
青函トンネルにあったふたつの海底駅
北海道から鹿児島県まで、起伏の多い日本の各地を結ぶJR線。その駅数は4500以上におよびます。そのうち、標高がもっとも高いJR駅は小海線の野辺山駅(長野県南牧村)で、1345.67mです。
一方、低い所にある駅は、かつては本州と北海道を結ぶ青函トンネルの途中に設けられた吉岡海底駅(北海道福島町)でした。その高さ(低さ?)は海抜マイナス149.5mです。しかしこの駅は北海道新幹線の工事にともない廃止され、2014年3月以降は避難設備などがある施設「吉岡定点」になっています。 ちなみに青函トンネル内にはもうひとつ、本州側に竜飛(たっぴ)海底駅(青森県外ヶ浜町、海抜マイナス135m)もありましたが、これも吉岡海底駅と同じく2014年3月以降、「竜飛定点」に変わっています。
両駅とも、名前に「駅」が付くものの、元々はトンネル維持に使う資材の置き場や非常時の避難用などとして造られた施設。誰でも利用できる一般的な駅とは異なり、見学者しか乗り降りできませんでした。
そして現在、もっとも低い所にあるJRの駅は、なんと東京駅です。レンガ造りの駅舎や地上にずらっと並ぶ在来線と新幹線のホームが印象的ですが、低いのは地下にある京葉線ホームで、海抜マイナス29.19mです。
かつて東京駅から2駅隣の総武本線・馬喰町駅(東京都中央区)が、1972(昭和47)年の開業以降「国鉄で一番低い駅」を名乗っていましたが、のちに高さが海抜マイナス27.14mに修正されたり、青函トンネルの海底駅開設などがあったりしたことなどから、現在は「日本一」とは言えません。
ちなみに、日本一低いJR駅である東京駅は、到着する列車の多くが上り列車であることから、なぞなぞ的に「日本一高い駅」ともいわれます。
日本一低い所にあるJR駅は日本一高い?
そして現在、もっとも低い所にあるJRの駅は、なんと東京駅です。レンガ造りの駅舎や地上にずらっと並ぶ在来線と新幹線のホームが印象的ですが、低いのは地下にある京葉線ホームで、海抜マイナス29.19mです。
《 日本一低い所にあるJR駅は日本一高い? 》

ただ「海抜がよりマイナス」ではなく、「より地中深い」JR駅は、東京駅ではありません。実は山の中にあります。JR上越線の土合駅(群馬県みなかみ町)です。上り線ホームは地上にありますが、下り線ホームがあるのは地中を行くトンネルの内部。標高653.7mの場所にある地上の駅舎から、長い階段を10分ほど歩いて下りた先の地中に、標高583mの下り線ホームがあります。地上にある駅舎との標高差は70.7mです。
Posted at 2016/11/12 22:05:41 | |
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