
野球というと投げるか打つが注目されがちですが、守備のスペシャリストを選ぶ、
ゴールデン・グラブ賞という賞があります。プロ野球選手の中にも結構この賞を真剣に考えているヒトもいまして、例えば昨年外野手部門で選ばれた SHINJO 選手は、怪我がちで出場回数も多くない自分が選出された事に対し、
今年のオレのゴールデングラブ賞はおかしい。1年間この賞を心の中で目指して取り組んでいた選手に申し訳ない。来年からは、印象ではなく数字で選んで欲しい。そうでないとこの素晴らしい賞の価値がなくなってしまう。
と、至極真っ当な苦言を呈していたりします(今年の受賞に際しては素直に喜んでいるようですけど)。
ところで日本に野球好きなヒトは多いですが(僕は日本のプロ野球は大っ嫌いですけど ww)、好きな人が詳しく知っているというわけでもないですよね。大抵のヒトはテレビで野球を見ているから、テレビに映らないところのプレイヤーの動きは知らなかったりします。
疑ってるヒトも多いと思いますが、例をだしてみましょう。
学生時代に野球をやっていたヒトは別にしますが、職場などで親睦のために野球(あるいはソフトボール)をやった機会のあるヒト、多いと思います。そこで外野手になったヒト、相手が内野ゴロを打ったとき何してます?
僕の観察した限り、「ボーッと見てる」というヒトがダントツです。が、プロ野球の選手ではそんな事はあり得ません(状況によって動かない場合はあります)。
ライトの選手は一塁後方にダッシュする、というのが正解。センター、レフトの選手もランナーの有無にもよりますけど、二塁、三塁の後方に走り込むのが正解です。送球がそれた場合、受け手が受けそこなった場合に備えてのバックアップのためです。
守備の上手い選手というのはこのような基本の動きをきっちりやった上で、外野に飛んでくるボールを取るために一球毎に守備位置を変えたり、ランナーを進塁させないために送球のフェイントをかけたり、といろいろな事をやっています。こういう動きはテレビ中継では分からない事が多いのですが。
かつてゴールデン・グラブ賞の常連だった秋山幸二選手(現福岡ソフトバンクホークス一軍総合コーチ)も
インタビューの中で
守備は球場に来て初めて分かる。テレビで見ていても分からないよ、特に外野はね。
と答えていますし。
野球にしろ、その他のスポーツにしろ、華やかな部分以外の所にスポットライトを当てる、こういった賞の存在はやっている方にとっても嬉しいんでしょうね。
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Posted at
2006/11/09 18:41:07