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胡説八道のブログ一覧

2010年02月20日 イイね!

カメラの過渡期で思い出した話

写真ネタが続きますが、一眼レフカメラは今やほぼデジタル化され、フィルムカメラは新たに購入するヒトはほとんどいない状況になってしまいました(こんなニュースがあったのが四年前)。


僕がカメラと写真に夢中になっていた頃、やっぱり技術関連の過渡期がいくつかありました。


一つは、測光方式です。
当時、ほぼ全ての一眼レフは TTL 測光方式という、レンズを通ってきた光を測る方式になっていました。しかしそこからどのように露出を決めるかについては各社いろいろな方式を採用、または開発していました。
普通に見られたものは、平均測光方式という、画面全ての部分を平均して露出を決める方式と、中央重点測光方式という、画面全ての部分を計測しつつ、その中で画面中央になる部分を画面端よりも重視して露出を決める方式でした。

その他に出てきた測光方式として、
【パターン測光】 画面を左上、右上、左下、右下、中央の五ヶ所に分けて測光して虜出を決める方式。例えば何処か一ヶ所だけやたら明るい区画があったり(画面に太陽光が入っているような場合)してもそれほど影響がないようにできました。
ただ、初期の笑い話がありまして、このパターン測光、五ヶ所の明るさに差があった場合どう判断するかをプログラム制御していたんですけど、左右の上が明るいのはそこが空だから、というような判断をさせていたんだそうです。
ですけど、カメラを 90° 傾けて撮影することはうっかり考慮し忘れていたんだそうで ww、横長の画面と縦長の画面で露出が違っちゃったりしたそうです。後にカメラに傾きを検出するセンサーを内蔵させて対処した、という話がありました。

【スポット測光】 画面の極わずかな範囲だけを測光して、それで露出を決める方式。そこから発展して、画面上で任意の 8 点までを測光して露出を決めたり、ある部分を「ここは白いから」「ここは黒だから」と指示できる機構が付いていたりしました。
この測光方式を持つカメラを友達が所持していたので使わせてもらったことがありましたが、測光方式はとても優れたものでしたけど、右手人差し指が操作すべきボタンが多くて慣れないとファインダーから目を離さなければならなかったり、シャッタースピード調節のダイヤルが他の多くのカメラとは異なる場所に付いていたりして、ちょっと借りて使うには使い勝手の悪いカメラになってしまっていたのが残念でした。

これらの測光方式は多少形を変えたりしながら、現在のデジタル一眼レフにも搭載されていたりします。


二つ目の過渡期は、シャッターの形式です。
当時は横走り形式のシャッターと縦走り形式が混在していました。技術としては横走り形式のほうが旧いので入門機と、信頼性に重きを置くフラッグシップ的な機種はこの方式を採用することが多く、技術的なチャレンジをしている機種には縦走り形式を採用したものが多かったように思います。
横よりも縦に走る形式のほうがシャッタースピードを上げることができるのですが、一眼レフの形状を考えていただくと分かるとおり、カメラの上下には余分なスペースがあまりなく、その少ない部分にいかにして機構を押し込むかが難しかったようです。シャッタースピードを上げる為にシャッター羽根を軽くしようとハニカム構造を採用していたりと、僕のメカフェチ心を捕らえて離さない機種があったりしました ww あの頃一番速かったのは 1/4000 秒、今ですと 1/8000 秒が最速でしょうか?



上二つの過渡期とは較べモノにならないもの凄い技術の進歩がやってきたのもあの頃でした。
それは AF 一眼レフの実用化です。

一眼レフの AF 化自体はもう少し前からあったんですけど、商業的に成功した AF 一眼レフが売り出されたのが 1985 年でした。これはもの凄い衝撃的な出来事で、今でいうデジタル一眼レフの登場と同じか、それ以上のインパクトがありました。
カメラ屋さんでデモ機を触らせてもらったり、後輩が持っていたカメラを遊ばせてもらいましたが、ホントに『一眼レフカメラが変わってしまった』という印象でしたね。
実はそれからすぐに別の会社も AF 一眼レフを発売したんですけど、こっちはあんまり売れずに消えていってしまいました。
というのは、こちらは AF 用のモーターをレンズ側に組み込んだのでレンズが不格好に膨れてしまったのが原因なような気がしてます。今ではこのメーカーさん、この機種はなかったことにしてカメラ側にモーターを組み込んだ AF 一眼レフを発売しています ww



これ書いていて思ったんですけど、日本以外にも一眼レフを作ってるメーカーはあるはずなんですが、そういうメーカーからは新技術って出てきたという話を聞かないんですが、実際どうなんでしょう? レンスは有名なんですけどねぇ。



あ、あと、敢えて全てのメーカー名を記載してませんが、上の文章中に全く出てこない日本のメーカーさんがあります。あのメーカー、そこそこファンもいる有名どころなんですけど、上のような流れの中何やってたんでしょうか? なんかあのメーカーさんが評判悪くないのがえらく不思議に感じられてきた(爆


Posted at 2010/02/20 23:27:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | 写真・カメラ | 日記
2010年02月11日 イイね!

僕が写真にハマらない訳

近頃僕のお友達やアクセラ乗りの方達が次々と写真撮影にハマっていってますね。
クルマが趣味な時点でかなりお金が飛んでいくというのに、更にドロ沼にハマり込む趣味に手を出すなんて勇気あるなぁ ww、と思いながら傍観しております。皆様そのドロ沼にどっぷり浸かるか、それとも泳ぎ切って抜けるか、どっちにしても頑張って下さい(爆


で、僕はそちらに踏み込むことはないです。




というのは、もう泳ぎ切っちゃったからなんですけどね。
しかも、皆様が今ハマっているのとは少々違う泥沼だったんですけど。



もう遥か昔々のことですが、高校時代、僕は写真部に所属していました。
当時はデジカメなんてモノはあるはずもなく、当然ながら銀塩写真です。
銀塩写真の場合、撮影して終わりっ、って事にはならなくって(というよりもそこまでだと写真の楽しさの半分も味わえていないと思います)、その後に現像と焼き付けが待ってます。

フィルム現像はちょっとだけお金を出せば自宅で簡単にできます(モノクロの場合。カラーだともうちょっと頑張る必要が ww)。用意するのは現像用のタンク、現像液、定着液(ここまでは必須)、ダークバック(暗室が用意できれば不要)、水洗促進剤(水洗時間と水道代の節約に)、ドライウェル(フィルムを乾かす時に綺麗に乾かす為の薬品)。あとは薬品類を保存しておくタンクと漏斗、薬品を溶かす為のビーカー、撹拌棒、温度計くらいかな?

撮影したフィルムをダークバックの中で現像用のリールに巻き取り、それをタンクに入れて蓋をします。タンクの蓋は中に光が入らないけど現像液等を入れられる構造になっていて、蓋をしたあとは普通に光の下で作業できます。
現像液を入れて、最初の一分は撹拌を続けます。フィルム上に泡が付いてしまうとそこだけ現像されなかったりするので、それを除くためもあり、かなり激しく混ぜたり、タンクを 10 cm ほどの高さから落としたりしてました。
その後は一分毎に 5 秒ほどの撹拌をおこない、規定時間まで置きます。現像液は何種類かあって、現像時間もそれぞれ異なりましたけど、10 分前後で終了することがほとんどだったかな?
時間になったら現像液を出して、停止液を入れるのが正しいやり方でしたが、メンド臭いとかお金がない方は水道水で代用。一分ほど洗い流したあと、定着液を入れます。
フィルムが定着液に浸ってしまえば、もう蓋を開けても大丈夫。時間まで定着をおこなった後、水洗してフィルムを乾かして終了。

このフィルムを印画紙に焼き付ける作業は暗室と水回りの設備が必要なので、相当気合いの入った人でないと自宅でおこなうなんてことは出来ないですね。中には風呂場を使ったり、押し入れを改装したりしてやってたという人もいるらしいですが。
僕は学校内にある部室でやってました。

暗室内で引き延ばし機にフィルムをセット、画面をトリミングしてピントを合わせ、印画紙に試しに焼き付けてみて露光時間を決め、本番の焼き付け。焼き付けた印画紙を現像液に浸して像が現れるのを安全灯の下で待っているのがワクワクする瞬間ですね。その後水洗 → 定着、とフィルム現像と同様な過程を経ます。

展覧会に出品するとか、文化祭で展示するとかで全紙サイズに焼き付ける際は、その後でパネルに貼ったり、傷の修正をしたりという作業も付加されます。


これだけの過程を経ないと、撮影した写真を実際に目にできないワケです。それから考えると今のデジカメの、撮影した場でカメラの後ろに付いているモニタで確認ができちゃうのはすんごく楽ですけど、代わりにシャッターを切る前に構図や出来上がる予定の絵について考える、という習慣が付きにくいような気もします。ま、その代わりに好きなだけシャッター切って、要らないものは後で消去できちゃうというメリットはとっても大きいですけどね。


で、僕がデジタル写真にイマイチのめり込めないのは、銀塩写真を大伸ばしした際の少し荒れ気味の粒子の雰囲気が好きで、デジタル写真ではそれが見えないから(代わりに四角いピクセルが見えちゃうから)だったりします。
残念ながらデジカメの画素数がいくら上がっても、この粒子感は再現されなさそうですからね。レタッチソフトでそういうフィルタもあるらしいですけど、それは違うだろ、と。

Posted at 2010/02/11 14:22:12 | コメント(3) | トラックバック(0) | 写真・カメラ | 日記
2008年05月14日 イイね!

Nikon が特許出願した「 in view finder」

Nikon が特許出願した「 in view finder」この絵は Nikon が最近特許出願した、in view finder という、finder の中に写真撮影される部分より広い視界を確保するシステムの概略です。

スポーツ写真などの分野で便利な使い道があると思われます。




ところで、こんなシステムが特許出願されるという事は、現在はこのようなシステムはないわけで、じゃあ今はカメラマンの方達はどうやって finder の外側の視野を確保しているんだ? と思われた方もいらっしゃるかも知れません。


答えは、「両目を使う」という事です。

もうちょっと詳しく言いますと、一眼レフの finder は普通単眼式です。で、カメラのデザイン的には finder は右目で覗く事になってます。そうすると左目はカメラのボディがない部分に置かれまして、そちらの眼で広い範囲を認識し、右目で finder 内の視野を確認して写真を撮る、という事になってます。


そんなことできるかいっ !! と思われる方も多いでしょう。が、できるんです。少々慣れが必要なんですが、上手くすると上の絵で描かれているような二重の視野が頭の中に構築されるようになります。

似たような事は生物学の分野でもありまして、その昔、顕微鏡を覗いて得られた像をスケッチする際、覗いていないほうの眼でスケッチしている紙と鉛筆を見て、覗いているほうの眼で見ている像を書き写していたそうです。これも慣れると二つの像が重なり合い、想像するよりもずっと簡単に書き写す事ができたのだとか。
これは後に、「カメラ・ルシダ」という器具ができ、誰でも簡単にできるようになったんですけれど。


……ちなみに、ワタクシ利き目が左眼なので、当然カメラの finder も左眼で覗きます。そうすると右目の前にはシャッターを押さんとする自分の指がありまして、このやり方では視野が確保できないという www


このシステムが広まると、今のようなやり方で写真を撮る人は減っていくんでしょうねぇ。


Posted at 2008/05/14 22:44:07 | コメント(4) | トラックバック(0) | 写真・カメラ | 日記
2007年06月17日 イイね!

撮影技術の研究 -画面編-

前々回前回に続き撮影技術に関する話題第三弾、今回は撮影対象を画面のどこに配置するか、という話です。

今回はゴチャゴチャいう前に写真を見てもらいましょう。下に三枚の写真を並べます。同じものを撮った写真ですが、皆さんならどの写真がいいと思いますか?


その 1






その 2






その 3








いかがですか?







好みの問題もあるにはありますけれど、二番目はよくない画面といわれます。理由は、写したいものがど真ん中に配置されているから。


単純な画面になればなるほどはっきりするんですけど、画面の中央に対象がくると、その画面が単調になりがちです。それよりは上下左右どちらかにずらして、敢えて空間を取るほうが余韻のある画面になります。

じゃあどのくらいずらせばいいのかというと、画面を上下・左右に三分割するような線を想像して下さい。で対象をその線上、あるいは線同士が交差する点上に配置するとよい、というのが基本です(但しこれは画面が 4 : 3 の場合。シネマサイズになると少々勝手が違うような気がします)。

これを称して「この世はなべて 1/3」といいます。


で、対象のどっち側に多くの空間を取るかなんですけど、それは何を表現したいかによって変わります。例えば上のアジサイの場合、花の可憐さを表したいのなら空間は上にあったほうがいいし、花の背の高さを表したいのなら上にあったほうがいいですね。また左側に空間がある場合と右側に空間がある場合でも印象が変わります。これは花がどちらに向かって伸びているとか、画面のどちら側が明るいかとか、遠景に何が写るかとか、もう様々な要素が関わってきてしまうので唯一の答えはないでしょう。


あと、直接画面に関わる事ではないんですけど、写真に撮る対象についても知っておいたほうがいい写真になります。今回の花の例ですと、これは今日の午後に撮った写真なんですけれど、本来なら午前中の早い時間に撮るべきです。花は朝早くに見たほうがきれい、というのは常識だと教わりました。昼間を過ぎると水気が無くなってしまい、生き生きと見えなくなってしまうそうな。
雨が降っていたりするとまた話が変わりますけどね。



Posted at 2007/06/17 22:12:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 写真・カメラ | 日記
2007年05月15日 イイね!

撮影技術の研究 -光編-

前回に引き続き、写真撮影の技術論です。今回は写真を撮影するのに必要不可欠な、光について。ですが現在僕が用いているカメラが露光も自動なため、被写界深度の話がほとんどできないのです (T_T)




さてさて、まずは次の写真をご覧下さい。




おバカ画像です ww






いやいや、バカっぷりを楽しむワケではなく。

この写真、カメラに任せてフラッシュ撮影をおこないました。で、見てもらえば分かるのですがとってもぺっちゃんこな印象ですね。









で、これをフラッシュを強制的に止めて撮影したのが次の写真。フラッシュ焚かない代わりといってはなんですが、三脚を用いました。




どうですか?




天井についている照明だけなんで顔の部分(ってどこだよ ww)が暗いですけど、陰影がフラッシュ使った写真よりもあるように見えますよね。上の写真だと背後の壁と身体がそれほど離れているようには見えませんが、下の写真では距離が取れているように見えます。また兜の鍬型の部分が光って、金属光沢が上の写真よりよく出ていると思いません?

カメラについているフラッシュって、形の制約がありますからどうしても正面から光を当てる事になってしまいます。真っ暗で何も分からないよりはよっぽどマシ、ですが、ぺっちゃんこの写真ってあんまり見てもいい印象にならないんですよね。

プロの方は本体とは離れたところに、しかも複数のフラッシュを用意したり、下からレフ版で光を当てたりして陰影を調節します。被写体が女優さんだったりすると、その人専用のライトがあったりして(専用、っていうのは「私しか使っちゃダメ」って事ではなく、その人の肌の色が際立つような色の光をわざわざ選んで作ってるってことで)、光を自分で意図したように操作します。一般人がそこまでする必要はないと思いますけど、できる事はやってみると得られる画像が変わりますよ、という話でした。

デジカメ使った話だと、現像~プリント作業の話なんかは書けないよなぁ orz

Posted at 2007/05/15 19:10:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 写真・カメラ | 日記

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