪い選択じゃないと思いますし、フロントを少しでも軽くしたいと思っている人にも検討の余地のある改造なんじゃないかなと思います。


あと、チルホールの使い方のコツみたいなものですが、私の場合、ワイヤーをいちいち使うたびに通すのは面倒なので、20mワイヤーを挿しっぱなしにしています。

で、使うときは必要量を引き出して使うのですが、

ですので引き出す長さはなるべく短い方が撤収も含めてラクができます。

そこで、これは以前からもよく使っている方法なのですが、なるべく伸縮性のあるトウロープなどを多く間に挟み、ワイヤーを出す長さを短くする工夫をすることが多いです。

これにはもうひとつメリットがあり、ワイヤーが緩んだ状態からなんらかの弾みで「ガン!」と急にテンションがかかるような場合も、チルにかかる負担を伸縮性のあるロープなどが吸収してくれる可能性が多いと思ってます。

ただ、僕としてはいくら伸縮性があってもゴム製のクッションロープは全く信用してないので、自分が引く場合には絶対使用しません。


■結構怖いクッションロープ

ランクルの様な重量車では、クッションロープで勢いよく引っこ抜く使い方というのはあまり主流ではないと(僕は)思っています。

というのも、瞬間的に何トン・十何トンもの荷重をかけるクッションロープでの牽引は想像以上に車やロープそのものに大きな負担をかけてしまうことが多いということと、

あのロープ自体の作りが、布で覆われているので外から見て、ロープが傷んでいるかそうでないかが分かりにくいということがあるからです。

自分が過去にクッションロープを買ったことはありませんが、他人が使っているのを見ていても、かなりの数の「事故」や「不慮の出来事」があるので、アレを使いこなすのは相当難しいだろうなぁと思っています。

ただ、雪中行軍などではよくお世話になってますけどね。

ですが、ハマったときに後ろから引いてもらう場合はクッションロープに頼ったこともありますが、前にハマった車を引く場合は、僕は必ずウインチを使ってます。


■海外の画像で見たクッションロープ(?)の進化系

探しても出てこなかったので口で説明するしかないのですが、以前、ネットサーフィンしてて、金属製のかなりゴツいコイルをテンションロープみたいに使っている人を見たことがあります。

テンションがかかり、コイルが伸びきった状態になったときは、中に仕込んでたワイヤーが伸びきって保護をする、という造りだったと思うのですが、その当時も「へ~、うまいこと考えてんなぁ」と思いました。

こういう仕掛けをかましておけば、一定の力でテンションをかけ続けることができるので、僕がよくやっているテンションを軽く掛けた状態で前後に車を揺すり、車の向きを変えていったり、タイヤの向きを負担を少なくして変えていく操作に使い易そうだからです。

ま、今のところなくてもなんとかなっているので、もし将来的に今の装備で困ることが出てきたらそのような道具を自作してみたいと思ってます。



余談



この動画でやっているように、転倒防止で軽くテンションをかけるような使い方にも先程言ったような道具は効果的かも?と思う。

軽くテンションをかけて自走でリカバリーするときに、伸縮性のないワイヤーしかないと車やアンカーの木に負担がかかるのだが、途中に伸縮性があり、かなりのテンションが自然にかけれる仕組みがあれば、自走で抜けたときにも負担が少ないですからね。

また、「ガン!」と不意に大きな衝撃がかかるようなことが想定される場合、ハンドウインチなどは怖くて使えないが、途中にバッファをかますことが出来たら、壊れる確率は減らせれるかもしれません。

牽引ネタも考え始めると奥が深いので、考えすぎると眠れなくなってしまいますねぇ~。
Posted at 2012/11/08 11:03:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | クロカンテクニック | クルマ
2012年11月08日 イイね!

【ランクル70】 動画に字幕を加えてみました

【ランクル70】 動画に字幕を加えてみました動画は多く残すようにしているのですが、本数が多いのでタイトルや詳細説明を全ての動画にするのはなかなか時間がなくて出来ません。

そこで、とりあえず自分が絡んでいる数本に動画の中に字幕を入れて、解説をしてみたので良ければ動画を見てやってください。

そのときにどんなことを気にしながら走っていたのか、などがわかると思います。

※携帯電話で見ると、字幕が表示されない場合があります。なるべくPCでご覧ください。

※このサイトで見ると文字が小さいのでYouTubeに移動してもらって見た方がしっかり読めると思います



これは一度、紹介したこともある、某廃道での登り。ウインチングで通過しています。



一度、斜面を登らせておいてから、ウインチを送り出ししながら、フロントを流している例です。

廃道などを走っていると、岩や斜面をこのようにかわさないといけないことが多いのですが、非常によく使う技です。

よく、自走で「揺り返し」という技を使って車の向きを少しずつ無理なく変えていく方法を使ってますが、今回はそれの「ウインチング版」です。

ここでは40度程度の大したことない斜面で使ってますが、ウインチワイヤーで転倒を防止させながらフロントをズリ落としていく技は、70度くらいの斜面までなら安全に狙っていけますね。

自走オンリーで70度の斜面でキャンバー走行を安全に狙える車は・・・

四駆ではおそらく存在しないでしょうね(笑)




この動画は同じ場所の下りです。



動画の字幕では、岩場など凸凹がある地形を下る際によく使う、「荷重移動」について書いています。

「荷重移動」というと、ジムニーのポンポンと飛び跳ねていくような走りをする際によく使うのは耳にするのですが、重量級の車でそんな話をしているのはまず僕は聞いたことがありません。

自分のような重量級のランクルの場合は、あそこまで派手にやってしまうと壊してしまうので、「積極的に”揺らす”」ことで起こる荷重移動を利用し、少ないトルクで段差にタイヤを乗せたりするときに非常によく使います。

ちなみにこの技、前後に車を微妙に動かすことになるので、この走り方をトライアルでやっちゃうと、細かい減点を大量に喰らうことに(笑)




案の定、斜面に張り付いてしまったので安全策でウインチングに移行しています。



このポイントで使えるアンカーの木はやたらと細いものばかりでしたので複数アンカーを使っていますが、


これでは、リアのオーバーハングが押し付けられることになるので、滑車を使い、車のボディ全体を横方向にテンションをかける方法に切り替えました。



この時間帯は凄いですね、ものの10分ほどで真っ暗になってます(汗)

ちなみにさらに数分後にはこんな状態。



暗くなると難易度や危険値はいきなり跳ね上がるので、撤退する時間は注意しないといけませんねぇ。



こちらの動画は少し時間がさかのぼり、10月14日にスポランで行なったLCCOの初心者向け講習会での1シーン。





なかなかツッコミどころ満載の動画なので字幕をつけてみました。

まぁ、自走の方は随分と走り込みをさせているので初心者の中ではソコソコの腕を持ってきたと思うのですが、牽引の方はさっぱりですね(笑)

解説は残しておくので、どうやったらこういう場合、最も効率が良いのか?どうやるのが安全性が高く、車にも負担がかかりにくいのか?ということを自分の頭で考えてもらいたいですね。




■走行会のお知らせ♪

次回の走行会は11月23~25日に予定しています。

スポーツランド岡山2泊3日飽きるまでクロカンしようぜ走行会
↑詳しくはコチラをクリック

飽きるまで走り込みをしようと思ってますが、「走りが上手くなりたい」とか「外から評価して欲しい」という方は積極的に絡んでくれるとありがたいです。

さすがにあまり親しくない方に辛辣な評価やアドバイスは出来ませんからね(^^;

今のところ、参加で手を挙げておられる方は、僕ら親子以外では・・

・てっちゃん@Y61さん (元々、うちのJr.と彼が言いだしっぺ)
・クラックマン@J55さん
・ジムニーのスズキ@JA11さん (休みが取れたら)
・仙人降臨さん

・・・こんなところでしょうか。

参加される方は出来るだけコメとかで参加表明をお願いしますね。
Posted at 2012/11/08 01:39:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | クロカンテクニック | クルマ

プロフィール

「また、いいの入れましたな(^ω^)

何シテル?   06/05 08:56
かじはら(父)です。 1993年頃からランクルでクロカンするようになり、3年ほど休んでましたがまたPZJ70幌でクロカンを再開させました。 息子(♂...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2012/11 >>

    123
4 5 67 8 910
11 12 13 14 1516 17
18192021 222324
25 26 27 28 29 30 

リンク・クリップ

荷重移動を使いこなそう 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/05/20 09:48:49
走行記録 2014年5月3日スポラン岡山 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/05/07 11:22:26
クロカン初心者が必ず知っておいた方がよい基礎知識 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/04/27 05:51:15

愛車一覧

トヨタ ランドクルーザー70 屑鉄号 (トヨタ ランドクルーザー70)
平成3年式トヨタ ランドクルーザー70 PZJ70幌です。 街乗りにも使いますが、基本 ...
トヨタ ランドクルーザー80 豪州帰国子女ハチマル君 (トヨタ ランドクルーザー80)
豪州(オーストラリア)からの帰国子女のハチマルです。 外車扱いなのでNox法の特定地域 ...

過去のブログ

2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation