コラム②　～キャブレター口径を一覧表にしてみた～

年末ですね。
ってしつこいですか？どうもまてぃぇぅです。


前回の記事、「エイプ50の力を解放せよ！⑤ ～楽しく乗るならここまで～」におきましてキャブレターの最適な口径のお話をしました。

文章だけだとわかりにくいんで、一覧表にしたら一発でわかるんじゃない？ということで、Excelにてパパーっと作ってみました。
この表、エイプ50に限らず、エイプ100の、しかも各社ボアアップまでカバーしてるんで、すんごく色々な人の参考になると思いますよｗ

それではご覧ください。

さてさて、表の説明をします。

まず一番左側は各シリンダーの種類で区分けしてあり、エイプ50用のボアアップキットやエイプ100用のボアアップキットに対応できるように項目を作成しています。
その排気量別に各回転数における最適なキャブレターの口径が算出されています。

その右側に行くと、
「最適なキャブに対して+○○%はこの口径」
という風に項目を作ってあります。
キャブ計算のホームページでは5%刻みくらいでアバウトだったので、実用的な範囲で15%までを細かく刻んで計算してあります。



そしてその右側。これが目玉です。
一般的なエイプ50/100用のビッグキャブの口径から逆算し、
「このキャブレターの口径は、最適な口径に対して○○%」
という風に一覧表を作成しました。

水色のセルは最適な口径に対してプラスマイナス10%以下の物。
紫色のセルは最適な口径に対して5%以下の物です。


いやー見やすい！！！（自画自賛）


※2020年追記
下記のURLにて、EXCELのデータとして作成した完全版の計算表を公開しています。
PCで見られる環境があればPCで見て頂くとスゴクわかりやすいと思います。

https://ux.getuploader.com/Bike_mateiu/download/1



※さらに追記
画像が無断転載されており、しかも間違った説明で紹介されていたのを見てしまったので以前まで載せていた画像を削除しました。
その代わりにこの項目では完全版の画像を載せ、文字が潰れてしまったために次の頁からエイプ50版・エイプ100版に区切って掲載しようと思います。

これを見ると・・・・エイプ50用の純正キャブ「PB14」は、エイプ50ノーマルでの最高馬力発生回転数、8000rpmでプラス8.79%。
やはり純正ですから、最適なキャブ口径にはドンピシャに収めてきていますね。

よくエイプ50をボアアップして80ccにするとPC20がちょうどいいと言われていますが、これを見ると非常に納得できます。
80ccで回転数を12000rpmまでにしておくと、PC20で-0.69%。
ほんの少しだけ口径が足りませんが、全く問題ない、むしろ理想の口径です。
80ccでもっと回したい、14000rpmまで・・・・という場合はCR22やVM22などの22φキャブだととってもちょうどいいですね。


エイプ50を50ccのままと考えると・・・・どんなに回しても18φまでというのが納得できるかと思います。
49ccで16000rpm回してやっと-1.10%ですからね（汗

気になったのはエイプ100です。

エイプ100、純正では「PB16」という16φのキャブレターが付いていますが、これ小さすぎますよね？
ノーマルの最高馬力発生が8000rpmと考えると、最低でも18～20φは無いと辻褄が合いません。


まぁ、出力を落とすためにわざとキャブの口径を小さくしていますね。
100ccで6馬力しか発生しないのはどう考えても非力すぎますもん。


エイプ100の場合は、100ccのままであるなら22～24φのキャブが最適ですね。
ボアアップして115cc程にすると24～26φが最適で、124ccになると26～28φが最適な口径となりそうですね。

各社ボアアップキットの排気量が車種によってマチマチなので、エイプ以外に応用が利きづらいですが・・・・・
少なくともHONDA縦型エンジン全般には対応できるはずです（汗


モンキー系の横型エンジンと縦型エンジンってボアアップの排気量の規格が全く違うんだもんね・・・・・
(´･ω･｀)



まぁ、この表を見てビッグキャブを買うときの参考にしてくださいませ。