
みなさんおはようございます♪
前回に続き、ターボの種類について勉強するその②デス。
⑧ツインスクロールターボ(ツインエントリーターボ)
FC3SRX-7に採用されました(ツインターボとは紛らわしいですが違います)
そして今や4気筒ガソリンエンジンのスタンダートなターボとして
使われています。
トヨタ流にツインエントリーが正式名ですが一般的にツインスクロールターボ
として有名デス。
通常4気筒エンジンは点火順序が1342ですのでとなりあう3と4、1と2のシリンダーから
出た排気ガスがエキマニで干渉します。
そのためタービンを回すエネルギーが減ってしまうんですね。
なので1と4、2と3のエキマニを別々にタービンに当ててやろうっていうのが
ツインスクロールターボです。
2ローターのロータリエンジンも同じです。
タービンハウジング(赤)が二つに分かれています(下写真)
デメリットとしてはタービンハウジングに仕切りがあるため高出力時に
排気ガスの抜けが悪いことです。
排気圧力(エンジンからタービンの間)が高くなる。
シビックタイプRでは高出力を狙うためにツインスクロールターボは採用されませんでした。
このままで終わるとマツダ党の青黒FD氏に怒られそうなので補足(笑)
なぜ一般的にツインスクロールターボと呼ばれているかというと
実はFC3S前期に採用されたツインスクロールターボは排気ガスを1本に纏めた後
タービンハウジングの二つの通路を作り、通路を切り替えるバルブが付いていました。
4気筒の排気ガス干渉の低減とは違う目的ですのでルーチェのV6にも採用されてました。
低速時は一つのポートで高速時は二つのポートを使用するようになっています。
タービンの回転数が遅く、排ガスの少ない時は排気ポートを絞って
排気ガスの勢いを上げてやろうってのが目的でした。
高回転ではポートを二つとも開けて排ガスの抜けを良くしています。
ただ効果としてはブーストは上がるものの排気ガスの圧力が上がってしまい
高温の排気ガスがシリンダーから抜けないことでブースト圧は上がるけど
パワーUP効果としてはイマイチだったようです。
後期型になって、いまで言うツインスクロールターボ(ツインエントリーターボ)
に変わりました。
マツダでは前期の
バルブ切り替えがあるのを「ツインスクロールターボ」と呼び
後期の
排気系路が二つあるタイプを「ツイン・インディペンデントスクロールターボ」と
呼んでいました。
現在ツインスクロールターボと呼ばれているのは実は
「ツイン・インディペンデントスクロールターボ」だったんですね。
ちょっとこんがらがっちゃいますね(笑)
⑨ダイナミックプレッシャーターボ
最近発表されたマツダのダウンサイジングターボ「SKYACTIV-G 2.5T」に
採用されています。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20151214_735090.html
過去ブログ
https://minkara.carview.co.jp/userid/1594506/blog/36948356/
実はこれをみたとき、FC3S前期で採用された切り変えバルブ付きのツ
インスクロールターボに似てるって思ったんです!!
低速域ではバルブを使って排気ガスの勢いを増すのは
同じ発想です。
ただデメリットである排ガスの抜けの悪さを意識して
別の気筒の排気に対して掃気効果を得ようという考え方がつかわれているソウデス。
排気干渉を抑えるように排気経路も1と4、2と3に分けられていますね。
極低速域でとにかくタービンの回転を上げるのが目的ですね。
面白いですね~
以前読んだ本に
「マツダには過給機オタクがいる!!」
って書いていましたが、スーパーチャージャでも種類が
あるようにほんとにいるんでしょうね(笑)
是非表に出てきてもらって大いに語っていただきたいデス♪
今日はVGタービンまで行こうと思いましたが
長くなったので次回に・・・・つづく
デハデハ♪
ブログ一覧 |
お勉強 | 日記
Posted at
2016/01/26 02:19:33