
中国メディア・捜狐は24日、日本の母親の子育てにおける特徴について、ケンカを許容したり、子どもたちのチャレンジを応援したりといった点を紹介する記事を掲載した。
記事は、日本の母親の教育方針について数点の特徴を紹介。まず「子どもたちのケンカを許容する」とし、食べ物やおもちゃ、さらには寝る場所などさまざまな理由で始まる子どもたちのケンカに手を出すことなく見守り続け、上の子が下の子に譲るよう要求したりもしないと説明した。
次に、「ペットも家族の一員と見なすようにする」点を挙げた。犬、金魚や虫に至るまで、さまざまなペットは「子どもが遊ぶためでも、観察のためだけでもなく、子どもたちに命の尊さを学んでもらうため」に飼育されると解説。子どもたちにそれぞれのペットについて責任もって世話をするよう指導すると伝えた。
さらに「子どもたちに感謝と謝罪を理解させる」点にも言及。「謝ることのできない子は普通、その良心同様ミスを全て他人の身に押し付けようとする。感謝と謝罪は心の中だけでは不十分であり、言葉や文字、行動で表すよう子どもたちに教えるのである」とした。
そして最後に挙げたのは「子どもの冒険やチャレンジを奨励すること」だ。冒険やチャレンジが好きな子は智能が高くなるとし、一定のリスクがあると知りながらも合理的な範囲において子どもたちにやりたいことをチャレンジさせると説明。「恐れているのは子どもがケガをすることではなく、困難や挑戦と立ち向かう術を学べないことなのだ」としている。
記事は「人であろうと動物であろうと、育児の最終目的は自立できるようにすること。挫折のない人生など存在しない。危機や困難に勇敢に立ち向かいながら、幸福を見つけることを学ばせる必要があるのだ」と論じた。
ケンカが生じれば親どうしが激しく罵りあい、わが子が転ぼうものならものすごい勢いで駆けつけて抱え起こす。「一人っ子政策」による影響との指摘もあるが、中国の親はわが子に対して甘やかす傾向があることが、これまでしばしば中国国内メディアにおいてもクローズアップされてきた。「かわいい子には旅をさせ」るなどもってのほか、といった感じだろうか。
しかし、子どもの人間的な成長を考えればやはり、時には突き放したり自分で解決する努力をさせたりすることも必要だ。中国国内社会の成熟に向けて、子どもの教育に対する親の考え方の変革も、求められているのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF) :サーチナ 2016-05-27 14:19
Posted at 2016/12/26 16:26:53 | |
トラックバック(0) | 趣味