プロ野球・大阪オリックスバファローズの来季の監督に、元エンゼルス(米国)監督のテリー・コリンズ氏の起用が決まった模様です。
この事により、日本プロ野球・パシフィックリーグの監督は六人中三人(他には千葉ロッテマリーンズのバレンタイン監督と北海道日本ハムファイターズのヒルマン監督)が外国人監督、セントラルリーグでももう一人外国人監督がおりますから(広島カープのブラウン監督)、合計四人が外国人監督となります。
野球界的にはこの監督人事をどう思っているのか僕は知りませんが、僕個人的にはある意味当然だと思っています。
日本においては(プロ野球に関しては特に)、現役時代に活躍した人物が監督として起用されるケースが目立ちます。ですが、選手として活躍できるという事と、監督としてチームを掌握し、優勝に導く事に必要な資質は必ずしも同じではありません。
同じ日本のプロスポーツでも、サッカーはまだ少しはこの事に気付いているようで、監督になるためには
原則としてライセンスが必要です。
ま、たまにはこんな例外もあるんですけど orz
米国球界においては選手として一流の成績を残していないヒトが監督をするなど珍しくも何ともありません。というよりも選手として活躍する事をあきらめ、早くから監督になるための勉強を始める事が普通の事です。大抵はマイナーリーグの監督からスタートし、手腕を発揮したヒトが取り立てられます。ですから例えばファイターズのヒルマン監督は今 43 歳ですが、マイナーリーグの監督経験が 11 年もあり、その上メジャーリーグの育成部長を務めた事もあります。ファイターズ監督に就任したのが今から四年前ですから、マイナーリーグの監督を始めたのはどう計算しても 20 代という事になりますね。
日本で選手として長く活躍した後で監督になるヒトと較べ、年齢に比して長年の監督経験があって、しかも現役時代の成績というフィルターを通さずに競争社会で生き残ってきた監督候補者のほうが優れていたとしても何の不思議もないわけです。となればヘンなプライドだけは持っていて、しかも監督としての実績がないヒトを雇うよりも、プロに徹する事のできる外国人監督を登用するのも頷ける話ではないですか?
報知新聞に
外国人監督と日本人監督について書かれていたブログがありましたのでリンクします。ご興味のある方はこちらもご覧ください。
日本プロ野球界も将来の事を考えるなら、監督のライセンス制度を導入したらいいと思いますよ。サッカーのたとえで恐縮ですが、ワールドカップ時のドイツ代表監督
クリンスマン氏を良い例として挙げておきます。
Posted at 2006/10/04 22:00:04 | |
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