前々回、
前回に続き撮影技術に関する話題第三弾、今回は撮影対象を画面のどこに配置するか、という話です。
今回はゴチャゴチャいう前に写真を見てもらいましょう。下に三枚の写真を並べます。同じものを撮った写真ですが、皆さんならどの写真がいいと思いますか?
その 1
その 2
その 3
いかがですか?
好みの問題もあるにはありますけれど、二番目はよくない画面といわれます。理由は、写したいものがど真ん中に配置されているから。
単純な画面になればなるほどはっきりするんですけど、画面の中央に対象がくると、その画面が単調になりがちです。それよりは上下左右どちらかにずらして、敢えて空間を取るほうが余韻のある画面になります。
じゃあどのくらいずらせばいいのかというと、画面を上下・左右に三分割するような線を想像して下さい。で対象をその線上、あるいは線同士が交差する点上に配置するとよい、というのが基本です(但しこれは画面が 4 : 3 の場合。シネマサイズになると少々勝手が違うような気がします)。
これを称して「
この世はなべて 1/3」といいます。
で、対象のどっち側に多くの空間を取るかなんですけど、それは何を表現したいかによって変わります。例えば上のアジサイの場合、花の可憐さを表したいのなら空間は上にあったほうがいいし、花の背の高さを表したいのなら上にあったほうがいいですね。また左側に空間がある場合と右側に空間がある場合でも印象が変わります。これは花がどちらに向かって伸びているとか、画面のどちら側が明るいかとか、遠景に何が写るかとか、もう様々な要素が関わってきてしまうので唯一の答えはないでしょう。
あと、直接画面に関わる事ではないんですけど、写真に撮る対象についても知っておいたほうがいい写真になります。今回の花の例ですと、これは今日の午後に撮った写真なんですけれど、本来なら午前中の早い時間に撮るべきです。花は朝早くに見たほうがきれい、というのは常識だと教わりました。昼間を過ぎると水気が無くなってしまい、生き生きと見えなくなってしまうそうな。
雨が降っていたりするとまた話が変わりますけどね。
ブログ一覧 |
写真・カメラ | 日記
Posted at
2007/06/17 22:12:55