
順序は先の
プジョカナ定例会の前日のことになりますが,土曜の午前中にポッカリと時間が空いたので,軽く出かけることにしました.
半日程度のプチツーリング.... どこがいいかな?
あ,そうだ,最近ご無沙汰だった雛鶴姫さまにご挨拶してこようっと.
有料区間は無いし,日中だったらガチの走り勢も少ないし,時間潰しには持ってこい.
雛鶴姫は室町時代中期のお姫さまですが,時の足利幕府に逆らって鎌倉で処刑された主人(後醍醐天皇の息子,護良親王)の首を,京都に持ち帰ろうとしていました.もちろん反逆者扱いですから,その行程も人目を忍ぶものとなります.
そのお姫様の京への逃避ルートのうち,津久井から都留に至る部分が山梨県道35号線(以下,r35)にほぼ合致するのですが,鎌倉裏街道とも称されるこの道,走って気持ちイイのなんの.
ほぼ全線にわたって二車線が確保されたルートで,のんびり流すにもちょっと頑張るにも,クルマの運転を楽しむには,とにかくおあつらえ向きなんです!
今回は牧馬峠経由で,r35に向かいました.
久しぶりの2メートルゲート.
3008だとヒヤヒヤものでしたが,代車208だとすんなりパス.やっぱり日本の道路にはこの大きさですね.
今回のルートでは,この区間にだけ対向車との離合ができない箇所があるので,運転は慎重に.
藤野の街を抜けると,ほぼこんな感じ.
時々木漏れ日を浴びながら,緑の中を駆け抜けます.
こんな道こそ,じっくり走らないともったいない!
速く走るだけが快感ではありません.
沿線の雰囲気も,実に友好的です.
比較的平坦だった道が峠に差し掛かってきたところで現れるのが,雛鶴神社(Part1).
胎内に親王の子を宿していた雛鶴姫,この地で産気づいてしまいました.
ところが村人たちは,幕府の眼を恐れて家屋に迎え入れてくれません.
そんな厳しい状況下での命がけの出産でしたが,母体は耐えたものの,赤子は残念な結果だったそうです.
村人たちによって,その霊を鎮めるために,この地に神社が建てられました.
この狛犬は,平成元年作です.
数百年にわたって,地元の方々に敬われていることが分かります.
これこそが,神社の本質ですね.
赤子を亡くした雛鶴姫ですが,逃亡者故その場に留まることも叶わず,この先の峠を越えます.
お姫さまも,このトンネルを通ったのかな?
んなわけない!
トンネルを抜けると,リニア新幹線の実験線とご対面.
試験車両の走行に出くわしたこともありますが,地上に現れるのは本当にほんの一瞬,これじゃ旅情も何もあったもんじゃありませんね.
閑話休題.
最悪な状態で出産した雛鶴姫の体調は思わしくなく,今度はお姫さま自身が命を落としてしまいます.
その地に鎮座するのが,雛鶴神社(Part2).
県道から分岐した山道を600メートルほど進んだところに社殿はあるのですが,そこに至る道はこんな感じ.
対向車が来たらどうすんの?!
安心してください,
見よ,このハイテク通行システム.
時間帯によって上り・下りの通行可能な時間帯(進入可能時間帯が3分,その後の9分が進入禁止)が決まっています.
こんな感じですね.
上り O X X X O X X X
下り X X O X X X O X
しかしもっとも余裕が無い場合,3分で未舗装のデコボコ道を通過しないといけないわけで,
(今,計算したら,時速12キロで突っ切る必要が....)
低車高車とか愛車が可愛くてたまらない方には厳しいかも.
もっとも,僕が滞在した間,こんなマニアックな神社に参拝する酔狂な方は,いらっしゃいませんでしたが(笑
こんな山の中なのに御朱印も準備されています.
でも神職はいらっしゃらないので,小銭(300円)をお忘れなく,
あ,紙幣で釣りはいらねえ,という太っ腹な方は別ですよ.
「姫の泉」なる甘露な水も湧いています.
要煮沸などの注意書きは見当たりませんが,その辺りは自己責任で.
この後,都留の市街地に差し掛かったところ,明治期に建造された水道橋「落合橋」を眼前に臨むカフェでコーヒーブレイク.
ごちそうさまでした!
一服後は,都留バイパスからr24に折れて,道志みち経由で帰宅しました.
宮ケ瀬を起点・終点とするこの周回ルート,おおよそ90kmの行程ですが信号機で停車することもほとんど無く,快走プチツーリングとして,おススメのコースです!
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(C) Google Map
Posted at 2022/10/08 20:56:45 | |
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