
皆様こんにちは。硬派なブログを目指し、日々精進を重ねている胡説です ww
東京都が火山災害復興策として、今年 11 月に
三宅島でオートバイレースの開催を画策しております。都知事である石原慎太郎氏は、島の公道でおこなうレースとして有名な、マン島 TT レースにも視察に訪れたりして(2006 年)、やる気を見せております。
ところが、昨年おこなった調査で、参加したプロのライダーが
開催に反対しております。理由としては、
・幅員が6-7メートルと狭く道路沿いに家屋や石垣などがある。クラッシュパッド(緩衝材)などで対策しても安全性は不十分
・都内の総合病院まで最短40分かかり、救急設備も不十分
・車両の安全地帯がなく、事故の場合は2次災害が懸念される
など、
安全性の確保に問題があるという事のようです。
都側ではこれらの意見に対し、
・
プロライダーの間で賛否が分かれていることは承知しているが、安全性は確保できると考えている
・
競技団体から道路改修を施せばレース開催は可能との報告を受けている
と答弁、レース開催を取りやめる気はないようです。
と、これだけであればさほど気にもならなかったのですが、問題は東京都知事・石原慎太郎氏の態度にありまして、この問題を取り上げた東京都議会の予算特別委員会で、
見てこい、おまえも。反対ばっかしないで
とヤジを飛ばしたそうです。
また、
・レースは危険があるからエキサイトする。ある程度ライダーの自己責任もある
・(マン島レースに比べたら三宅島の道は)余裕がある。一度やってみないと分からない
等の
発言もされたようで。
……レースを主催する側として
ダメでしょ。
確かにモーターレースにはある程度の危険が伴うのは事実です。しかし、それを主催者側が言い訳に使うのは大問題です。
レースに危険が伴うからこそ、主催者側は万全の対策を施し、一人の怪我人も出さないよう努めるべきなんじゃないでしょうか? それを、危険を容認したり、やってみなければ分からないといったり、挙げ句の果てにはライダーに責任を転嫁したり、主催者としてふさわしくないどころか問題ありまくりじゃないですか。
都知事の発言が断片的で、考えている事がちゃんと伝わっていない可能性はありますが、上の発言だけを元にして都知事の意見を再構築すると、
三宅島の復興策としてオートバイレースをやる。ただし何かあった時には感知しないし、何事も起きないようにする気もない。参加者は自己責任でこい。
といっているとしか思えません。
こんなレースに誰が参加したがるの?
きっといろいろなしがらみで参加させられてしまうライダーが何人もいらっしゃると思いますが、現状を見る限り
逃げたほうがいいです。
ちなみに、都知事が見本としているマン島 TT レースですが、100 年の歴史の中で 223 人のライダーがお亡くなりになっています(確かホンダの関係者もいたはず)。その他にも大きな怪我を負った方もたくさんおり、日本人では高橋国光氏が有名ですね。
また、本田技研工業は、
二輪車レースはサーキットがふさわしいと考える。安全の確保が極めて難しい公道レースは賛同しかねる
と、
広報を通して発言してます。
Posted at 2007/02/27 12:27:02 | |
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