
← これは BMW 328 と ALFA ROMEO 6C2500 Villa d Este の写真です。どちらも旧い車ですが、一目で同社のクルマだと分かりますよね。判断の基準はもちろん、エンブレムとグリルです。
どちらの会社も、エンブレムは(細かい修正はあるものの)昔から変わっていません。新興メーカーには涎を垂らすくらいうらやましくっても手に入れることのできない伝統と格式の象徴と言えるのではないでしょうか?
そしてグリルです。ここに上げた写真の時代ではとってもクルマにマッチしていたこれらのグリル、個人的には現在両メーカーが出しているクルマのデザインにはプラスどころかマイナスに作用しかねないと思っているのですが、今でも綿々と受け継がれています。
BMW のグリルは
キドニーグリルと呼ばれ、わずかな例外を除いてほぼ全てのモデルに採用されていますし、ALFA ROMEO のグリルは楯を模したもので、形は少々変わったりもしているそうですが、やはり同社のクルマのアイデンティティとなっております。
……何が言いたいのかと申しますと、日本の自動車メーカーでこうやって創業以来の伝統を守っているところはあるのかなぁと思ったら、ちょっと哀しくなってくるというワケで。Honda とスバルのエンブレムくらいですか? あ、三菱もだな。
トヨタ、日産、マツダは会社のロゴを変更してますし、トヨタは販売店毎、もしくはクルマ毎にエンブレムを替えていたりします。マツダは近頃になって車種を越えて統一した
五角形グリルを用いていますが、これはあくまで最近のこと、日産も同様の
髭男爵グリル(すいません ww)を用いていたはず……なんですけど、なんか例外が多いんですよね、あそこ。
BMW も ALFA ROMEO も、デザインを考える上では足枷になりかねないこれらのグリルを踏襲し続けているのは、やはりそんな足枷よりも伝統を踏襲したほうが得られるものが大きいからなんでしょうか?
Posted at 2008/12/10 17:58:40 | |
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