さて今回のマイナーチェンジ最大の目玉、
マツダスピード(以下マツスピ)アクセラです。
エンジンに直噴ターボ(最大 264 hp)、高剛性ボディにロール剛性を 60% up したサスペンション、タイヤは 45% 扁平の 18 インチ、10 mm ダウンされた車高、ブレーキローターは 17 インチ、とかなりのハイスペックです。
数字だけではホントの所は分からないだろうし、また実際乗ったとしても、僕には性能を十分引き出す運転はできないでしょうから、この数字をもってマツスピアクセラを他車と較べたりはしません。
ウェブを徘徊していて見られる皆さんの意見、"FF にそんなエンジン乗せてトルクステアが心配だ" という件に関しては、ステアリングの舵角制御や LSD などで対応はしているようです。
気になる事が二つあります。
一つは、ボディの剛性に気を遣うくらいなら、何でわざわざ剛性を保つのに不利なハッチバックにこのモデルを用意したのかという事。
メーカー側としてはセダンよりハッチバックのほうを "Sports" と銘打ってウリにしてきたいきさつもあるでしょうが、開口部の広いハッチバックのほうが剛性に劣るのはまぎれもない事実です。わざわざ不利なほうを選ぶ必要が何処にあったのでしょうか?
もう一つは、マツダの開発の方向性です。これほどの高性能のクルマを日本の何処で使えというのでしょう? この性能を十分生かそうとするならば、もうサーキットに持っていくくらいしか使い様がないと思います。でもその場合、このクルマは RX-8 には勝てないでしょうし、既にマツスピアテンザも存在しています。どう棲み分けをするつもりなのかが今一掴めません。
僕にはこのクルマはオーバースペックなので買う事はまずないでしょうけれど、この開発の流れが国内他メーカーで見られるスポーツタイプのクルマの廃止の流れ(大排気量化→顧客離れ→廃止)を後追いしているように見えてしまい、ちょっと心配です。杞憂に終わってくれればいいのですが。
Posted at 2006/06/08 19:40:51 | |
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