'06 W 杯にむけて、ついに
日本代表メンバーが発表されました。
メンバーを見ると,前回の大会メンバー発表の時ほど物議をもたらす事はない人選です。少々偏った印象がないわけではありませんが。
しかし前回大会時のフィリップ(現在オマルに改名)・トルシエ監督の評判は両極端でしたが、今回の大会はどうなんでしょうね。
僕はトルシエ氏の次の監督としてジーコ氏が選ばれたとき,"彼には代表はおろか、クラブ監督の経験もないので手腕は未知数" と、某所で発言した事があるのですが、それから四年近くが経ち,大会本戦まで一ヶ月となった今だからこそジーコ氏の監督としての評価を書いておこうと思います。
ジーコ氏の代表監督としてのスタートは,前監督トルシエ氏を徹底批判するところから始まっています。ベテランを呼び戻し,守備体系を 4 バックにし、選手には規律の代わりに自由を与えました。
それがどういう効果をもたらすのか、当時は分かりませんでしたが、現在その結果を見てみますと、
・呼び戻したベテラン勢は一回の敗戦の結果メンバー総入替え、以後一度も呼ばれず
・守備は 4 バックと 3 バックを行ったり来たり、どちらかといえば 3 バックの時のほうがいい結果
・自由を与えた結果、選手が自主的に戦術を使いだす。ただし相変わらず守備のできないディフェンダーの裏を突かれまくり
……、改めて書くとすごいなこりゃ。
その他にも選手時代の名声を上手く利用すれば、海外チームとの軋轢も弱まるという意見もありましたが、そんな事はないってバレちゃったし、有力な他国代表と試合が組めるといっていたけどそんな事もなかったし、何も変わっちゃいなかったというのが正直なところ。それなら戦術をきっちり作ってくれるヒトを選んだほうがよかったんじゃないかとも思えます。
もう一つ,先日来日したトルシエ前監督ですが、"今の代表の八割は私の教え子" といっておりました。確かにそのとおりで、しかも "彼らが結婚して家庭を持ち,もう少し体重が増えたら楽しみな事になる" と、99 年ワールドユースの頃に話していた時がまさに到来しています。つまり今の代表は
ジーコジャパン ではなくて、
トルシエジャパン 第二章 といっても過言ではないのです。言い換えればジーコ監督は前監督の遺産でここまでやって来たという事で,自ら育てた選手は少なく(そのうちの大部分は鹿島アントラーズの選手)、今回の代表メンバーを見た僕の心配事は、実は
四年後の代表は脂ののった選手がいないんじゃないかというところにあったりします。
だってほとんどが同年代('75-80 年生まれ)ですよ,一番若い人でも次回は 30 歳、ディフェンダーならともかく運動量豊富な中盤から前線のヒトは何割残れます? 次の世代で大舞台を経験したヒトがいないってのが、四年後にマイナスにしかならないような気がします。
次の代表監督は辛いだろうなぁ。
※追記;ゴメンナサイ駒野(24)がいました。次回駒野が選ばれれば 28 歳です。
Posted at 2006/05/16 22:16:27 | |
トラックバック(0) |
スポーツ | スポーツ