
旅行先で経験する、現地の人たちの触れ合いは、どんな美しい風景や美味しい料理、高価なお土産も及ばないほど、旅行者の心に深い印象を与えることがある。なかでも、無邪気で純粋な子どもたちとのコミュニケーションは、さまざまなことを思い、考えさせてくれるきっかけになるのだ。
中国メディア・今日頭条は8日、「日本で最も深い印象を覚えたのはどんなことか」とする記事を掲載した。記事では、日本を訪れた中国のネットユーザーたちが応えた「日本での最も深い印象」が紹介されている。その中で、日本の子どもとの出会いに関するエピソードもいくつか見られた。
1人目のユーザーは、ホテルの朝食会場で見た3-4歳の女の子について紹介。女の子は食事のお皿と牛乳が入ったコップを、細心の注意を払いながら座席に運んでいた。その場にいたホテルのスタッフが女の子に「気を付けてね」と声を掛けると、女の子の後ろにいた祖母が「何でも自分でやらせるてみるんです」と話したという。このユーザーはその瞬間「子どもの教育における日中間の差は確かに大きい」と感じたとのことである。
2人目のエピソードに出てくるのは、エレベーターで遭遇した10歳前後の少年だ。下りのエレベーターが1階に到着すると、少年が「どうぞ」というジェスチャーを見せて、このユーザーを先に通してくれたのだという。ユーザーは「私は女性です」としており、少年がレディファーストの精神を持っているとの印象を抱いたようだ。もしかしたら、少年はレディファーストとは関係なく、男性であったとしても同じジェスチャーをしたかもしれない。
そして、3人目が紹介したのは、福岡での出来事。街頭で友人と中国語を話していたところ、母親と一緒にいた小さな女の子が「あの人たち中国語を話してる」と一言。そして母親の助けを借りながら「ニイハオ」と話しかけてくれたとのことだ。この出来事にユーザーは「袖擦り合うような縁だが、本当に驚いたし嬉しかった」と感想を述べている。女の子がなぜ中国語だと分かったのかについては不明だが、「ニイハオ」と言ってくれた場面を想像するだけで、なんだか心が温まって来る感じだ。
その国の暮らしや社会状況が最もストレートに示されるのは、子どもたちの言動なのかもしれない。社会習慣を変えるのも、マナーを向上させるのも、そして中国をはじめとする外国の観光客とフレンドリーな関係を築くのも、子どもたちへの教育や啓蒙が不可欠なのである。それは、中国においても同じことだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF) :サーチナ 2016-11-10 13:17
Posted at 2016/11/12 10:55:04 | |
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