
皆さまおはようございます♪
シビックタイプR(ターボ)を勉強しよう♪その3です。
ついに抽選結果が出ましたね~
ホンダは賢いやり方デス。
正直スポーツカーは話題ばかりで数が出ないので
限定車ってのは良いと思います。
S660では試乗ばかりで車買う人が少なく
ディラーは対応に困ったでしょうからね。
結局スポーツカーに大切なのは
希少性だと思います。
コペンも3つのボディありますが、正直
いつでも買えるスポーツカーは売れないと思います。
ではシビックタイプRのエンジンについて勉強してみましょう♪
エンジンは久々のスポーツエンジンでK型でありますがほぼ新設計といって
いいと思います。
特徴的なのは、エキマニがシリンダーヘッド一体型です。
これは新型アルトでも採用されましたが、できるだけエンジンを
早く温めてコールドスタート時の排ガス浄化を向上させたいのだと
思います。
外観ではターボがヘッドにぴったりとひっついて、タービン直後に
触媒がついています。
これも、排ガス対策でできるだけ触媒温度を早く上げたいのだと思います。
ここまでは正直エコカーの設計に通じるものがあります。
レースでのパワー重視であれば、タイトル写真(スーパーフォーミュラーのエンジン)
のようにタコ足にするべきなんですが、これも時代なんでしょう。
燃焼にはタンブル流を重視して効率を上げたと書かれています。
タンブル流は縦渦で以前ホンダがやってたのはスワール(横渦)です。
スワール(横渦)は中心の点火プラグ付近の流動が少ないので
渦があっても火炎伝播がうまくしないと思います。
なのでタンブル流(縦渦)なんでしょう。
またタンブル流も高回転では渦が回ってる時間が少ないので
効果が減ってきますが、7000rpmくらいまでうまく燃焼に
使われるてるのかと思います。
あと特徴的なのは久々の可変バルタイ+可変バルブリフトを排気バルブに
採用しています。
吸気バルブは可変バルタイのみで可変リフトは採用していません。
制御としては低回転時は排気側をローカムにして吸気カムをオーバーラップ重視に
してます。
排気バルブの開く時間を短くすることで、排気ガスが活きよいよく出てまた排気干渉を減らし
タービンを早く回すことができます。
これは新しい考え方だと思います。
通常4気筒のターボでレスポンスを上げる場合はタービン入口までを
ツインスクロール(トヨタではツインエントリー)といって排気系統を
二つに分けます。
点火順序が1-3-4-2なので排気干渉しないように
1気筒と4気筒を一つの経路、2気筒3気筒を一つの経路にしてレスポンス
を稼ぎます。
今回シビックではエキマニ内臓型のシリンダーヘッドにしたことと(物理的に2系統は無理)
ツインスクロールターボは最高出力時に排気抵抗になることを避けたのでしょう。
今回タービンはモノスクロールタービンと紹介してますが、
簡単に言えば普通のタービンです(笑)
また電動ウエストゲートを採用することにより
ブーストがかかるまではスロットルを全開にしてウエストゲートで
出力調整しています。
これはステップワゴンの制御方法と同じで、ポンピングロスを
減らす目的もあります。
排気バルブにはナトリウム封入バルブが採用されていますが、
R35GTRやステップワゴンで採用された、三菱重工の
傘中空バルブは使われませんでした。
以前に説明してますのでお暇な方はどうぞ(^^♪
https://minkara.carview.co.jp/userid/1594506/blog/27849622/
不採用の理由はたぶんコストかデリバリーの関係かと思います。
ようするに今回のK20Cエンジンは排ガスなどに十分気を使いながら
低速レスポンスをバルタイで稼ぎ、高出力を達成したと考えていいでしょう。
また今回のエンジンと組み合わせる新しい6MTがスバラシイです。
NSXの9速DCTは段数が多すぎると書きましたが、シビックはニュルで
タイムを出すためのギア比です。
ちょうど6速で最高速度270キロに達します。
ここでメガーヌと比べてみましょう(^^♪
まずメガーヌのギア比と速度、ステップ比です。
次にシビックタイプRのギア比と速度、ステップ比です。
ここでメガーヌとシビックに大きな差が出ます。
シビックのK20Cは6500rpmで最高出力ですが
メガーヌの最高出力は5500rpmと回転が低いのです。
そのためメガーヌの最高速度は250キロどまりですが
シビックは270キロまで出ます。
ニュルブルクリンクサーキットの特徴として・・・
後半セクションが登り!!
そして
後半セクションが最高速ポイント!!
なんです♪
だから、5速から6速のステップ比も重要ですし
パワーがモノをいうわけです。
また3速の守備範囲はメガーヌのほうが少ないため
立ち上がりで差が付きます。
メガーヌの3速全開は125キロ
シビックの3速全開は145キロ
と20キロの差がある。
3速90キロ~140キロの加速ってのがニュルの
テクニカル部分で多く、その分メガーヌのほうが
変速タイミングが難しいといっていいでしょう。
動画では3速でレブって走っている場面もあります
ニュルはエンジンパワーとギア比で大きくタイムが
違うってことが言えると思います。
ちなみにニュルでは2速に入るのは1回だけなのでFFで問題に
なるトラクションも十分なのだと思います。
動画を見る限り(走ったことないからね)メガーヌのほうが
忙しく見えるのはREVの低いためだと考えられます。
つ~ことで、メガーヌとシビックのタイム差はエンジンが1000回転余計に
回るかどうか?ってことが効いていますね。
もちろん、シビックは後出しなのでメガーヌに負けないように
作ってきたと思われます。
国内のミニサーキットでは3速で十分ですね(^^♪
以上思い付きで書きましたが、詳しいバルタイやタービンサイズ等
まだわからないことばかりですのであくまで私が見た印象です。
少し心配なのは、エンジンがアメリカのオハイオ工場で
車の組み立てはイギリスってことです。
私は海外の組み立て精度でえらい苦労してる製造業ですので
試乗車と同じ性能がちゃんと出てるのかは・・・・
もし買う人がいたら、是非富士か鈴鹿で走ってください。
試乗される方、購入される方のレポートを
楽しみにしましょう(^^♪
デハデハ。