前回のブログで仁井内進さんの講演を聞いた話を書きましたが、もちろん低燃費走行に関して何かヒントは貰えないかなぁというイヤらしい下心満載で聞きに出かけたのは紛れもない事実です(爆
講演の内容は SKYACTIV-G および D に用いられている新技術が従来のものとどう違うか、どう変わったか、という紹介が主でしたので、僕の下心が満足するには至らなかったのですが ww、お話の中で一昨年に抱いた疑問が解けたようなものがありました。
一昨年の八月のことですが、僕は
こんな話と
その続きの二つのブログを上げています。要約しますと、上り坂に差し掛かったときにはシフトダウンするよりアクセルベタ踏みしたほうが低燃費、という結果が出たけどどうも納得できない、これは燃料供給が電子制御のせいなのかなぁ? という感想、というものです。
で、本日の講演の中で、上に挙げたような図が示されました(この図自体は仁井内進さんが別のインタビューで説明のために出した図です)。この図をみますと、エンジンにかかっている負荷が高いほど、ガソリンが持つエネルギーのうち実際に仕事に転換される割合が高い、ということになります。アクセルをベタ踏みすることによるポンピングロスの減少は予想していましたが、機械抵抗損失と冷却損失も若干減少するんですね(排気損失は増えてますが)。図では示されていませんが、これはエンジン回転数が同じ場合の話だそうです。
なので、ガソリンの持つエネルギーを有効に仕事に転換するには、同回転数でもなるべくエンジンに負荷を掛けてやったほうがよいことになります。上り坂なんてまさにその状況そのもの。そりゃ燃費も良くなるわな、とようやっと納得した次第でした。
あ、そうそう、そういう理由で、街中を 40 km/h くらいで走っている場合のエネルギーの仕事への転換効率は 10% もないくらいなんだそうですよ。「エネルギーをほとんどドブに捨てているようなもの」とおっしゃられておりました。
また、マツダは最終的にはガソリンエンジンの場合、エネルギー転換効率を 60% くらいにすることを目標としているんだそうです。
……どんな燃費になるんだ、そのエンジン。
Posted at 2012/10/28 22:55:48 | |
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