緊急事態宣言が出る直前にレンタカーでカローラツーリング乗ってみたのを思い出したので、雑感。
海外仕様より150mm近く短くなっている国内専用ボディ。
セダンでは特に何も感じないが、ツーリングは海外仕様と比べて明らかにラゲッジ部分が短くなっているので、若干寸詰まり感を覚える。
とは言っても、このデザイン自体なかなかカッコいいとは思うし、ショートデッキのステーションワゴンとして見れば、全然アリ。
かつてのカルディナやアルテッツァジータに似たジャンルの車種でしょう。
内装はカローラスポーツとほぼ同じ。
グレードは恐らくベースタイプのG-X。サイドブレーキが電動式なのでオプションのレーントレーシングアシスト(LTA)、レーダークルーズコントロール、インテリジェントクリアランスソナーが装着されてました。
随分豪華なレンタカーだなおいw。
過去にお店で見た事以外に思った事も長々と書き連ねますよ。
走行性能。
パワートレインは長い事使われている、1.8L 2ZR-FAE(バルブマチック) に Super CVT-i(7速スポーツシーケンシャルモード付)の組み合わせ。
はっきり言って、何の新鮮さもないww。既に他の車で乗った事あるもんなw。
でも、140PSの程よいパワーに疑似ステップ制御付きのCVTの組み合わせは扱いやすく、高速、ワインディングあらゆる場面で不足を感じはしなかった。
カローラスポーツに乗った時に感じた1.2Lターボのかったるさと高回転で張り付き続ける典型的なCVTの動作よりは随分良かった。
信頼のパワートレイン。
そもそも、何故海外ではカローラスポーツに2.0LダイナミックフォースエンジンとダイレクトシフトCVTがあったのに、国内カローラシリーズではこの旧式の組み合わせの設定しかないのかが疑問。
個人的には、当時発売前のレクサスの新型(確かUXだったか)より前に搭載出来ないなんて、忖度したんじゃないだろうなとか思いましたが。
今じゃヤリスですらダイナミックフォース+ダイレクトシフトCVTなんですがね。
一番良いと感じた点は、とにかくよく曲がる。
ベースグレードなので、鉄チンホイール+キャップの組み合わせ。
タイヤの銘柄までは見てないが、TNGAのおかげか従来のカローラとは比較にならない安定感。グレイスでは不安だった箇所も余裕で曲げていける。
流石に本格的なスポーツモデルには劣るが、十分スポーティだと思ったし、走ってて楽しかった。
静粛性。
それなり。ワゴンボディなので元々静粛面では不利。
前に座ってる分には特にやかましいとは思わなかった。
ただ、一つ気になったのが、ココ。
上級タイプと異なり、ドア内張は樹脂なのだが、オーディオの音量大して上げてもいないのにちょっと低音が鳴っただけで、ココからビビり音がすごい鳴る。
オーディオの音響セッティングはほぼ何もできないレベルなので、収める方法が無い。とにかく耳障りで地獄。
居住性。
シートは前後共にかけ心地は良好。車内は広くは無いがどうしようもなく狭いわけでもない。
TNGA採用後の車種全般的に感じる事だが、後部席のドアの足元開口部が狭すぎて、足をぶつけずに降りるのが困難。
結構捻る必要がある。カローラツーリング、セダンは海外仕様ではホイールベールが60mm長くなっているので、改善に期待したが、専用短縮ボディでカローラスポーツと同一ホイールベースの為変わりなし。
メーター
まぁ、無難なデザイン。見やすい。
これはベースグレードなのでまだいいが、中間のSではスピードメーターにシルバー加飾が付く。その分何も着かないタコメーターとディスプレイ周りの空白が目立つのは気になる所。
ディスプレイにはオーディオ情報や、通話相手の情報などあれこれ表示できる。
ダッシュボード周り。
カローラスポーツと同じ。じゃない。
エアコンが左右席独立温度調整機能なし、これはコストカットの為と考えれば分かるが、センター吹き出し口の風量調整ダイヤルまで何故か無くなっている。
基本的に手の届く場所はソフトパッド。ベースグレードの為ステッチはなし。素材もなんか革らしさの薄い生地。グレイスのソフトパッドに似てるかもw。
大不満のディスプレイオーディオについてまた別の記事で。
シフトレバー周り。
こちらもS以上ではステッチ入りソフトパッドが多用されるが、ベースグレードの為樹脂。それでも質感悪いとは思わないですがね。
内装照明
最近のトヨタ定番の薄いブルー照明。国内仕様が長い事アンバー一色だった頃から海外仕様はこの色な車種が多かったが、最近は国内仕様もこの色。
薄い青だし見やすそうでカッコいい気がしてたのですが、実際に使ってみると意外と見辛い。やはり実用性では単純なホワイト照明が一番な様ですw。
その他不満点。
テールランプの発光の仕方。
海外仕様ではカローラスポーツ同様、赤いライン部も発光するのが、完全にダミー。ポジションもブレーキも同じ所が光るのみ。昔の車かw。
夜間後ろから見てみると物凄くしょぼいw。コストカットの影響か。
ちなみに何故かバックランプはLEDw。ナンバー灯は電球。よく分からんw。
ハイビームの操作仕様。
これはホンダの方式に慣れているのもあるが、単純に操作しにくいのと安全面で疑問を感じる。
いくらハイビームにレバーを切り替えても着かない。
トヨタの方式ではオートマチックハイビームをOFFにしないと手動でのハイビーム操作は一切受け付けない仕様らしい。
メーカー問わずオートマチックハイビームはあまり使えない装備だと思っていて、手動で着ける事がかなり多いので、手動操作が優先されないこの仕様は安全面から見てかなり疑問。
ホンダ
ライトモードAUTOでオートマチックハイビーム自動ON
↓
ハイビーム手動操作(オートマチックハイビームOFF、表示もOFF)
↓
ヘッドライト手動ONモードにして、AUTOモードに戻すとオートマチックハイビームを再度ON
トヨタ
ライトモードAUTOで、オートマチックハイビームスイッチON
↓
ハイビーム手動操作全て無効。
運転席右下のオートマチックハイビームON/OFFスイッチでOFFにすればハイビーム主動操作可能。
※車種によっては違うかも。
と、まぁ。
結構不満点が多かった気がしますが、全体的には走らせて楽しいと思える車でしたし、ディスプレイオーディオレス設定と、2.0L+ダイレクトシフトCVTの仕様。まぁ、せめてダイレクトシフトCVT付きが出たら欲しいかなとは思っています。
とか、思ってたらこの記事を書いた今日500台限定で2.0Lダイナミックフォースエンジン+ダイレクトシフトCVTの2000limitedが発表されましたね。
WxBのカラー選択肢の狭さがある程度解消されてますし、ホイールも普通のシルバー。
内装もレッドを差し色に使ったいい感じですね。
ディスプレイオーディオレスが選べたら買いに行ってたw。
現状では後期型待ちなので、2.0Lがカタログモデルになるのを祈ってます。