今日の
kami_sama のブログにコメントを書いていて思い出しましたが、自動車整備における工賃って、ちょっと変じゃないですか?
工賃は、基準となる金額と、実際行った作業の工数(たしか 30 分単位だった気がする)とを掛け合わせて出される金額なんですけれど、ここにとっても手際のいい、腕のいい整備士さんと、手際の悪い、腕もたいした事ない整備士さんがいるとします。
同じ作業をするのに、手際のいい整備士さんだったら一時間十分で終わるところ、手際の悪い整備士さんは一時間五十分かかったとしましょう。工数は前者が 1 に対して後者は 1.5 ですので工賃も後者が 1.5 倍になりますね。しかしこの金額の差は整備の内容に反映されてません。
単なるパーツ交換であったら時間がかかった分だけ払う金額が増える、で済みますが(これでも十分イヤですけど)、整備工場入りした時点で原因の分かっていないトラブルだったら更に困った事になります。そういった場合、まず原因を特定するために切り分けという作業をおこないますが、腕の善し悪しで最も差が出るのがこの作業だといってもいいくらいの工程となります。で、時間がかかった挙げ句に出てきた答えが間違っているという場合も十分考えられますけど、その場合でも工賃は時間がかかったほうが高くなります(その作業でトラブルが解決しなかった場合はクレーム処理になるから二回め以降はお金払わなくていいでしょうけど)。
つまり腕のいい整備士さんに当たるより、腕の悪い整備士さんに当たるほうが高い金額を払わなければならない事がある、というのが問題でして、本来なら腕のいい整備士さんの整備にこそ高いお金を払うべきだと思うんです。現在の工賃の算出方法では整備士さんの腕が評価の対象に入っていないんですね。
まぁ整備士さんはまさかこの工賃をそのまま給料としてもらっているわけではないと思うので、わざと作業時間を延ばしている、といった事はないと思いますけど、払うほうにしてみればこれは問題な気がします。
整備士さんごとに基準工数当たりの工賃が違っていて、お客さんが整備士さんを指名できたりするとこの問題は解決されるような気もしますが、それじゃあ腕の悪い人はいつまでたっても悪いままだよなぁ、難しい整備絶対やらせてもらえなくなるもの。
Posted at 2005/11/11 19:24:24 | |
トラックバック(0) |
ウンチク | クルマ