加工精度

厳密にいえば加工してる時も真円になってない。

例えばバイク用の空冷アルミブロック



ブロックにはフィンやリブがあって補強されていますが
穴を開ける時に、

ブロック剛性の低いところは素材が逃げたりして
真円にならない。

その他にもクルマ用エンジンでは
組立歪・動作歪・熱歪
が発生する。

組立歪ってのはシリンダーヘッドボルトを締め付けると
シリンダーが変形するもので、対策としてダミーヘッド
を取り付けて加工するなんてことをしています。




ただ、動作歪、熱歪については現状明確な対策が
ないようです。



それをゲーリングの・・・
「フォームホーニング」形状再現ホーニング
というやり方では
動作歪、熱歪も考慮して加工できるらしい。




どうやって歪を考慮した加工するのか
不明でありまた、そこまでしてどれだけの
効果があるのか？はわかりませんが、
究極を目指すとそういった加工が必要なんでしょう。




こだわるエンジン加工屋さんでは
シリンダーヘッド・ブロックの面加工にも
精度追究があります。

通常シリンダーヘッド・ブロックは、
フライスという平面加工されます。

ただ、フライスという平面加工では
加工方法上必ずシリンダーブロック上面に
円状のスジができてしまう。

シリンダーヘッドにもよく見るとある

このスジが問題！！

ヘッドガスケットでしっかり締めても
こういったフライスの加工目が残って
しまい、密着しない

なんでエンジンに負荷かけると
ここからガスケットが抜けちゃうわけです。

なんでレースではフライスではなく、
特殊精密面研磨ってのをするらしい。

https://www.diamond-eng.jp/news/1210/index.html

レースエンジンとか設計はもちろんだけど
こういった加工方法もかなり重要ですね(^^♪

次回はやーまちゃんが手に入れた
名機　VRH35エンジン
のエキマニについて語ってみたいと
思います。
（写真貸してください）






明日も安全運転しましょう！！

デハデハ