SOCCER DIGEST Web 3月27日(金)21時41分配信
ハリルホジッチ監督が就任後、初の国際親善試合となる日本-チュニジアが3月27日、大分スポーツ公園総合競技場で行なわれ、日本が2-0で新体制の初陣を飾った。
4-2-3-1のフォーメーションでスタートした日本は、GKに権田修一が入り、最終ラインは右から酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、藤春廣輝という顔ぶれ。中盤は、長谷部誠と山口蛍のダブルボランチで、2列目は右から永井謙佑、清武弘嗣、武藤嘉紀が並び、1トップには川又堅碁が起用された。
立ち上がり、日本は高い位置から猛然とプレッシングをかけて攻撃的な姿勢を打ち出す。
21分、左CKから川又が打点の高いヘッドでDFに競り勝ち、シュートを放ったが、クロスバーを直撃。惜しくもゴールはならなかった。さらに24分にはセットプレーのこぼれ球に藤春が反応。エリア内からシュートを放つもこれは枠を捉え切れなかった。
31分、日本は永井、長谷部の連係で右サイドを崩し、決定的なチャンスを迎える。サイドを深く抉った長谷部からの折り返しに、清武が左足で狙い澄ましたシュート。しかし、これもヒットせずゴールを奪い切れない。
前半終了間際には、武藤がドリブルで抜け出しシュートを放ったが、今度は相手CBアブデヌールにブロックされてしまった。結局、日本は決め手を欠き、前半をスコアレスで折り返した。
後半は、メンバー交代をせず前半と同様の顔ぶれでスタートした日本だが、64分、ハリルホジッチ監督は永井と清武に代えて、本田圭佑と香川真司を同時に投入する。本田が右サイドに、香川がトップ下に入った。
66分、本田の蹴ったCKに吉田が合わせゴールネットを揺らすも、これは吉田がファウルを取られノーゴール。直後に川又がペナルティエリア内で決定的なチャンスを掴んだが、シュートは上手くヒットしなかった。
72分には川又に代わって岡崎慎司、武藤に代わって宇佐美貴史が投入される。宇佐美は、A代表デビューとなった。
そして78分、日本は中央から香川が持ち込み、左サイドの本田に展開。本田が折り返したボールを岡崎が頭で押し込み、ついに先制点を奪った。さらに83分には、香川のシュートのこぼれ球に本田が詰めて2-0とした。
終盤の89分、代表デビューの宇佐美にビッグチャンスが訪れる。香川からの絶妙なスルーパスに抜け出した宇佐美がGKと1対1に。しかし、シュートは右ポストを直撃し、得点には至らなかった。
試合はこのまま2-0でタイムアップ。日本は勝利とともに、84分に負傷していた内田篤人と今野泰幸が途中出場で復帰を果たすなど、ハリルホジッチ新体制は幸先の良いスタートを切った。
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新監督、新体制最初の大事な試合、ちゃんとリアルタイムで観た!(^^)/
まあスタメンには驚いたよね。でも正直、前半は全く得点のニオイがしなかった‥
後半、香川選手と本田選手が登場してからは期待値が上がった。
そして同じく後半から入ってきた岡崎選手がゴール!さらに内田選手や今野選手も入ってきた。
短時間とはいえ、まさか内田選手を起用するとは驚いたよ。^^;
結局、前半より後半交代後の“今迄のメンバー”方が結果も出た。それが現実。
色んな考え方がある。将来を見越して若手を使うのは大事!けど、代表は育成の場ではない。
現時点で最強のメンバーが代表である。そういう考え方もある。ホント、難しい‥
ただ、今夜は最初にこれからの方針みたいなものを見せつつ、今までのメンバーを投入していって見事に勝利。おまけに宇佐美選手もデビューを果たした
。(シュート、惜しかったね。^^;)
興業的にも地方の大分で満員になった。JFAもウハウハ。興業としても大成功!
結果的として、方向性もある程度示せたし、みんなが見たい選手も出場した上での勝利。
今夜はみんながハッピーになれたんじゃないのかな。^^;
次は来週火曜に東京でウズベク戦。これまた楽しみだね!(^^)/
セルジオ越後がチュニジア戦を斬る「結果ばかりを追い求めたら、同じことの繰り返しだよ」
SOCCER DIGEST Web 3月27日(金)23時24分配信
ワールドカップでの惨敗に始まり、アジアカップでのベスト8敗退、アギーレの解任と、最近の日本サッカーにはなかなかパッとした景気のいい話が聞こえてこない。だからこそ、日本代表のトップである監督の交代は、区切りをつけて景気を上向きに回復させる、ひとつの良い機会と言えた。
しかもハリルホジッチは初めて指揮する試合で、新鮮味のある選手を何人かスタメンで起用して、「新装開店」のワクワク感をより一層高めてくれた。
でも結局、後半途中から入った岡崎と本田が、結局ゴールを決めた。どこかで見たことのある光景だったよね。
もちろん、まだほとんど一緒に練習していないわけだから、多くを望めないことは分かっていた。しかもチュニジアは、守備の選手を最後まで交代させなかったから、彼らの足が止まり始めた後半途中から入った選手は、ほとんどフリーでボールを持てていた。
スタメンで出た選手よりも、明らかに自由にプレーできたはずだよ。
だから、先発した永井や川又が期待に応えられなかった一方で、岡崎と本田はしっかりと点を取った――という結果のところだけをクローズアップするのは、ちょっと安易だと思う。
つまり、交代枠が6人だから、後から入った選手のほうが得をする。まさにその典型例に挙げられるような試合だった。
6人も交代できる試合で、「采配的中」という言葉を使うのは厳禁だよ。
勝てたことはひとまず良かったけど、これで海外組は凄いという評価を下すのは危ういと思うんだ。
しかもアギーレの就任初戦の相手は、ワールドカップでベスト16に入ったウルグアイだった(日本は0-2で敗戦)。
今回来日したチュニジアのレベルは、彼らと比べものにならないほど低かったね。振り返ってみると、日本代表が悪い流れを断ち切る時って、日本協会はいつもこうした、そこまで強くない相手とのカードを組んできた気がする。
いわばその伝統の繰り返しだったわけだ。内田への「誕生日プレゼント」と言える交代出場を含めてね。
ハリルホジッチは世代交代をしていくと宣言している。それは、アギーレの時も同じだったでしょ。最初は若い選手をたくさん起用して、ブラジル戦でさえテストのために使った。
ところが結果が出ないと、ガンバの遠藤を呼んで、お馴染みの常連さんが顔を揃えた。
もちろん、遠藤の実力は認めるよ。彼は中心選手としてガンバを優勝に導けるぐらい、今でもJリーグでは飛び抜けた力を持っているし、日本代表のピッチに立てば、淡々と職人のように仕事をしていた。
でも、そのメンバーでアジアカップを勝てなかったんだ。
だから、ハリルホジッチはどうするのかな。僕は少し長い目で見てあげたいと思う。
これでまた結果ばかりを追い求めたら、同じことの繰り返しだよ。だから個人的には永井や川又には、あともう少し辛抱して使って、プレー時間をあげても良かったんじゃないかなとも思っている。
3月31日のウズベキスタン戦で、ハリルホジッチはどんな選択をするのかな。
新しい選手を使っていくというスタンスを継続するのか、それともフレッシュな選手はもうノーチャンスだと割り切ってしまうのか。そのあたりを含めて、ちょっと見守ってみたいと思う。
Posted at 2015/03/27 23:14:58 | |
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