板西城（板野町）

板西城（ばんざいじょう）は平安時代の末期、藤原師光（西光法師）の六男、近藤六親家によって築かれたとされています。
親家は、屋島の戦いに向かう源義経の先導をして、勝利に一役買っています。
戦国時代には赤沢氏が入城し、阿波守護細川氏・三好氏の勝瑞城の支城、西の守りとして、重要な位置を占めました。
天正10（1582）年、四国統一を狙う長宗我部元親は、阿波に侵攻しました。中富川で十河在保と合戦となりましたが、長宗我部氏が勝利しました。板西城主赤沢信濃守宗伝・嫡子鹿之丞もこの中富川の戦いに赴き、壮絶な討死を遂げ、板西城は落城し廃城となりました。
城跡の痕跡などは残っていませんが、地名が「古城」となっていました。
徳島県道122号板野川島線沿いに「板西城跡」の案内看板があり、道なりに沿っていくと民家の脇に祠と石碑があります。石碑も小さいので見落としそうになります。

Photo Canon EOS 30D
H19.5.3
住所: 徳島県板野郡板野町古城