2005, 2006 年の F1 ドライバーズタイトル保持者でありながら、昨年は移籍したマクラーレンで同僚の新人との扱いに差がない事を発端とした諍いに明け暮れてタイトルを逃し、嫌気がさして再移籍(というか、出戻り)した今年はマシンの戦闘力のなさからトップに絡む事なく過ごしているフェルナンド・アロンソ選手。
早くも来年に向けて
移籍先の希望を述べておられます。曰く
僕がほしいのは、レースで勝利をもたらしてくれるマシンだ
と。
現在在籍しているルノーが戦闘力の高いマシンを提供してくれるなら留まるのを最優先するといっておりますが、移籍希望先として
ウィリアムズ、トヨタ、BMWザウバー、フェラーリが常に上位候補だ
との事です。
……別にアロンソが特別厚かましいというワケではありません。
前に書いた事がありますが、ドライバーは勝てるマシンを望むのが当然の事と、レース関係者も認識しています。
さてそれを考えると、ミハエル・シューマッハーのベネトン → フェラーリの移籍が如何にとんでもない選択だったのかが改めて浮き彫りになりますね。
最近 F1 を見始めた方には分からないと思いますが、シューマッハーが移籍した 1996 年当時、フェラーリはドライバーズタイトルからは 16 年、コンストラクターズタイトルからでも 12 年もの間遠ざかっていた、「名門だけど強豪でもなんでもないチーム」でした。シューマッハーが普通のドライバーのように『勝てるマシンに乗りたい』と考えていたなら、まずありえない選択肢です。
さらに、ホントにチームを建て直してしまい、3 年後にはコンストラクターズタイトル、4 年後にはドライバーズタイトルをもたらしてしまったんだからホント凄いですよね。足の骨を折ってなければドライバーズタイトルも後一年早く獲っていた可能性すらありますし。
大体、一度目と二度目のタイトルを獲ったベネトンだって別に強豪チームだったワケではないですし。その上シューマッハーが移籍してしまった後のベネトンは凋落していきましたしね。そのベネトンを買い取ったルノーに乗って、前年度までのチャンピオンだったシューマッハーを破ってドライバーズタイトルを獲ったのがアロンソだというのが因縁を感じますが。
果たしてルノーとアロンソ、今年、来年はどうなるんでしょうか?
Posted at 2008/04/25 18:24:57 | |
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