
みなさんこんばんは♪
トヨタの新型エンジンが発表されました。
3SGTE以来のレーザクラッドバルブシートやタンブル比3など
書きたいことはいっぱいあるのですが、
その前に基本となるロングストロークエンジンについて
書いてみたいと思います。
ロングストロークエンジンとはボア/ストローク比で
シリンダボアよりストロークの方が数値が大きいことですね。
今回トヨタのエンジンもボア87.5㎜に対しストロークが104.3㎜と
(S/B≒1.2)かなりロングストローク化されています(^^♪
ロングストロークエンジンはトルク型といわれますが
それはなぜなんでしょう?
っで調べると・・・
あるサイトにはこのように書かれています。
「ピストンピンとクランク軸のオフセット量なのですが、ロングストロークの場合、この距離が大きくなるので、同じ力でピストンが押し下げられたとしても、より大きな力でクランクを回す事ができるのです。」
だそうです。
ウィキペデアみると
「ピストンスピードが高く、クランクシャフトを回す力が大きいことから、ショートストロークに比べて低回転時のトルクが大きい傾向があり「街中で扱いやすい」「低回転型」とされる[2]。これらのことから、扱いやすく疲れにくい万人向けのエンジン特性になることが多い。」
って書いてます。
なるほど~
っと思ってはイケマセン!!
「てこの原理で言うと、力点と作用点が離れてる方が、大きな力をかけられるもんね。」
なんて書かれているとわかりやすそうに思いますがカンケイありません。
ウィキの
「ピストンスピードが高く、クランクシャフトを回す力が大きいことから・・・」
ってのもオカシイのです。
なぜならロングストロークエンジンはボアが小さい
(ピストンの力を受ける面積が小さい)
からショートストロークのボアが大きい
(ピストンの力を受ける面積が大きい)
エンジンに比べてピストンを押す力が小さくなるんです。
なんでピストンピンとクランク軸のオフセットでトルクが出やすいわけでは
ありません。
なぜロングストロークエンジンが低速トルクを出しやすいかというと
いくつかあるのですが一言でいうと
熱損失が少ないから(^^♪
ロングストロークエンジンはショートストロークエンジンに比べ
燃焼室がコンパクトにでき熱が冷却水に逃げるのが少ない。
さらにショートストロークエンジンはピストンが下がるスピードが
遅くその間に熱がシリンダーヘッドやシリンダー壁面に逃げてしまうわけです。
あと燃焼室がコンパクトになるため、ノッキングしにくい
ということもあります。
よくわからない説明してる評論家もいます
http://blog.livedoor.jp/yamamotosinya/archives/51792598.html
【いまさら聞けない】シリーズも・・・
http://news.livedoor.com/article/detail/11852555/
っでトヨタの新型エンジンはS/B比1.2(正確にいうと1.182)ですが
私はもっと早くからS/B比1.2に近いエンジンを知っています(^^♪
そのエンジンは!!
じゃーん!!
オカンのスバルステラに使われてる
EN07型4気筒エンジン(^^♪
シリンダーボアが56mmでストロークが66.8㎜
S/B比がなんと!!
1.193!!
トヨタよりロングストロークなエンジンなのです!!
クローバー4最高!!
ちなみにこのエンジンを積んだ
R2は実燃費で有名な
e燃費アワードで連続1位のかなり高燃費を出しています。
2位3位もステラ・R1と表彰台独占デス
(もちろんエンジンだけの性能ではなくCVTとかボディもありますが)
っということでトヨタはスバルのエンジンよりかなり遅れて
ロングストローク化を新技術として発表したわけですから
スバル>トヨタなわけです(笑)
っとスバルあげで書きましたが実はEN07の
ロングストローク化はスバルならではの理由があります。
軽自動車が550cc規格から660cc規格に変わった際
お金のないスバルは製造ラインの設備投資ができなく
仕方無くクランクシャフトを作り替えるダケで660ccにできる
ロングストローク化を行いました。
それがまさかのヒット!!
つ~か
今から考えるとホームランだったわけですね(笑)
つ~ことでロングストロークエンジンは低速トルクが出しやすい
ってのを書いてみました。
途中話がスバルのEN07になったけど(笑)
まさかトヨタの技術者もスバルの軽エンジンと比べられるとは
思わなかったでしょうね
デハデハ
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Posted at
2016/12/07 21:54:47