
みなさんこんばんは♪
今日は私には珍しく・・・重心のお話ってか妄想
みなさんクルマの重心って聞くとどのような絵を想像しますでしょうか?
①一つは下の絵のようなクルマの前後方向の重心ですね。
下の図のように前軸荷重と後軸荷重、そしてホイールベース等で計算します。
②そしてもう一つは重心高さです。
これも計算式で求められます。(タツゥ氏が以前ブログにあげています)
https://minkara.carview.co.jp/userid/1494795/blog/26846830/
今回はこの重心について考えてみます。
辞書にはこう書かれています。
「クルマの各部分に働いている重力が、見かけ上、その一点に集まって作用する点をいう」
っだそうです。
ただここで疑問点が出てきます。
①の計算では前軸荷重と後軸荷重の値だけしか使っていませんので
重さが重心に集まってる場合(下の写真にあるミッドシップカー)
それとR35GTRのように前に重いエンジン、後ろにトランスミッションと
離れている場合(プレミアムミッドシップレイアウト)
つ~ことはこの二つの場合でも計算によって求められる重心は同じとなります。
(両方とも重量配分50対50と考えてね)
公園にあるシーソーで同じ重さの人が中心近くに座る場合と
一番離れたところに座る場合ではおなじようにシーソーは釣り合う訳です。
フォーミュラーカーについては重量物をできるだけ車体中心に置き
旋回性を高めるようにしています(マスの集中)
ってことは同じ重心でもクルマでは違いが出るという事でしょう(^^♪
同じことは②の重心高さでもいえると思います。
R35GTRでは直径700㎜を超える大径タイヤを使っています。
大径タイヤで稼いだ地上高に重いトランスミッションを置き
トランスミッションの重心はタイヤ径中心より下に持ってきたそうです。
クルマとしての重心高さは重いボディ(R35の高い全高)もありますのでもちろん、もっと上に
あるのですが、重心に重量物が集中しているのではなく
重心から離れた位置に重いトランスミッションとボディがあって重心で釣り合っているわけです。
ここでもう一つの概念が関係してきます。
それはロールセンターです。
通常ロールセンターより上に重心があり
コーナリング中はロールセンターと重心の距離が離れるほど遠心力でモーメントにより 車体のロール角は大きくなります。
しかしR35GTRのように重量物のトランスミッションがロールセンターより
ひょっとして下にあった場合はどうでしょう?
ボディは遠心力で外側にロールしようとしますが、トランスミッションはロールセンターより
下側にある為、逆ロールの方向に車体を傾ける力が発生します。
結果的には車体重心によって外側にロールしますが、
ロールセンターを重心に近づけるような効果がでると思われます。
おもしろいですね~
サスペンションアームはロールセンターだけ考えるわけにはいかないので
通常のジオメトリーにしたいわけです。(ムリにロールセンターを上げられない)
そうするとロールセンターってのはおおよそ決まってきてしまいます。
R35GTRの大径タイヤを使ってロールセンター下の空間を確保し
重量物をレイアウトするというのはそういった意味で市販車の新しい考え方だと思ってます。
(水野さん聞かないとわからんのだが・・・)
ロール角が減るのですから、逆に考えれば同じロール角なら
ロール剛性を落とす(バネを柔らかくする)ことができます。
まぁ最終的には地上より上にあるわけでロールしきってしまえば変わらないけど・・・
ちなみに最低地上高に制限のないフォーミュラーカーはトランスミッションが
かなり地面に近い事がよく分かります。
NSXも第三期ホンダF1みたいなミッションだったら萌えたのになぁ~
っということでかなり端折りましたが今日は重心について妄想してみました。
妄想っていいですね~なんってたってタダですから(笑)
デハデハ♪
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Posted at
2016/09/22 21:51:47